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異常気象(米国編)

普通、9月も15日を過ぎれば秋になるはずが、今年はいつまでも最高気温30度とか真夏日でしたというニュースがながれ、やっと10月になって秋めいてきました。
そのためか久しぶりに利根川水系取水制限という記事が流れ、あれだけ台風・豪雨があったのに水源地では雨水にめぐまれなかったのか!と驚く今年きりでした。
10月3日になって取水制限解除がでましたけど、しかし異常気象です。

ここ数年、異常気象・渇水といえば中国だったのにねということで異常気象を拾って見ました。

米国ではフロリダあたりではカトリーナに次ぐ大型ハリケーン襲来で共和党大会が短縮された半面、アイオワなどの中西部では干ばつ警報が流れ、異常気象が全世界的になった感があります。

そのアイオワの渇水・旱魃ですが、10月に入りさらに状態は悪化しているようです。
10月5日付けWCFはDrought gets worse in Iowaとして「米干ばつモニターによれば、アイオワ州の干ばつ状況はこの数週間でさらに悪化した。州の3分の1はD3に達した」とあります。

干ばつ状態を表すD3とはどんなものかを調べたところ
U.S. Drought Monitorに10月2日付け全国の干ばつ図がありました。
確かに地図中央は褐色でD4

D0が異常乾燥、この段階ではまだ干ばつDroughtという言葉は出てこず、dryです。
D1で干ばつとなりますが、まだmoderateほどほどだそうです。
D2はsevereということは深刻な状態
D3はextremeで極端な干ばつ
最後がD4でexceptional例外的とでもいうのでしょうか?

アイオワ州に戻ると、西部4郡がD4だそうで、アイオワ州といえばコーンベルト、トウモロコシ・大豆の産地、農業州のイメージが強いです。
ここがD4の干ばつということは穀物価格の上昇、小麦価格の高騰、トウモロコシによるエタノール製造への打撃といったことが想像されます。

他の州で天候温暖によるバーターがあれば良いのですが、あまり良いニュースが聞こえてこないのがツライところです。

by fukimison | 2012-10-09 14:46  

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