液体空気で発電?

気がつけば5月も終わり真近に、もう少し好きなインフラ記事を読む暇のある生活がしたい、じっと手を見る

橋梁、とくに斜張橋をみると胸が躍るのだけど、最近は美しいインフラがでないなぁ。
いくら安倍首相が国土強靭化法といってもスーパー堤防や嵩上げを主にするらしく、美しくしかも人の役に立つインフラには回らない。インフラ好きの私でも、もう日本にインフラは飽和状態に近く、今後の高齢化社会を考えると1年に20兆の予算は維持管理と原発の廃炉に使うほうがお金が生きるように感じます。世代間倫理の点からもちょっとねぇです。

そこで本日の紹介記事ですが、自然エネルギーがなぜ上手く行かないかといえば、常に一定の発電が行えないから。風力・太陽光・波力・潮力、一定とは言い難い。そこでそれを補うものというので燃料電池とか蓄電池の話が出てくる。

Liquefied Air Could Power Cars and Store Energy from Sun and Windこれは5月20日付けのMIT Technology Reviewにあったもの。

液体空気で車を動かしついでに蓄電をしてという話なのですが、液体空気というか液体窒素ですよね。電気が余っている時に空気をマイナス200度にまで冷却し液化へ。電力が必要になったら蒸発させ、その力でタービンを回して発電をするというもの。

「ロンドンを本拠とするHighview Power Storage社は1800万ドルの資金を調達し、送電網からの電力を蓄電するパイロットプラント建設に乗り出す。Highview社は巨大ガス企業のMesser社と共に技術開発に乗り出す。順調に進めば、英政府は商業的に実証可能な大型プラント開発資金を供与する予定だ。」

そこでHighview社のサイトを探してみました。

操業2005年だそうで、この若い企業はいろいろと面白いことをしているみたいです。
5月12日付けのGas World誌が紹介した記事がありますが、Two liquid air projects through to feasibility stage of competitionによれば、「2012年10月に設立された蓄電技術実証コンペの第1期に12のプロジェクトが選ばれ、そのうちの2つがHighview社であり液体空気エネルギーであった」のくだり。Energy Storage Technology Demonstration Competitionなんていうコンペがあるのが面白い!

元のMITのreviewに戻って読み進むと「再生可能エネルギーの利用が進むと送電網に対する蓄電がより重要になってくる。近いうちに、天然ガス発電プラント、そしてバッテリーといった即時対応貯蔵技術が送電網安定には欠かせない。」つまり再生可能エネルギーがメインソースになればなるほど、送電網としての安定性を図るためにバックアップは欠かせず、その場合のバックアップは化石燃料になるわけで、化石燃料を利用しないのであれば、数時間といわず数日間の蓄電技術が必要になってくる。

そうしたときに液体空気、つまり余剰電力があるときに巨大魔法瓶に液体空気を溜め込み、台風だとかで風も太陽も怪しい時に液体空気を元に戻すときの膨張エネルギーでタービンを廻す、ここには燃焼プロセスがないのでCO2の発生はないし、3方1両得みたいな世界。問題は技術よね。そこで1800万ドルの実証実験かぁということに繫がるようです。
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by fukimison | 2013-05-23 22:35  

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