ロンドンの自転車事情

環境やこれからの道路整備を考えると自転車の利用はもっと増えるだろうと言う予測から、いままで自転車といえばパリのバイクシェアリングのベリブぐらいしか扱ってこなかった。

東京も3・11以前から自転車の利用がジワジワ増え始めていましたが、3・11以降それが顕著になったように感じます。とくに最近代官山にオープンしたツタヤの複合施設には電動自転車の貸し出し店舗がでるなど、在る意味自転車ブーム。

自転車利用者が増えると事故も増える。特に道路交通法では自転車の存在が曖昧な気がするのは、ワタシだけでしょうか?
ワタシの記憶では、
自転車は原則車道、
交通量が多い場合は歩道を走ってもかまわない。
歩道を走る場合は車道よりを走り、歩行者に気を配る、
交差点では降りて、自転車を押して横断

なんですけど、交通法規は時代によって変わるので、いまでもそうかどうかは不安。

日本の新聞は自転車vs歩行者の事故、歩行者が死傷するケースもでているとの報道があり、全体として自転車=悪者的扱いです。

それが英国・ロンドンでは自転車vs自動車で、サイクリストの非業の死として報道されているので、その当たりから今後の日本の自転車動向を占ってみようかと思います。

まず、前提として
ロンドンも自転車利用を進めるためにCycle Superhighwayを導入しており、2013年にオープンするものを含め全部で12の自転車用スーパーハイウェイが完成することになっています。これに関する情報はロンドン交通局サイト内にあるBarclays Cycle Superhighwaysをどうぞ。

12月20日付けLondonistの記事はChristmas Vigil For Road Deaths At Kings Cross Tonightというもので、ロンドン繁華街のキングクロスで行われた今年事故死したサイクリストのメモリアルセレモニーを伝えています。

「事故死者数は2010年の10名から6名増え、2011年は16名であり、この内2人はBow Roundaboutにおける危険なCycle Superhighway 3 の導入によるものと、ロンドンで政治的懸案となった。」とあります。

欧州は馬車文化があったので、交差点はラウンドアバウトと呼ばれるサークル型(馬車は直角には曲がれないの)、上手く流れに乗って入り、予定の角で出るのは慣れが必要。そこでの自転車と自動車の事故、なんとなく想像がつきます。

この記事にもある最近話題となった死亡事故の記事Father of dead cyclist calls London Assembly 'disgraceful'によれば、「大型トラックにはねられて死亡した男性の事故後、ロンドン議会は自転車利用者の安全対策法提案を政治的抗争により否決したことで、かえって悲劇性を高めることになった」とあります。

ここでも自転車の安全対策の取り方にいろいろと議論がことが想像されます。

自転車の安全性を高めるために自動車の制限速度を落とす、交差点で歩行者と自転車利用者の安全性を高める措置を取るべきだというのが、自転車利用者側からの提案のようですが、大多数を占める自動車利用者サイドから大きな圧力がかけられるとか、かえって混乱を招くと言って反対が起きるのはまあ、ありがちなこと。

これからどうのような方向へ向かうのか、ちょっと日本の状況と比べながら見てみたいものです。
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by fukimison | 2011-12-21 11:47  

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