英ロンドン、シェアドスペースの実験

インフラというより都市計画であり、交通政策の範疇に入ると思いますが、シェアドスペース(共用空間)の壮大な実験とも言えるロンドン・Exhibition Roadプロジェクトが完成したので、本日はこれを選んでみました。

このExhibition Roadについてはいろいろなサイトがありますが、この通りがあるケンジントン・チェルシー区によるExhibition Roadの説明を見ると、「Exhibition Road、南はサウスケンジントンから北はハイドパークに至る通りで、ビクトリアアルバート美術館、自然史博物館、ロイヤルアルバートホール、インペリアルカレッジなど芸術や教育における名だたる機関が建ち並び、年間1100万人もの観光客が訪れる通りとして有名だ。しかしここに通う学生、労働者や住人に加え観光客で通りは歩行者と車が入り乱れ、常に渋滞していた。そこでこの不愉快な通りを全ての人にとって快適な通りに変えることにし、計画通りの工期と予算で2011年12月8日に完成しこのたび正式にオープンを迎えた」とあります。

つまりShared-spaceの通りとして生まれ変わったわけで、その報道記事としては2月1日付けのBBCによるWest London Exhibition Road re-opens as 'shared-space'が「3000万ポンドを費やした再開発で新しいEXhibition Roadは縁石がなく、障害のない平坦なShared spaceの通りに生まれ変わった」と説明しています。

「計画の元、車両は時速20マイルで走るよう義務付けられる一方、視覚的、触覚的なラインが車両の利用するエリアと歩行者が利用するエリアを分けている」とあり、縁石による歩道がなく車歩を区別するのはラインだけであるものの、自動車の速度を抑えることで事故を防ぐ、またガードレールや歩道がないことで両者が互いに気を付け合うことを目指しています。

しかし盲人にとってはかえって境目がわからなくなり、かえって危険だと批判が寄せられているという一文もあります。

ケンジントン・チェルシーによるサイトでは
1、縁石のない平坦な道
2、ガードレールや道路に設置された標識がない
3、広い歩道部分と論理的道路レイアウト
4、時速20マイルの自動車が走行するエリアと歩行者が利用するエリアを分ける視覚的、触覚的ライン
5、新しい高品質な街路照明
という大胆な変更が行われたと説明しています。

百聞は一見にしかず、このサイトにある変更前と後の写真をみていただくのが一番でしょう。

踏むことで境目を知らせる触覚的ラインがあっても、歩道の切れ目で交差点を理解する盲導犬を利用する人、弱視の人などからは不評だそうですが、おそらく車椅子を利用される方にとっては好評なのでは?

共用空間、これからの改良によりさらにユニバーサルになることを望みます。
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by fukimison | 2012-02-02 22:00  

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