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中国、英テムズウォーター株取得

以前、外国企業による空港などの重要インフラ株購入問題が新聞紙上を賑わしたことがありました。
民営化するということは、外国企業が買ってもおかしくないわけで、国防上問題とするのなら、民営化という資金調達手段は取ってはいけないというのが筋だとワタクシは思っています。

そうした中、眼を引いたのが1月21日付けLondonistのChina Buys Stake In Thames Waterです。

「The China Investment Corporation(中国投資有限責任公司)、4100億ドルを有する中国の政府系ファンドはテムズウォーター社の株を取得した。同社はロンドンとテムズバレーに住む900万人に水を提供しており、これは何を意味するものだろうか?中国は単にKemble Water Holdingsの9.9%を取得しただけであり、現在我々に水を供給してオーストラリアの大手銀行が率いるコンソーシアムにとり痛くも痒くもなく、投資家同士の取引に過ぎない」とあります。

そして1月20日付けFT紙のChina and Thames Water – what next?によれば、10年ほど前中国は80億ドルをブラジルのインフラに投じたが、何年も何事も起こらなかった、としていますが、最近になって産油国ブラジルへの中国投資が巨額化していることを報じています。

「2012年、中国経済は8.9%伸びると予測されており、英国の資本家はなんとしてでも中国から資金を得たいとしている」

この論調は国防、外国籍企業が主要インフラを取得することへの危惧は全くと言って良いほどありませんね。

しかしインフラではありませんが、1月22日付けFT紙にChina investors set their sights on Hollywoodというのがあり、これによれば「Harvest Global InvestmeのWu氏およびPacific Alliance グループはSummit Entertainment(Twilightの製作会社)、ミラマックスを所有するColony Capitalと両社を統合し、新会社を買収するという申し入れをおこなったと情報筋は伝えている」とあります。

中国、いろいろ活発に動いています。

by fukimison | 2012-01-23 18:31 | 動向  

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