ドバイ、オフィスビル供給過剰の恐れ

この金融危機の中、大規模インフラプロジェクト発足に向けた動きは鈍いのですが、ちょっと明るめのニュースがJBICから出ました。(10月22日発表
これはインドのデリー・ムンバイ間に計画されている幹線貨物鉄道の両側150kmの地域に、工業団地を始めとしたインフラを集中的に整備する日印両国共同のプロジェクト(DMIC)推進に向け、最大7500万米ドル相当の融資の実現に向け覚書を締結したことを伝えるものです。

中国やインドなど、中間層に厚みの出てきた国がこれからの世界経済を牽引するという意見もあれば、それほど期待できないとする意見、でも、不便から便利へ、そしてより快適な生活を求めるのは人間の本能でしょうから、工業団地の建設はともかく、デリー・ムンバイ間を3時間で結ぶ、高速鉄道は建設されるでしょう。問題はどのぐらい時間がかかるかだと思います。このお話は後日、もう少し情報が出てからお伝えしたいと思います。

本日のニュースは英国の建設情報誌NCRが伝えたGlut of office space in late running Dubaiです。
ドバイの超高層ビル建設計画については高さ1000mの超高層ビル建設など再三お伝えしてきました。その時にも「そんないくつも超高層はいらないと思うし、また建てた途端に陳腐化が始まるビルは建てるより、いかに維持管理を行うかの方が大変な気がします。」と貧乏性の私は素朴な不安をコメントしています。
そしてその維持管理の問題の前に「大手不動産コンサルタントは、ドバイで多くの大型開発が完成する2010年以降、オフィススペースの供給過剰発生が懸念される」との報道がなされたのです。

要約すると、今年(2008年)の前半は作業員や原材料不足から建設中の大型商業施設開発に遅れが生じており、そのため一気に完成物件が市場に登場することが予想されるとしています。すこしづつ出てくるのに比べ、一気に630万平方メートル超ものスペースが市場に出る。これは素人でも大変なことだと思います。丸の内オアゾのオフィススペースの延床面積が26万4000平方メートルですから、その凄さが分ると思います(オアゾ約25棟分ということですね)

供給過剰、当たり前のような気がします。でもそれはドバイの熱気を知らないからかも知れません。

コンサルタントは今のところオフィススペースの供給過剰予測は仕事量に影響を与えていないといっていますが、この報告書は国際的な投資家が出費を削減し、資金調達が行いづらくなっていることからドバイの主要不動産クライアントはプロジェクトの縮小を行い始めていると記していることから、あながち素人の不安でもなさそうです。
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by fukimison | 2008-11-05 11:52 | プロジェクト  

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