米、ラスベガスのHarmon Hotel撤去へ

カリフォルニア大学サンディエゴ校から福島原発で海水注入により発生した放射性硫黄がカリフォルニア沿岸で計測されたとか、冷却プール1平方メートルあたり4000億個の中性子が放出されたとか、福島近海は平常の約365倍のといった報告書が発表され、どこまで続くぬかるみぞ、との感を強くします。

しかし本日は趣向を変え、昨年11月に「ラスベガス、フォスター設計のホテル、解体それとも?」としてご報告した記事の続報を選んで見ました。

8月15日付けMENAFMはGMG Resorts seeks to demolish City Center's Harmon Hotelとして報じています。

「MGMリゾート・インターナショナル社はラスベガス・ストリップのシティーセンターに立つ工費約2億5000万ドルの未使用で空き家のHarmon Hotelを工事不具合により解体したいとクラーク郡建築局に申請を提出、今後は裁判所に撤去許可を求めることになろうと発表した。」のだそうです。

予定では解体工事に6ヶ月、その後瓦礫の撤去に5ヶ月。これにより同プロジェクトに投じられた2億7900万ドルは損失として処理されることになります。

欠陥工事を巡る建設業者と事業主の争いなど、過去の経緯は昨年のものをご参照いただくとして、当然請負業者は構造は安全であり、改修可能だとして撤去に反対しています。

Building Design & Constructionの記事CityCenter’s new Harmon Hotel targeted for demolition を見ると、「ラスベガスの85億ドルを投じたシティーセンター開発において重要な部分をなす27階建て・未使用のHarmon Hotelを、MGMリゾートシャは解体したいと考えている。2008年に検査官が鉄筋の不適切な配置を発見、2009年にMGMは当初計画から27階建て400室のホテルへと変更。ノーマン・フォスター卿設計の建物は裁判から抜け出せず、これ以降工事は中断」だそうです。

請負業者のPerini社とMGMは工事代金を巡り熾烈な法廷闘争を行っていますが、フォスター氏の名前は出てきません。ということは払ってもらってのかな?

解体されたとしても、代金を巡る裁判はまだまだ続きそうです。
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by fukimison | 2011-08-17 22:02 | プロジェクト  

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