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チェルノブイリ25周年

1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故が起き、これから25年目となる昨日、記念式典(というのだろうか)行われました。福島のこともあり、また、石棺と呼ばれている原子炉を覆うコンクリートの劣化問題や今後の原発行政に対し、推進・反対、両派のせめぎあう日となりました。

まずAFPをソースにしたYahoo NewsはRussia, Ukraine leaders mourn Chernobyl nightmareとして「ロシア、ウクライナのリーダーは史上最悪の原発事故から25年を記念し、チェルノブイリを訪れた。この地を始めて訪れたメドベージェフ大統領は、福島、チェルノブイリの惨事を繰り返さないために新しい世界的な原子力安全会議の設置を呼びかけた」とあります。

25年前は旧ソ連時代ということもあり、情報が出てこなかった。そこでざっくりおさらいです。
1986年4月26日午前1時23分、チェルノブイリ原子力発電所の作業員が4号原子炉の試験を行っていた際に作業ミスを起し、これにより数回の爆発が引き起こされた。これにより高濃度の放射性物質がベラルーシ、ロシア、遠くは西欧まで撒き散らされることになった。爆発で作業員2名が死亡、このほか救助隊員や作業員28名がその後、数ヶ月内に死亡、何万もの人が避難を余儀なくされた。

また1976年、87年に旧ソビエト政府は50万人超の作業員を原発処理、地域の除染作業に送り込んだ。この作業員も被曝し、何千人もが死亡したと元作業員は述べています。

IAEAのサイト、Chernobyl 25years 25storiesでは、この数字大分かわります。

緊急対応をした作業員約50名が直後に死亡、IAEAとWHOで構成されたChernobyl Forumが2005年に行った調査では今後4000名が被曝により死亡、放射能による避難者は35万人だそうです。この中にある、空撮映像を見ると爆発の凄さがわかりますし、マスクもせず、シャツ姿で瓦礫を片付ける作業員を見ると、放射線病でなくなった方の数の不確かさを感じます。またウクライナと同様、大きな被害を受けたベラルーシは、いまだに放射線falloutの事故処理に年間予算の17%を支出しているそうです。

25年が過ぎ、石棺が劣化し、ねずみが出いるするぐらい大きなひび割れが出来ているという話もあり、新しいシェルターの建設が計画されています。

これについて4月19日のbloombergがチェルノブイリ:新たな石棺費用は2000億円、さらに100年間封印へ として報道していますし、このほか、廃炉となった1-3号基の使用済み核燃料の処分費用など、必要な資金はいくらあってもたりそうもありません。

人々の生活、人生を大きく変え、その上これではなんとも、なんともです。
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by fukimison | 2011-04-27 10:51 | つれづれ  

英国製仮設住宅

仮設住宅の建設をめぐりいろいろな意見がでています。

2-5年で取り壊す仮設より、本設をすべきだ。
いや、今後の防災方針を踏まえた都市計画を設定し、それにあった建設をすべきだ、
待っていられない、一刻も早く、プライバシーのある生活がしたい。

どの意見ももっともだと思いますが、しかし、一番の当事者の被災者にほっと一息ついてもらい、いろいろな情報、考え方を知ってもらい、その中から、その近隣や地域で合意できるものへと進むのが理想、しかし理想は理想でしかないのよね。

個人的には、米FEMAがしている大量のモービルハウス(キャンピングカー)を用意し、そこへ移ってもらい方法、これだと台所、トイレ、風呂、といった最低必要な設備と家族単位の空間が手に入る、上下水道のライン近くに設置し、東北での役目が終わったら倉庫へ、また風水害がでたら、そこへ移動させる、仮設よりもエコでしょう?

そんな中見付けたのが4月21日付けBuilding誌の記事、Japan calls on UK firms for emergency prefab homesで「日本政府は地震・津波で住宅を失った人々用の仮設住宅72000軒建設計画の不足を埋めるため、英企業に助けを求めた」で始まります。

「日本の請負業者の能力は60,000軒程度、その差を埋めるため、国交省は国際入札を行う」のだそうです。

「MLITのえざき・たかゆき氏は本誌にスピードが重要」と語ったとあります。(個人名がでている!)

日本企業とのパートナーシップ、2年間の維持管理能力が必要、とあります。

提出締め切りは来週、6週間後に結果はわかるのだそうです。
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by fukimison | 2011-04-22 11:19 | つれづれ  

サクラダ・ファミリアで放火事件

本日の建築系ニュースはこれでしょう。

Blaze destroys original feature of Gaudi's Sagrada Familia

これは英建築専門紙BD onlineのものですが、なかなか見出しショッキングです。

「昨日(4月19日)、聖堂の一部を破壊した放火事件により、多数の観光客がバルセロナにあるガウディのサクラダ・ファミリア聖堂から避難を余儀なくされた」で記事は始まります。

「地元の男性が引火性液体を利用し、聖具室に保管されていたローブに火をつけた」と地元記者は報道とあることから放火事件ですね。

気になる被害ですが「炎は聖具室を燃やし、煙により遺体安置ところ、1926年にガウディがなくなる前に完成していたオリジナルの建物の1部に被害がでた」とのこと。

現在も工事が続くサクラダ・ファミリアですが、ガウディによる建築部分に被害というのがちょっとね。

他の報道を見ると4月19日付けGuardianはGaudí's Sagrada Familia basilica in Barcelona evacuated as arsonist strikesとして報道しています。

こちらの方は「地元の男が聖具室に入り、そこに保管してあった聖職者のローブに引火性液体をスプレーし、火災を発生させたと伝えられている」です。

聖具室に保管してあったローブはすべてダメになり、犯人は直ぐに取り押さえられた、また放火犯は精神衛生上の問題を抱えていたそうです。

「1500人の観光客が避難し、うち4人が煙を吸って治療を受けた」ということで、人的被害は死傷者がでなくてよかったといったところでしょうか。
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by fukimison | 2011-04-21 11:37 | つれづれ  

インフラとは?

計画停電が始まった時から本当に計画停電は必要なのか、無計画停電ではないかという説がでていました。

その一つに3月15日付けロイター伝「日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA」という記事があります。

この記事のソースになったと思われるIEAの資料

一度止めた火力発電を再開するのは時間も費用もかかりますが、もし費用のことだけで計画停電を行うのならはっきりと説明し理解を得るべきだではないかと思います。

自分の都合で一方的に街場のレストランや商店、小規模工場、クリニックを計画停電倒産の瀬戸際に追い込んでいるのならと考えるとやり切れません。

日本において土木、インフラはハコモノ行政と言われやすく、維持管理のことを考えないとか、八場ダムに象徴されるように、大掛かりなものほど時間がかかり、計画当初と完成時とでは経済的なメリット、必要性が変わってしまうものもあります。

しかし本当に必要なもの、人が使い続けるものもあるわけで、そのあたりの切り分けが難しいナァと感じています。

今回のことで必要であり、代替のないものであったとしても、それだからこそ、公器であるとの自覚を常に念頭に置く必要があるのだと、インフラを使うも、作るも人間という基本に立ち返る必要を思います。
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by fukimison | 2011-04-07 13:18 | つれづれ  

災害について

のんびりインフラについての個人的な感想を書いてい良いのだろうかと思う今日この頃

そんななか、3月18日のThe News Gateway to Viet NumにVietnam to continue nuclear project amid crisisという記事を発見。

記事は「日本の福島原発危機について懸念が高まる中、ベトナム政府高官は2014年に原子力発電所を建設する計画を続行する予定だ」と述べたで始まります。

お節介ですが、「やめといたら」と言いたくなる。

これは福島原発の有様を見ていて思うことに加え、2011年3月29日に保険大手のSwiss Re社が出したリリース文に「2010年、自然大災害と人災による経済損失は2180億ドルであり、保険会社にとり430億ドルの費用となった。これは2009年の3倍にあたり、これらにより約304000人が死亡し、1976年以来もっとも高い数字となった」とあります。

また「少なくとも10億ドルの保険損失となった災害で目立つのが地震、1位、2月にチリで発生した地震(80億ドル)、2位、9月のニュージーランド・クライストチャーチの地震(44億ドル)だ。3位は欧州西部で発生した冬の嵐(28億ドル)」

このリストにBPによるメキシコ湾原油流出事故もありますが、10億ドルで地震災害に比べればそれほどでもと感じてしまう。「アジア圏の被害は約750億ドルで最も痛めつけられた地域と言えよう。パキスタンおよび中国の数ヶ所は夏に激しい豪雨による洪水に見舞われた」とあり、十重二十重に信頼の置ける設計にしてあっても、その想定が過去からの算出である限り、ベトナムの原発に懸念を覚えます。

これに加えて、2011年3月30日付けWashington PostがDisasters cause profits at insurance market Lloyds of London to fall 43 percent in 2010という記事をだしていることから、保険の引き受け手もなかなかだと思います。

「ロイズ社は2009年の税引き前利益39億ポンドに比して2010年は22億ポンドに下落した。その原因はチリ・ニュージーランドの地震、BPの石油流出事故だ」とあります。

へんにちぢこまる必要はないけど、でも、コントロールできる範囲にとどめておきたいものです。
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by fukimison | 2011-03-31 16:28 | つれづれ  

こんな風な影響も

原発+津波災害に気を取られているうち、リビアへの介入に加え、昨日ちょっとお伝えしたポルトガルの不安はS&Pがポルトガル国債の格付けを下げたというニュースになって出ました。

ついでに3月24日付けBBCのJapanese imported vegetables in Singapore 'radioactive'によれば、シンガポールは日本からの輸出青果のサンプル4品から微量の放射線を検出、現在日本(茨城・栃木・福島・群馬・千葉)からの輸入規制をしているのは米国、カナダ、オーストラリア、香港、シンガポール

Atomic Energy Agency, the World Health Organization そして the Food and Agriculture Organizationの3機関は「日本は必要な措置を取っている」と声明を発表とありますが、さて、過去に何か問題が発生したとき、その食品だけでなくその国の生産物全部を疑いの目で見て買わなかったことを思うと、同じ消費行動をとることは否定できないでしょう。

それはさておき、改めて欧州の通過不安が起きると、インフラプロジェクトや住宅もなかなか進まなくなるでしょうねぇ。東京に住んでいるとインフラにしろ、なんにしろ過剰だ、この過剰な便利さが自分の首を絞めているとつくづく思うのですが、発展途上国においてはもっと上手な方法でインフラや安全な都市環境の整備が必要でしょう。

そこで本日は影響ということで2011年3月24日付けBuildingOnlineに掲載されたA quarter of staff face axe at Zaha Hadidをお伝えします。

リビアやエジプトの暴動により作業が中止されたため、350名の4分の1を解雇しなければならないだろうとりザッハ・ハディッド建築事務所は認めた。同事務所はロンドンオフィスのスタッフ95名の仕事がなくなるかもしれないと話した。

同事務所によれば、リビアの首都トリポリ郊外にイタリアのゼネコンImpregiloが落札した会議場(2億8500万ユーロ・2013年完成予定)の作業にかかっていたが、このプロジェクトが延期になっているし、2009年に受けたカイロ・エクスポシティ計画(首都カイロと空港の途中にある450,000平方M)も5月まで調査の対象と成っている。しかしカイロのStone Park地域にあるStone Towers計画(550,000平方Mの複合利用ビル)は影響を受けてないとあります。

リーマンショックの時も大手事務所は大胆な余剰人員削減をしましたが、今回も似たような風が吹くかもしれませんね。
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by fukimison | 2011-03-25 11:06 | つれづれ  

原発問題

本日はインフラ面というより報道面ということでホワイトハウスのpress briefingをお知らせします。

こういうようにしてくれると皆さん納得するし、安心もするだろうなぁと、その面の実用化の上手な米国を感心してみてしまうワタシ。

NRCは11人の技術者を投入
エネルギー担当相によれば、先発隊の6人に加え33人と17000ポンドの機材を投入だそうです。
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by fukimison | 2011-03-18 12:10 | つれづれ  

お断り

諸般の事情から、当分のあいだは、時間、情報が出た場合に更新とさせていただきます。
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by fukimison | 2011-03-15 09:21 | つれづれ  

海外情報

なんともすごい地震と津波、まだまだ余震が続いています。
1番の節電は東電管内の飲料自販機を切ることではと愚考。

インフラ的にいろいろありますが、本日は海外建設記事のヘッドラインのご紹介ということで。

まず3月13日付け英国の本流インフラ専門紙NCEのトップ記事はJapan earthquake and tsunami: UK calls for safety review of new and existing nuclear reactors として「Energy and climate change secretary Chris Huhne has called for an investigation into the implications for UK nuclear energy policy amid a worsening nuclear plant crisis in Japan following Friday’s devastating earthquake and tsunami」で始まります。エネルギー・環境相のクリス・フーン氏が調査を命じたということで、日本の地震と津波による原子力発電所の危機により原発設置に動いていた英国の原発政策が見直されるかもしれません。

また一般紙のBBCのトップはJapan quake: Fukushima plant alarming, says Naoto Kan官首相の福島原発は依然として憂慮すべき状況にあると述べたとあります。

3月13日付け米国ENR誌もトップ記事は原発関係のPartial Meltdown Feared at Japanese Nuclear Plantsで、Officials of Tokyo Electric Power Company were flooding two nuclear reactors at its Fukushima Daiichi plant with corrosive seawater and boron and planning to pump seawater into a third in attempt to cool the reactor cores damaged after the earthquake Fridayとあり、東京電力の対応に関する記事となっています。

原発気になります。

そして自然の力を考えるとインフラってなんなんでしょうね。
NYTの写真すごいです。
Satellite Photos of Japan, Before and After the Quake and Tsunami
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by fukimison | 2011-03-14 11:42 | つれづれ  

MIPIM2011

2月末から3月は各分野でのお祭りイベントが盛んになります。たとえば映画でいえばアカデミー賞、開発事業者でいえばMIPIM。アカデミー賞はもう終わりましたが、本日はMIPIMの候補作品リストについてお伝えすることにしました。

まずMIPIM2011の公式サイトをみると、MIPIMのtwitterやfacebookでshareしようというアイコンが、、、
freeから始まり現在のshareに至る思考がなんとなく実感できます。

MIPIM2011の最終選考に残った21プロジェクト

Business Centres, Green Buildings, Hotels and Tourism Resorts, Refurbished Office Buildings, Residential Developments そして Futura Projectsの6部門があり、応募は27カ国100プロジェクトだったとあります。この中から21が採集候補となっています。

Business CenterはフランスのChèque Déjeuner Headquarters at Carré 92とCMA CGM Towerの2プロジェクトと香港のInternational Commerce Centreで計3候補
ビジネスセンターということで高容積のビルにしかならないのが、ちょっとつまらない。

Future ProjectはオーストラリアCentral ParkとデンマークPixel Garden Cityと日本の丸亀・長浜などのSustainable Urban Redevelopment

Green Buildingはイタリア3M Italy Headquarters - Malaspina Business Park、トルコLevent Office Project、ドイツThe New Deutsche Bank Towersの計3プロジェクト

Hotel amd Tourism ResortsはギリシアNavarino Dunes, Costa Navarino、インドThe Park Hotel Hyderabad、英国W Hotelの3プロジェクト

Refurbished Office BuildingsはフランスのFirst Tower、ドイツのJohannisContorとSchrödterhaus Leipzigの3プロジェクト

Residential Developmentsは個人的にはこれが住宅開発かと疑問のUAEのBurj Khalifa、米国のOne Jackson Square、ベルギーのSavonnerie Heymansで計3プロジェクト

候補作品のある国名をみていると、圧倒的に欧州ですね。
高層ビルが乱立している上海、大型プロジェクトを押し進める中国が全くでてこない。

香港と日本、インド、アジアといえないUAEにトルコ、
こういうのも西高東低というのかしらん?

しかし、Green Rehabにドイツ、デンマーク、リゾートにギリシア、住み分けができているのだなぁと。
であれば、持続可能な都市再開発の日本は今後の人口減社会におけるNew Compact City構想を売り物にできるかもしれない。
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by fukimison | 2011-03-07 10:54 | つれづれ