インド、 今後5年間でインフラ投資に5000億ドル必要

11月5日にドバイの商用不動産についてお伝えした記事で、JBICがインドのデリー・ムンバイ間の工業地帯開発プロジェクトへ投資を行う覚書に調印したというニュースを少しお伝えしました。

これに関係し、11月9日のNew Kerala NewsにIndia needs USD 500 bn for core sector in next five yearsという記事が出たのでその要約や周辺情報をお伝えします。

久々のアジア地域ニュースです。

この記事は、11月9日、在オマーンインド大使館前に集まった人々を前にインドのシン首相は、「今後5年間にインフラ開発に5000億ドル超が必要だと語った」で始まっています。そして「特に農業や地方開発を重視しており、また若者への新たな機会が勃興していることから、インド史上最大の大型教育、社会福祉、技術開発および就業プログラムを推進する」としています。

現在の世界金融危機について、インドの成長率は今後5年間に下落をみるだろうが、来年の成長率は7から7.5%の達成が可能であり、インド経済のファンダメンタルズは大変堅調、これに加え、インドの銀行システムや金融機関は健全だし、政府は世界の動きを把握し短期・長期の両方を視野にいれ、さらなる成長を目指しているとしてます。

インド人の数学頭脳は定評がありますが、それと実態経済との連動はどうなんでしょう?アイスランドの破綻は金融立国を目指し金融工学の専門家の意見を重視しすぎたからだと思っています。それに来年(2009年)は7%の成長なんて言われると、つい本当?と天邪鬼は言いたくなります。

さらにシン首相は「インドの人口構造は若く、これがインド経済を牽引していくだろうし、国内貯蓄率はGDPの35%であり、投資率はGDPの37%だ。」と述べています。

そこでインドの人口統計をサーチしてみたところ、2001年推計で10-14歳を最大とし、その後減少に転じているちょっとひし形っぽいピラミッドの図表とインドは2030年ごろには中国を抜いて世界一になると推計され、さらに2050年にインド人口は16億人に達するとした図表が出てきました。

どちらにしても15年ぐらいは人口増が続くということで、一人っ子政策のため急速に高齢化してゆくといわれている中国よりはいいかも。

あのエネルギッシュさで進めば怖いものなしですが、それと国内の法制度や根回しシステムは別物。鉄道だ、道路だ、港湾、空港整備だと言われても、なんとも進まない現状はどうするんでしょう?

ケインズ的公共投資による景気浮揚策に批判的な私ですが、インドの場合、適切な交通手段や上下水道、電力の確保はマストでしょう。
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by fukimison | 2008-11-11 11:50 | 公共財  

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