2008年高層建築物賞

ランドスケープ、いわゆる景観を扱うブログであれば、The Council on Tall Buildings and Urban Habitat(シカゴを本拠とし、超高層建造物と持続可能な都市環境について複合的な情報を提供することを目的とした協議会:国際超高層建築物協議会:CTBUH )が発表した2008年Best Tall Building Awards (高層建築物賞)をお知らせしないわけに行きません。

CTBUHについては同協議会のサイトをご覧いただくのが良いと思います。そして今年の賞ですが、こちらにあります。

アメリカ、ヨーロッパ、中東・アフリカ、そしてアジア・オーストラリアの4地域で極めて優れた高層建築物を選び表彰するものです。そして栄えある2008年の最高賞を獲得したのは、
アメリカ・ニューヨークタイムズビル(ニューヨーク)
欧州・51 Lime Streetビル(ロンドン)
中東・アフリカはバーレーンWorld Trade Center
アジア・オーストラリアが上海World Financial Center

英国の建築専門誌NCEによれば「この賞は持続可能な設計思想、建築的フォーム、構造、ビルディングシステムとビル居住者の声明や安全のシームレスな統合を対象とし贈られるものだ」とあります。

またCTBUH選考委員会のTim Johnson議長は「受賞したビルは、永続的に都市生活の質を守るため、多岐にわたる持続可能な品質を提示することが求められる。これらの賞賛すべき建造物はそれぞれその建造物の実現に、非常に高い優秀性や品質を具現化している。これらは技術革新と創造性のモデルであり、これらの建設と維持管理に環境的義務の要素を組み込むことを前提としている。これらの建築物はそれぞれの都市景観において重要な資産となっている」と絶賛しています。

日本人としては森ビルが建設した上海のWorld Financial Center、中国名上海環球金融中心 が気になります。1997年に着工したものの、アジアの金融不況で1998年に建設を一時中断、そして2003年になって建設再開という紆余曲折のビルです。地上101階、高さ492メートルあり、国際的な金融センター機能は言うに及ばす、展望台、商業施設、パークハイアット上海、が入居し、森ビル的にいえば「垂直の複合都市」です。

Shanghai World Financial Centerのサイトを見たのですが、持続可能性や環境に配慮した建設および維持管理について探し出せませんでした。環境負荷における建築物の割合は25%といわれていることから、太陽光発電、換気による空調、LED、自然素材による内装、現地での資材調達は重要です。でも101階もあると何してもあまり役に立ちそうも無い気がしてきます。
何もしないよりはましといったところでしょうか?といったら失礼かな。
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by fukimison | 2008-11-12 10:43 | つれづれ  

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