デンマークとドイツを結ぶ斜張橋計画

サブプライム以降、建設業界はよいニュースがありません。
ちょっと新聞を見れば、イギリスの8月の全国平均住宅価格指数は前月比1.9%下落し、10カ月連続の低下、とか、ドイツの連邦統計庁は建設不振により第2四半期のGDPは前期比(季節要因・稼働日数調整済み)で0.5%縮小し、第1四半期の1.3%増からマイナス成長に転じたとか、不況の二文字が踊ります。

そんな中、若干景気の良い話がEuropean Voiceにありました。
現在デンマークのコペンハーゲンからドイツのハンブルグへ行こうとした場合、フェリーの利用が一般的です。1990年代、これの時間短縮を目的として両国は、バルチック海に全長19kmに及ぶ橋をかける計画を立てました。そして2007年にやっとこの計画が本格化し、9月3日に両国の交通大臣が建設計画に調印するところまでこぎつけました。

計画によれば同橋は2018年の完成を目指すもので、自動車用の4車線と列車用の2軌道(複線)が組み込まれる予定で、これにより現在約5時間かかるコペンハーゲン・ハンブルグ間の移動が3時間半に短縮されます。

総プロジェクト工費は79億ユーロと見積もられています。そのうち3億6000万ユーロは2007-2013年汎欧州交通網プログラム枠組みによりECから供与される予定です。ドイツの関与は自国側の建設開発にかかわる施設工事などに限定されることから、デンマークがプロジェクトの大部分の資金調達を行い、また橋梁自身を所有するとみられています。

英国の建設専門誌であるNCEによれば、フェールマンベルト海峡のシステマティックな地質調査が7月末からはじまり、総合的な調査が4年をかけ実施される予定だ。2011年までに環境影響調査や両国での公聴会を含め詳細計画が行われ、両国の議会で計画の承認が得られた後、工事は開始されます。

当然のことながら、この橋が完成すれば現在のフェリー運行は激減するわけで、フェリー産業に係っている人々、特にドイツのプットガルテン市の反対は激しいものがあります。

フェールマンベルト連絡橋の建設工期は2012から2018年賀、同連絡橋の開通は2018年末が予定されています。
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by fukimison | 2008-09-02 10:44 | プロジェクト  

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