2012・ロンドンオリンピック

11月6日にロンドンオリンピック実行委員会(Olympic Delivery Authority:ODA)からオリンピックパークの建設計画が発表になりました。(Plans for 21st Century Park unveiled

大会会場や選手村の大部分は元産業開発地を再開発するもので、その大部分はいわゆる工業汚染地なのですが、そこに100HAにおよぶオリンピックパークを建設するというものです。プレスリリースによると「オリンピック開催中にこの公園を訪れた人々は、広い芝生や川岸まで広がる小道の散策、試合の実況中継が行われるスクリーンをそなえた広場に坐ったりしてオリンピックを楽しむことになるだろう。パークの南地区は川沿いの庭園、マーケット、カフェやバーが広がり、北側はそこに棲息している多くの希少種の生息地として静かな地域を提供すると同時に、最新の環境技術を用いて雨水管理を行う地となろう。」としています。

この計画についてODAの公園プロジェクト・公共部門スポンサーを勤めるJohn Hopkinsに対しインタビューを行った記事がNCEにありました。

それによると「洪水管理が主要な優先事項であり、公園に調節池の機能を持たせるよう設計することで、5000の家屋のある公園周辺地域の洪水耐性をさらに高められるだろう。舗装された30HAにおよぶコンコースと持続的排水システム(Sustainable drainage systems:SUDS)が連動し配置される計画だ。表面流出水はレア川に還流される前に、まず多孔性アスファルト層を通って雨水庭や谷へ送られる。こうして浄化され、魅力的な生息地をつくりだすだろう」と述べています。

このプロジェクトは2億ポンドの予算がついており、BAM Nutall社が管理請負業者を受けています。

ロンドンオリンピック関係者は「このオリンピックパーク計画は、以前は東ロンドンのたそがれた工業団地跡を150年で欧州最高の公園に変身させるものだ」と意気込んでいます。

計画書を読むと確かに凄いです。汚染されよどんだ川を再生し、人々が遊べる水辺に変身させ、鳥の生息地となるよう葦の原っぱを作り出したり、大木を2000本以上植樹して、芝生の広場があるかと思うと森のような木立も作り出すという計画です。

サブプライムで金融収縮状態にある英国です。旧来の公共事業投資による経済刺激策は21世紀になっても有効なのでしょうか?

先日読んだ本の中で「あなたの政策は長期的に見れば少しも問題の解決になっていないと問われたケインズは、長期的に見れば全員が死んでいますと答えた」とあるのを見て、ちょっとクラクラしました。
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by fukimison | 2008-11-10 10:45 | プロジェクト  

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