アフリカ支援と英国

メインストリームの建築ニュースとはいえませんが、10月2日付けのFT紙にアフリカの科学・技術向上に向けた19プロジェクトが欧州連合とアフリカ連合との間で合意に至ったという記事がありました。Science projects for Africa agreedと題されたこの記事は、ほんの数行程度のものですが、約2億5000万ドル(1億5000万ユーロ)の資金が、アフリカの水と食糧安全保障促進計画などからなるプロジェクトに供与されるとあります。

リーマン以降金融不安の中にあっても、確実に将来に向けた種は蒔かれるのですね。

このほか目を引いた記事はEmpty office space in City of London rises by almost 50pc というテレグラフ紙の記事です。
NB Real EState社(英国の不動産コンサルタント)によればシティーの一等地にある優良商業物件のオフィス賃貸料は、昨年に比べ1平方フィートあたり65ポンド下落し、さらに資本価値において2007年のピーク時に比べ30%下落したと発表しています。昨年の第3四半期は540万平方フィートであった延べ空室面積は、今年の同期780万平方フィートにまで増加しています。

経営不安に陥った中堅金融機関のBradford & Bingley の国有化やLloyds TSBによる住宅金融最大手のHBOS買収など金融セクターでリストラが進み、これによって当分の間オフィススペースの空室率が進むことはあっても逆は起こりそうもありません。さらに不動産大手のジョーンズラングラサール社によれば、2007年の同時期に比べ不動産への直接投資は58%下落しています。

商業物件が下落して住宅が上昇するわけはないので、同じ日のテレグラフ紙はUK house prices fall most on record というちょっとショックな見出しを出しています。

9月平均的な英国の住宅の価値は1.7%下落し、そのため昨年に比べ価格としては12.4%低くなっています。この下落がどの程度大きいかといえば、記録的な1990年代初頭の住宅価格下落(1990年の第4四半期に10.7%の下落)のかげを薄くするほどだそうです。

不動産信仰は捨て、必要なのはベストミックスを見つけ出すことね。
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by fukimison | 2008-10-03 15:40 | プロジェクト  

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