米国の不動産不況

昨日は英国の建設不況についてお知らせしましたが、今日は米国の不動産部門のお話です。
本当は、英国で起きているフランス電力公社EDFによる英電力大手のブリティッシュエナジー買収にまつわるお話しや、一昨日東京で起きた都市下水を巡るお話などがいいかなと思っていたのですが、IHTをみていたらForeclosures rise sharply in Los Angeles and Miamiと題された記事が目を引いたので、こちらに。つまりロスやマイアミで担保物権が流れる率があがったというか、返済計画が滞り抵当にいれた物件が流れ、競売にかけられる率があがったという記事です。

その数ですが、昨年の7月に比べロスでは3倍、マイアミでは2倍以上になったというもの。さらにロスだけで20億ドルを超える抵当が焦げ付いており、業界筋の話では競売にかけられる物件数は前年同月比249%増の5982軒だそうで、これはニューヨークの10,000軒に1軒に比してロスは526軒に1軒という高率。

ロスというかカリフォルニア州はサブプライム問題発祥の地ですし、ここ数年IT景気による不動産熱を牽引していた州ですから、当然といえば当然なのですが、その数の多さに圧倒されます。こうなると逆の意味での牽引車ですね。

一方マイアミですが、競売軒数は前年比で137%増となり、1ヵ月に競売にかけられる軒数が1,000軒を越えたのは初めてだそうです。
このほか、ニューヨークでは前年比67%増の338軒、シアトルでは157%増の190軒となっており、ロスやマイアミほどじゃないにしろ、やはり増えていることに変わりは無い。

本日の新聞に米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の4―6月決算は、最終損益が8億2100万ドル(約895億円)の赤字(前年同期は7億2900万ドルの黒字)と発表したとあります。また米最大手保険会社のAIGの4-6月決算も、サブプライム損失により最終赤字5839億円とあります。

すごいなぁとその数字にただただ驚くのですが、その一方少し古いのでうsが、中東、中国、ロシア、アイルランド、英連邦、スウェーデンやドイツの外国人投資家がニューヨークのオフィス市場で目立つという記事もあります。過去1年間、外国人バイヤーは総販売量の40%超を占めるようになる一方、価格は昨年前半より15%低くなっていると伝えています。

事業用から住宅、販売物件から賃貸物件へと値段や需要は変わるといいますが、市場のプレーヤーの交代と価格の変動は確かに起こっているのだなぁと実感です。
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by fukimison | 2008-08-07 12:09 | 不動産  

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