米1位のエタノール企業 倒産へ

秋は連休が多く、良いような困るような。こういった情勢のとき、世界は動いているのに日本はお休みになるのがクッションとして働くのでしょうか?

都市インフラと景観を主に扱っていこうと言うことでインフラスケープというブログ名にしました。そういう意味では東京で話題の丸の内中央郵便局の建替え問題など扱う必要があるのかしらんと思いながら、今日は米のエタノール企業倒産のニュースです。

11月3日付けのCnet NewsのGreen TechにEthanol maker VeraSun files for bankruptcyという記事がでました。

このVeraSun社は米サウスダコタ州のスーフォールズを本拠とする、米第1位のエタノール製造企業です。同社は年初のトウモロコシ価格下落を予想できず、10月31日に破産保護申請を行ったということです。同社はトウモロコシ購入におけるヘッジ戦略の変化により現金が枯渇したとしています。
これについてUPIの記事と総合してみると、中西部の豪雨によりトウモロコシ価格の高騰が起きたが、その後被害が思ったほど激しくなく価格はピーク時の半値に下落した。このため当社は、先物市場の差金担保で第二四半期に6300万ドルから1億300万ドルの損失を起した。
さらに世界的な金融危機も追い討ちをかけ、運転資金調達能力に支障をきたしたということのようです。

同社は投資銀行を雇用して新しい共同出資者を募っており、破産申請下においても雇用や事業の継続を宣言しています。

数週間前から倒産の噂はあり、株価は1ドルを切っていた(つまり市場からの退場宣告)と言うことですし、エタノール製造の主原料、トウモロコシ価格の不安定性を原因として、この1年に多数のエタノール製造企業が倒産を宣告しています。

夏ごろ原油価格が1バレル150ドルをつけた時、エタノールだ、バイオ燃料だといわれました。それと同時に食糧となるべきトウモロコシがエタノール燃料に転用されたため、食糧価格の高騰が起き、特に開発途上国では暴動騒ぎが起きていると報道がありました。
しかしエタノール製造者は現実に倒産している。

このところの世の中の動きを見ていると、とにかく速すぎるように感じます。変化の度合いが、自分の体感速度と合わなくなっている世間とどのように付き合っていくのか、ちょっと考えた方が良さそうです。

そして最初の命題、丸の内中央郵便局の建替えですが、単にあの建物が保存を必要とする美的な建物かというと、素人には良く分らないというのが本音です。
でもあの建物の持つ歴史的意味、あの種の郵便局建築があれ1つしか残っていないことや、あの建物が高層化することで加速するであろう皇居周辺の建物の超高層化を思うと、それはちょっと待てと言いたくなります。

美観・都市景観もありますし、皇居へ信任状を提出する各国大使の通行路となっていることを含め、皇居自体に対する危機管理の面からも、もう一度考え直そうという声がもっと大きくなってもよいのでは?

こういう混沌とした社会だからこそ、だめなものはだめですという絶対的なものを意識的に造っていくのも必要なのではと感じます。
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by fukimison | 2008-11-04 11:07  

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