shared space・共有空間

普通道路は車道と歩道に分かれており、その境にガードレールを設置したり、歩道を少し高くしたりと区別を付けています。

ガードレール、信号機、標識を取り外し、車道と歩道を同じ高さにして区別をなくし、車両と人が同じ平面で道を利用しようというのがshared space(共有空間)と呼ばれる取り決めで、主に欧州で発達してきた考え方です。

この取り組みはオランダで始まり、2007年にドイツのボームテが取り入れ、大きな成果をあげたことで有名です。

英国でもshared spaceが始まっていると聞いていましたが、このたびロンドンで資金パッケージ(4000万ポンド)が承認され、この夏からExhibition Roadで実施される予定だというニュースが流れました。

shared spaceは車両、自転車、歩行者が自主的に道路を共有するという思想を元にしており、道路を共有することで車両は速度を落とし、他者への配慮を常に行う、また横断時にはアイコンタクトをなどでコミュニケーションをとることでより人間的な振る舞いの生まれる空間となる(ことになっている)

他者への配慮、段差のないバリアフリー、良いことづくめに聞こえますが、視覚障害者協会からも懸念の声は起きています。その理由として、視覚障害者や弱視者は、縁石をガイドに利用して安全確保を行っているし、盲導犬もshared spaceでも訓練を受けたことがなく、信号機や歩道の区別のないフラットな空間はかえって混乱をまねくのではというものです。

このロンドンのshare spaceは信号の取り外しは行われず、ガードレールの取り外しによる車道歩道の一体化が行われ、盲人に配慮し、歩道部分に触感の違う舗装を行うそうです。

ガードレールがあると利用面積は減り、狭い道がより狭く感じられます。
また信号があれば、それに従うだけなので、周囲への注意を怠るという意見もわかります。

でも、私が子供の頃、ガードレールの無い道は交通事故が多いので、ガードレールを取り付けると聞いた記憶があり、本当に大丈夫かしら?と思わずにいられません。

人種偏見でしょうか、ドイツやイギリス人など、欧州では大丈夫かもしれないけど、日本を始め、アジア地域では難しいのではと、つい思ってしまいます。
[PR]

by fukimison | 2008-04-07 16:23  

<< ブータンのトンネルプロジェクト グリーンビルスタンダード >>