米の不動産不況深刻化

10月16日に続き米国の話題です。でも16日の分が大型公共工事だったのに比べ、暗い話題です。もっともこの先行き不安定な時期に、大型公共工事の話がでてくるのが不思議です。

10月16日付けのIHTはU.S. home prices seem far from the bottomという記事を出し、米国の不動産はまだまだ先が見えないと伝えています。

カリフォルニア、フロリダ、アリゾナの各州が最も大きな影響を受けた州で、売りに出た家屋は多数あれど買い手は帆ドン度以内という状況。ウォートンスクールの助教授(不動産)は「所得が落ちるとき、家屋の需要も減る」とコメントしています。(うーん、このぐらいのコメントなら助教授でなくてもできるなぁ)

政府が金融機関へてこ入れを行う一方住宅ローンの利率は上昇し、10月15日30年の平均固定金利ローンは、それまで6.06%であったものが6.75%になっています。

これに関してはNational Monthly Average Mortgage Rates をみると1983年から2008年までの平均値の変化がみられておもしろいですし、2008年だけをみても30年ものが1月に6.25%であったのが9月に6.65%となっています。えーと1983年1月は固定金利13.40%ですよ。

6月の数字でみると、貸家の10軒に1軒は借り手がみつからないでいますし、失業率も2007年末に4.4%であったものが6.1%に上昇しています。それでもまだ、住宅価格は高留り状態にあると記事は続いています。

その例としてマイアミが挙げられていますが、ムーディースの分析によれば、同地の住宅価格は年間賃料の約22倍です。過去20年間の平均値は年間賃料の15倍であり、この数字の違いは現在50万ドルの値がついている住宅の本当の価値は、長期間的な値段と賃料の関係を元に考えれば、34万1000ドル程度であろうということを意味しています。つまり買うのと借りるのとどちらが得かを考えるときの指針は、借りたほうが得とでます。

ラスベガスの世帯向け家屋の価格は、2006年のピーク時に比べ既に34%、サンディエゴは2005年後半から31%下落しています。

失業率は上がる、住宅価格の下落はさらにつのる米国に対し、他の国はどうかと見てみました。

英国の政府統計局(ONS)は15日、9月の失業率は前月に比べ0.1ポイント上昇し、2.9%となり、8ヶ月連続して増加したと発表しています。9月の失業者数は前月から3万1,800人増えて93万9,900人。2007年1月以来の高い水準を示しています。

どこも大変、どこまで続く泥濘ぞ、です。
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by fukimison | 2008-10-17 12:23 | 不動産  

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