ついにロシアも

毎日のように原油価格が史上最高値をつけたという報道がされていた頃、好景気に沸くロシアでニューリッチ層がニューダーチャ購入に走っているというニュースをお伝えしました。

それから1年も経たないうちに、原油価格は最高値の3分の2ぐらいに落ち、さらにはロシアとグルジアの対立による南オセチア侵攻、リーマンショックと続き、中国、インド、ロシアの新興国にも影が差し始めました。

そうしたら本日のWSJにCrisis Hits Russian Real Estate というのが出ているではありませんか。

要約すれば、経済成長に湧くロシア政府は住宅の充実を目標とする政策を掲げ、これを受けモスクワの住宅市場は高騰し今年だけで30%の値上がりを示してた。しかし以前は開発業者は年利8.5%で資金調達を行っていたのが25%を要求されるようになり、ある開発業者の株価は7月のはじめに7ドルであったものが、1.25ドルに下落している。あるアナリストによれば、その企業は12億ドル相当の負債を縮小するために、約4分の1の不動産の在庫を売り払おうとしている。

建設不況はソチで行われる冬季オリンピックのインフラ整備にも影を落としており、9月18日Kudrin財務大臣は「建設企業に融資する金融機関に行き渡るよう政府は連邦機関に600億ルーブル(23億6000万ドル)を注入する計画」だと発表することで市場の好転を試みている。

開発業者は、突然の市場崩壊ではなくほどほどの価格調整が起こると予測している。しかしロシアの抵当市場はまだまだ未発達である一方、需要は供給をはるかに追い越した状態が続いているといいます。ソ連崩壊当時、人々はいままで住んでいた家を政府から分け与えられ、そのためほぼ全員が住宅を所有しているのですが、所有しているというだけであってその内容は西側の常識とは違います。

でも、いままでの開発業者が大好きなイケイケドンドン的な好況が少しづつ変わって、落ち着いてきたものになっているのは確かなようです。
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by fukimison | 2008-09-22 17:36 | 不動産  

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