Poundbury Project

先日、英国のチャールズ皇太子の財団が英国の伝統的な商業都市を模した土地開発を行うというニュースが流れました。このSherford プロジェクトについては、私も少しお伝えしました。

その記事の中で、このプロジェクトが実施される地域の周辺住民で同計画に反対していた人々が、皇太子プロジェクトとしては第1号のPoundburyプロジェクトを見学に行ったりして、まあ別の民間開発業者が行うよりはいいんじゃないかといったコメントを出しているのを見て、さてPoundburyプロジェクトとはどういったものかを調べてみました。

Poundburyはドーチェスター西部で行われた計400エーカーを対象とした開発で、1988年に同皇太子が著名な都市計画家・建築家のレオン・クリエに依頼しすることで始まったものです。チャールズ皇太子の著作で、近代建築を批判した「A Vision of Britain」に示された考えを基本にして構想され、1993年に第1期(7.5ha)が着工されました。1999年第2期が着工され、10年かけ住宅約900戸、商業スペースが建設される予定です。

当然、The Prince's Foundation for the Built Environment の中にこのプロジェクトに関する記述があり、それには同地の住民の86%が同地に移ってきたことを良かったと感じているとあります。

またPoundbury Media Informationに、自動車利用を極力避け、徒歩で住宅、商店、職場が移動できるように考えられており、現在(2006年)1200人超の人々が住み、約750人が働いているとあります。

開発にあたり屋根の傾斜や煙突といった外観を規制する建築基準が開発されています、
設計や建設作業の質は、自由保有権が販売される以前に各開発業者と結ばれる法的拘束力のある公爵領建設協定書を介して管理され、これにより開発業者が官民であるにかかわらず、同品質の建築物が確保されるとあります。

約40haの用地を4期に分け開発する計画でしたから、15年ほどかけて約半分が建設されたことになります。今後の計画についてメディア・インフォメーションは、はっきりした(日付の入った)計画は示していません。

これらの資料にある写真でみるところ、電柱がたっていなことから共同溝による地下配線が行われているのだと思います(メディア・インフォメーションをざっとみましたが、これに関する記述は見付けられませんでした)他には太陽光発電パネル、ビオトープ、車両速度を抑えるため道路にわざとカーブをつけるなどがあげられています。ということは、ドーセット地方独特の外観を持つ伝統的な住宅+近代的な設備ということで、今度建設されるデボン州のプロジェクトと基本構想は同じといえましょう。

住民の満足度や住民による自主運営は記載されていますが、財政的に健全かどうかは見つけることができませんでした。

両プロジェクトの基本構想は同じですが、違うといえば皇太子のコントロールのあり方が違います。つまり今回のデボンのプロジェクトにおいて、皇太子はまったくコントロール力を持たないそうです。
[PR]

by fukimison | 2008-05-12 23:25 | つれづれ  

<< Velib:ベリブ 廃棄物とエネルギー >>