インドとパキスタンの対立、電力と災害

連休でのんびりしたような、しないような、
しかし、このところのお天気には驚かされます。これも気候変動の一つなのでしょうか?

そんななか本日はちょっと変わった記事をご紹介です。

5月4日付けTerminal XにIndian troops drilling Siachen for geothermal energy という記事が掲載されました。

インドの地熱開発というだけならごく普通なのですが、場所やそれの及ぼす影響を考えると、単なる地熱発開発の記事とは言い難いものがあります。

記事は「インド軍が地熱開発を目的とし、パキスタンの水がめのシアチェン氷河の掘削を行っている」で始まり、「地熱探査活動はパキスタン軍と戦闘状態にあるインド軍に持続可能なエネルギー供給を行うのを目的としている。海抜11500フィートの地点に調査研究所が設置されており、インド陸軍および国防研究開発機構(DRDO)が共同で調査を行っている」と続きます。

このシアチェン氷河ですが、wikiによると、ヒマラヤのカラコルム山脈東部に位置し、インドとパキスタンの停戦ラインから若干北よりにあるのでそうです。全長70km、カラコルムで最長、世界でも極地外では第2位なのだそうです。

「シアチェン氷河の高解像度画像は10フィート毎に深いクラックが縦・横に走っているのを示している、氷河の後退もまた氷河湖が氷河を超えて水平に大きくなっており明らかだ。最も警戒すべきことは氷河が垂直に細くなっていることであり、クレバスの巨大化を促すものだ」と氷河融解が進んでいることを説明しています。

「シアチェン氷河を巡るインド・パキスタン両者の主張は同地方を世界で最も高地にある戦場としている。1984年4月以来、両国は22,500フィート超の地点に恒久的に軍隊の駐留を行っている」

特にインドはこんな高地に訓練施設、航空ワークショップ、弾薬庫といった施設まで建設しているようで、平和ボケした日本人にとっては、なんだご苦労様なことでという感じです。

もう少し細く情報はないかと探したところ、5月1日付けThe Times of IndiaにHot water discovered in Siachenという記事があり、こちらは「地質学者は氷河の地熱源で温水を発見。この熱源発見により、高価な化石燃料依存の軽減が行え、さらには氷河で温室を設置することで野菜栽培に利用可能だろう」となんだかのんびりしたトーンです。

しかし氷河の融解速度が速くなっているというのは、これを水がめとしているパキスタンのみならず地球全体への影響を考えると、傍観していて良いのだろうかと言う気にならなくもないです。
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by fukimison | 2012-05-07 15:42 | 動向  

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