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クライストチャーチ、再建計画発表される

地震・津波被害の瓦礫処理を巡りいろいろな意見が流れいます。環境省が瓦礫処理の工程表を発表しましたが、NHKの報道によれば「再来年の3月末までに処理を終えるとしている東北3県の沿岸部のがれきのうち、先月末時点で処理が終わったのは全体の16%で、環境省は、岩手と宮城のがれきについては来年3月末までに53%の処理を終えるとする中間目標を新たに設けました。」なのだそうです。

そこで3・11に先立ち大型地震が襲ったNZ・クライストチャーチの再建計画がつい先日発表されていたことを思い出し、本日はこの記事をご紹介することにしました。

7月3日付けNZheraldはChristchurch rebuild plan revealedとしてこの事を伝えています。

「本日、待ち望まれていた地震で被害を受けたクライストチャーチ再建計画が発表され、それにはAvon 川沿いに建設される2000人収容の新しいコンベンションセンター、大型の水泳、室内スポーツ施設、新しい中央図書館やNgai Tahu文化センターなど12の大型施設で構成されている。キー首相によればまるでメルボルンのような賑わいに満ちた都市とするため、商店、レストラン、バーやカフェに加えスポーツスタジアムが川沿いに建設されるだろう」

NZにとってオーストラリアのメルボルンが理想なのだろうか?
それはさておき、景観や都市計画オタクとって見逃せないフレーズがこれ

「この青写真は新しいビルは高くても28m、または8階という高さ制限があることで、低層の都市づくりという帰結をもたらし、さらに市街地は保健、アート、娯楽、小売の他、司法および危機管理セクターなどに分割されるだろう」
つまり高さ制限を入れ、用途指定も細かくするということのようです。

「4月に中心市街地債権計画作成のためCanterbury Earthquake Recovery Authorityはクライストチャーチ中央開発ユニットを設立し、同ユニットは青写真作成に100日の期間が与えられた。」のだそうで、3ヶ月で中心部にどういった施設が必要であり、それをどこに建設するかを決めるのは相当大変だったと思うのですが、この再建計画を見ると小さなワークショップを随分と行い、ヒアリングを重ね、有る程度の合意がとれたところで一機に落としこんだという感じですね。

「ブラウンリー氏は政府が地震再建に向け55億ドルを割り当て、既に24億5000万ドルを支出してると述べただけで、この計画にかかる費用についてはコメントを避けた」とあり、本当に実現するのかは微妙な感じがします。

Christchurch Central Recovery Plan

by fukimison | 2012-08-07 16:49  

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