加州の高速鉄道計画、ゴーサイン

ちょっと古い話ですが、11月4日の選挙の日はオバマ大統領選出で沸き返りました。このElection Dayは大統領選挙だけでなく、各州でいろいろな住民投票が行われます。その1つに10月6日にお伝えした高速鉄道計画実施に向けた債券発行の是非が加州で問われました。

そしてその結果ですが、11月5日付けのPlanetizenは
CA High Speed Rail Proposition Appears To Win Narrow Approvalと題して、100億ドルの高速鉄道債券は95%の投票区で52.2%が可としたことで勝利を収めた。米選挙民から初めて支持された州債券発行による高速鉄道だと伝えています。(それでも総費用の3分の1しか賄えません)

この事業はカリフォルニア導水路(California Aqueduct:州北部のヨセミテから南部へ水を送る全長800kmの導水路 )よりも大掛かりなカリフォルニア州史上最大の公共工事プロジェクトとなるでしょう。サンフランシスコとロサンゼルス間の本線工事は320億ドルと見られており、またサンディエゴからリバーサイド郡まで延伸し、鉄道網完成にはさらに100億ドルから120億ドルが必要だろうと言われている。州政府はこの費用のうち3分の1を納税者、3分の1を連邦政府、3分の1を民間投資家から得ようと計画している。

この夏のガソリン価格高騰が後押ししたようです。完成の暁にはサンフランシスコのトランスベイ・ターミナルからロサンゼルスのユニオン・ステーション間は2時間半で結ばれ、運賃は片道55ドルと予定されています。

このほかElection Dayに是非が問われたものに、州内の小児病院の建設および拡張計画に10億ドルの債券発行を問う住民投票事項3があり、これも可決したと米建設専門誌のENRは伝えています。

しかし環境関連の2事項は否決されました。

その1つは投票事項7で、これは公共および民間電力企業は2010年までにその20%を、2025年までに50%を再生可能エネルギー源によるものとする、というものです。もう1つは投票事項10で、これはその大部分を代替燃料車両購入の補助金として配布するため、州に50億ドルの借入を求めるものでした。

この事項は加州全体で得票を得られず、特に事項7は1つの郡を除き、全ての郡で否決され、また事項10も州全体で否決されたということです。

環境に熱心なカリフォルニア州民ですが、本当のところは建設会社のPR活動の勝利、また電力各社のネガティブキャンペーンの勝利と、つい日本人は想像してしまいます。
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by fukimison | 2008-11-18 22:17 | プロジェクト  

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