廃棄物とエネルギー

まだしつこく原発のことを考えています。
考えの焦点は原発の良し悪しから、大量エネルギー消費社会に移っています。

発展途上国が経済成長を遂げるにつれ消費エネルギーが高くなるのは、仕方のないことで、これに加え、先進各国のエネルギー消費がますます高くなっており、これらを賄うため大量出力をもつ発電所が必要になるという構図。

現在は家電化したパソコンですが、10年ほど前はオフィスの備品でしかありませんでした。

パソコンでブログを書く私を取り巻くエネルギーとそれがアップされるサーバー、
国内データーセンターの消費電力は年率7%で伸びているという記事もあります。

また日本の場合、路上に見かける自販機、これだけで原発1基分ぐらいのエネルギーを消費しています。
増えた分をどこかで減らすバランス型社会が望ましいのですが、何事も、そうできれば苦労はないと言うのが実際です。

それでつい数日前、EfW(Energy from Waste:廃棄物利用エネルギー)の記事を見かけたのを思い出しました。

たいてい廃棄物は埋め立てか焼却され、二次利用といっても焼却時の廃熱による温水プールぐらいなものです。
これの関連記事を探していて横須賀市の環境会計という資料に遭遇、平成12年以降の資料が見当たらないのですが、その後はどうなったのかしら?

普通、熱による蒸気でタービンを回すには高熱にする必要があり、高熱だと炉の痛みが速くなり維持管理費が高価につく。これに対抗できる売電価格の設定、および高熱になる廃棄物の安定確保が難しいというのが現状だと記憶しておりました。

その記事は英国のサリーで建設されるEfWプラントは、家庭から排出されるゴミ(年間27万トン)を処理し、17000世帯に配電するというものであり、記事の焦点は、なぜサリー州議会は一般的なMBT(Mechanical Biological Treatment:機械化処理、生物分解)を選ばす、EfWを選んだのかというものでした。

MBTの仕組みをざっくりと説明すると、MBTプラントでは廃棄物により生成されたメタンを取り出した後、残留廃棄物は回収燃料に圧縮される。その後、燃料はセメントキルンなどの工業施設に売却、燃焼される。

これに関連し、数年前に三重県で起きたRDF発電所爆発事故が記憶にあると思います。RDFとはRefuse Derived Fuelの略で、ごみを乾燥・圧縮したゴミ固形燃料のことで、ゴミを焼却せずに燃料にしてリサイクルする、三重県の場合はこの燃料で発電を行うというもので、その燃料貯蔵庫が爆発しました。(発電所が爆発したわけではありません)

同州広報官に言わせると、EfWの方がMBTに比べ、廃棄物の処理というより廃棄物による発電という性格が強い。焼却というとダイオキシンだ、公害物質の飛散だと言われるけど、それは一時代前のイメージによる誤解であり、科学の進歩はエネルギーの回収を可能にしたということのようです。

英国はEUに参加していることから、問題はEU議会のEuropean Waste Framework Directive(欧州廃棄物枠組み指令)改定にかかっているようです。

これらを総合すると、技術の進歩もあるでしょうが、ゴミの処分場となっている埋立地がもうなくなっているのが問題の根にあります。

東京の一部の区でも、以前は燃えないゴミとされていたプラスチックゴミが生ゴミと一緒に捨てられるように(廃プラスチックサーマルリサイクル)なってきています。

サリーの例を見ても、埋め立てにまわされていた40万トンのうち、27万トンで17000世帯に配電できる。発電所と消費地が近いことによる送電ロスが少ない。
食べ物にしろ、エネルギーにしろ、地産池消によるエネルギー効率をもう少し考えても良い状況になっているように感じます。
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by fukimison | 2008-05-09 22:22 | プロジェクト  

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