カテゴリ:公共財( 42 )

 

インド、自動車専用道路の現状

久しぶりにインフラものです。しかも今後伸びると言われてはや××年のインド

その前に英植民地下ではそれなりに大型インフラが敷設されたのに、今はお役所仕事で有名な国になっています。人口構成やそのポテンシャルから中国よりもインドという人が多いですけど、統計上の数字はそうでも現実となるとどうなのでしょうか?良く見かけるのは農民と工場主の環境汚染を巡る対立だったり、土地収用問題だったり、そして本日のような官庁の対立による遅延です。

1月9日付けIndian Express紙はJayanthi shifts blame to NHAI for delay in highway clearancesとして大型ハイウェイプロジェクトの遅延による環境省とNHAI(National Highways Authority of India)の対立はNHAIが環境省を裁判に訴えるところまできたと伝えています。

同じ記事がFinancial Express紙などにも掲載されています。

「環境省とNHAI間の自動車専用道路プロジェクトの建設許可遅延をめぐる綱引きはNHAIが環境省を最高裁へ訴えると脅かすところにまで至った。」とあります。

問題となっている大型道路プロジェクトはKishangarh-Ahmedabad高速道路プロジェクトで、環境アセスがテキパキと行われず許可がでないことから、この建設を請け負っていたGMR Infrastructure社がもう付き合えないとして退場し、そこでNHAIが環境省をいったいどうしてくれるのか!と批判、提訴の動きということのようです。

それに対し環境省は請負事業者とNHAIが不完全な書類を提出したから審査ができない、従って遅れたと逆襲、どんどん泥仕合になっています。

全長330-kmのShivpuri-Dewas高速道路プロジェクトでも似た様なことで建設遅延が起きており、請負業者のGVK Groupが引き上げをほのめかし、発注自治体をおののかせているとあります。

日本だと何とかお仕事ください、少しぐらい安くても良いですといった風になりがちですけど、インドでは請負業者がもうやだもんね、やめちゃうよ、というんだ。

インドの事業者がやめるというからには、インドの常識的な遅延よりもさらに遅延なのでしょうね。

そういう記事を読むと、日本のゼネコンはどのように付き合って作業をすすめているのだろうか?
インドの地元企業にマル投げしないとやっていられないんじゃないか、と想像、実態を知りたいものです。

Economic Times紙のNHAI to approach Supreme Court against Environment Ministry over delay in forest clearancesによれば、NHAIは環境省の伐採許可問題により350もの道路プロジェクトが遅延していると述べているとあり、その数字にびっくりです。どっちもどっちなんだろうなぁ。
[PR]

by fukimison | 2013-01-10 10:55 | 公共財  

仏、高速鉄道建設

気がつけば2012年も10月に、
光陰矢のごとし、10月最初の記事紹介は欧州・フランスものに、
フランスといえば原子力ですが、今回は高速鉄道という本筋のインフラです。

10月2日付けKHLの記事€100 million for French high-speed railから、

以前にもおつたえしたかと思いますが、フランスのBrittany-Loire 地方で高速鉄道計画があり、その工事資金として欧州投資銀行(EIB)が3億ユーロ融資し、そのうちの1億ユーロに関して調印が行われたということです。
この融資によりEIBは汎欧州鉄道網(Trans-European Network :TEN-T) の改良および延伸プロジェクトにおける主要投資家としての地位を確立なのでそうです。

このプロジェクトはEiffageが主導するコンソーシアムがPPP契約で建設や運営を行うもので、当初EIBは同コンソーシアムに対する5億5300万ユーロ・25年ローンの形式をとる予定であったのが、ブリタニーリージョン(ブリタニー・ロワール地方高速鉄道プロジェクトにおける主要地元自治体投資家)に対する直接融資に支えられるものとなろう。

この融資はLe mansとRenne間、182kmの高速鉄道および32kmの接続線路の建設を支援するものとなろう。

この高速鉄道プロジェクトが完成すると、パリ・レンヌ間の移動が37分短縮され、さらにパリから西端のブリタニー間の移動が3時間ほどになるのだそうです。

この資金供与のニュースは資金の提供者であるEIBのサイトにもFrance: EUR 300 million for Brittany – Loire Region high-speed rail projectとして掲載されています。

内容はほぼ同じで、このブリタニー地方広域高速鉄道プロジェクトにより、レンヌ・ブレストおよびレンヌ・カンペール線がより充実したサービス提供に向け拡充されるのだそうです。このプロジェクトは2016年9月に引き渡され、商業運行は2017年5月が予定されているとあります。

最後にEIBの宣伝めいたものがあり、それによると「2012年1月以来EIBのフランスに対する支援は60億ユーロ相当に達するのだそうです。

しかしオランドが大統領になり、富裕層への課税が強化されると、どうなるんでしょうね?
儲かる(溜め込む)ということよりも、上手くバランスする(流通していく)というふうにシフトしていきたいのだと思いますが、捕られると感じるんじゃないかな?
[PR]

by fukimison | 2012-10-03 11:55 | 公共財  

英、ウェールズに新発電所稼動

9月も20日になるのに毎日暑いことです。北極の氷床が観測史上最も小さいとか、温暖化の証拠でしょうか?といいながら、クライメイトゲート事件以来、地球温暖化というのも以前ほどの説得力を持たないように感じています。これも3・11による原発事故のせいでしょうか?

ともかく、本日は9月19日付けBBCの£1bn Pembroke Power Station officially opensを選んでみました。

「この種のガス火力発電所としては欧州最大であり、およそ350万世帯に配電が可能なPembroke発電所が正式に稼動を始めた。同発電所のあるウェールズ州行政担当者はこの稼動により100人の長期雇用が生まれるとして歓迎しているものの、ECは同発電所の許可および海洋環境に被害の有無について調査を行っている」

どこが問題か?についての記述としてFriends of Earthのコメント「発電所は2級の発電所であり、Cleddau河口から水を取水し、温水で戻していることから保護特別区域の海洋生物にダメージを与えている」とあります。

しかし記事によれば、建設計画許可は2009年に降ろされたとありますし、環境に与える問題点は3年前から存在していたわけで、許可基準が許可に至るまでのプロセスについての調査はまだ解りますが、環境はどうなんでしょうね?

ただもっと効率の良い持続可能な発電所にすべきというコメントが気になります。
ガスコンバインドサイクル発電所にすべきだったということのようですが、3年前はどんな具合だったんでしょうね?

やはり9月19日付けITV NewsはControversy over £1bn new Pembrokeshire power station としており、タイトルに論争という文字があるところから、相当いろいろなんでしょうね。

こちらも100人の雇用、年間1000万ポンドが地元経済に落ちると経済効果を出しています。

こちらでは「同発電所は約58%の効率化を目指しているが、ケント州のIsle of Grainにある同等の発電所は約73%の発電効率を達成している」とあり、2級の技術、持続可能でないという論拠としています。
[PR]

by fukimison | 2012-09-20 14:08 | 公共財  

英、ヒースロー第3滑走路建設に関する運輸相コメント

相変わらずの暑さです。

その中で保安院は活断層の上に原発があっても稼動OKとする基準づくりにせいをだしているとか、なんだか信じられません。

ついでに世界の活断層と原発マップ
あの米国ですら西側ははずし、地盤の強い東側に建設しているのに、活断層銀座の日本、よく54基も建設したものです。

そこで本日は8月28日にBBCが流したこの記事Justine Greening on Heathrow Airport third runwayをえらんでみました。

ヒースロー空港の第3滑走路建設をめぐり産業界は推進、環境団体や周辺住民は反対で対立という良くある構図なのですが、これを管轄する運輸相のグりーニング氏はブリテンにとりヒースロー第3滑走路は適切ではないとする連立時の合意があり、認められないとの立場をはっきりと表明しています。

なかでもこのコメント
She admitted it "would be difficult for me" to sit in a cabinet that supported a third runway, but said that was not going to happen, despite calls for the government to accept the call from some business leaders for airport expansion.

えらい!
[PR]

by fukimison | 2012-08-29 12:25 | 公共財  

ブラジル、道路・鉄道に1330億大規模投資

相変わらず暑いです。

ロンドンの次は南米初のブラジル・リオオリンピック
ブラジルはオリンピックの前にワールドカップサッカーも開催することから、当然、インフラ投資は山盛り、

そこで8月16日付けThe StartのBrazil unveils plan to boost road, railway investmentをえらんでみました。

これの元記事はロイターが8月15日に発表したものでBrazil unveils plan to boost road, railway investmentは多くのメディアが配信しています。

「ブラジル政府は同国の時代遅れであり、過重なインフラ更新を含む道路および鉄道投資に向け、1330億レアル、420億ポンドの民間投資を行うと発表した。」

ざっと見たところ、2014のサッカーや2016年のオリンピックもさることながら、BRICS景気もこれあり、ブラジルは過去10年に平均4%強の経済成長を遂げてきたが、これをさらに続けるには国内インフラの高効率化を目指す必要があるのでインフラ整備資金が重要ということです。

必要なのはわかっているけど、南米特有の官僚機構や最近の環境アセスメントなどなどから、プロジェクトは遅遅として進まずといったところ。そこで民間セクターにと言う話がでてくるのですが、「大統領は民間セクターがインフラ投資を行うとしても相変わらず政府がリードし続けることには変わらず、新しい国営企業が将来のインフラ計画管理を行う計画だ述べた」とあります。

Brazil's BNDES development bank, the main source of corporate credit in the country, will provide subsidized loans for the projects.ということからも国策投資といえましょう。

肝心のプロジェクト内容ですが、コンセッション方式で行われ、時代遅れの道路・鉄道システムの改修と延伸で、最大10,000kmのおよぶ鉄道網への投資を行いたいとあります。
エコノミストからすると、渋滞する道路、港湾、鉄道網、空港ターミナル、すべて経済成長阻害要因となっており、これの解消が行われれば、政府の言う年5%の成長は可能かな?というかんじだそうです。

投資する場所を求めるお金の性質を考えると、余地の見える地域といったらインド・ブラジルを代表うる南米とアフリカ、でもアフリカはまだちょっと見えなさすぎ、ブラジルが程の良い所なのでしょうね。
[PR]

by fukimison | 2012-08-17 15:17 | 公共財  

L.A. Expo線、2億3000万ドルの予算オーバーで開業

5月も2日、明日から4連休です。でも東京は曇り空、天気予報では今日は激しい雨、明日は大雨(どこが違うのでしょうか?)との予報が出ています。

昨日のNYに続き本日も米国の記事、でも西海岸です。

4月30日付けForbes紙にYes, Los Angeles Has A Rail Network Believe It Or Notという記事によれば、「車中心社会のロスにライトレール、増加する交通や環境への懸念、人々の求めに行政も対応」ということです。

先週末に開業したエクスポ線はダウンタウンL.Aと同士のウェストサイドを結ぶもので、途中、USCキャンパス、ステープルズセンターといった人気スポットを通り、また他のLRTや地下鉄5路線(公共交通が5路線も!)と専用路線バス2路線と接続するのだそうです。

「エクスポ線の10ある停車駅のうち8ヶ所が4月28日開業、残りの2駅が開業すると全8.7マイルの路線となる。しかしLAタイムズはこの新線の工費は9億3000万ドルで、約2億3000万ドルの予算超過、L.A.の交通局は1日あたり27000人の乗降客を見込んでいると報道」

2016年までにあと6.5マイル西へサンタモニカまで延伸する計画なのだそうですけど、今回開業した部分ですら計画より2年遅れており、サンタモニカ延伸完成日は闇の中といった論調。

でも今回開業した路線、始発駅から終点駅まで26分、料金は1.5ドル、現在のガソリン価格(1ガロン4ドル)や渋滞を考えると、なかなかの費用節約」になるそうです。

4月29日付けのL.A.Timesの報道Expo Line opens variety of possibilities for ridersをみると約3億ドルの予算超過となっていますけど、フォーブスとどちらが正しいのだろう?

こちらの記事は沿線住民のコメントが主で、通勤・通学が便利になる、渋滞がないので通勤時間が短縮されるだろうといったポジティブなコメントの中に、便利になると駅周辺の開発が進み、その結果低所得者が追い出されるというジェントリフィケーションを恐れる意見も。

うーん、それはありがちなこと。
でも、L.A.のLRTはちょっと乗ってみたい。(しかし過去に大規模地震が発生したことのあるカリフォルニアなんですけど、いっさい耐震についての記述がないのは3.11を経験した日本人の気にしすぎでしょうか?)
[PR]

by fukimison | 2012-05-02 11:53 | 公共財  

フィリピン、ミンダナオの電力事情

政治に文句を言っていても始まらない、選んだのは有権者(納税者)である私たちだから、いまの政治はいまの私たちの姿を映すもの
しかし、日本の新聞・テレビといったマスメディアはどうなっているのか?
以前から偏差値を得るために海外メディアを見ては来ましたが、3・11以降必須になりつつあります。

本日はインフラでも景観でもなく、タイトルに惹かれたというのが選択理由というフィリピンの話題です。

4月16日付けJournal onlineのDiscordant voices in Mindanao darkness は「ミンダナオで高まるエネルギー問題においてアキノ大統領はAgus-Pulangui 水力発電所売却を退け、ミンダナオの住民は電気料金の値上げか、より多発する停電のどちらかを受け入れなければならない。政治のレトリックでなく、経済の現実であり、値上げを受け入れなければならない。すべてに値段がある。と述べた」と伝えています。

停電が値上げかの二者択一を迫ったわけですね。

アキノ大統領は非効率な国営水力発電所を売却・民営化したいという考えであり、それに対し地元経済界や環境保護主義者は民営化反対というのが、今回の発言の裏側にあるようです。

郵政民営化を思い出しますが、国営だから非効率、民営化だから市場原理が入って効率的で適正な価格になるんでしょうか?

でも日本の電力会社の総原価方式を考えると、うーみゅです。株式公開しているから民間会社のくくりのはずなのに、原価の3%の利益を乗せることが保証されているとはこれいかに?

突然話は飛びますが、これからは税金を納める国を選ぶのが本流になりますね。
[PR]

by fukimison | 2012-04-19 11:00 | 公共財  

環境、経済そして民主制

インフラは経済、環境と切り離しては考えられないもの。旧来インフラから未来インフラを考えた時、これはどうかな?とおもいご紹介です。

1月5日付けBerkeley LabによるDepleted Gas Reservoirs Can Double as Geologic Carbon Storage Sitesは「オーストラリア南東端で行われている実証プロジェクトは枯渇した天然ガス田は炭素隔離(CO2を大深度地下に注入し永久貯蔵することからなる気候変動緩和政策)に再利用が可能であることを確認する一助となった」と記しています。

「2008年4月に始まり18ヶ月の実証期間において国際的な調査チームは65,000トンのCO2濃度の高いガスを地下2kmに位置する枯渇したガス田(オーストラリア、ビクトリア州西部)に注入した。これは1日あたり130トンのCO2、または10メガワットを発電する小型発電所の排気量に相当する。
注入中および注入後に行われた大規模なモニタリングにおいて、土壌、地下水、および大気に対する貯蔵されたC02による影響は測定できなかった。
地質炭素隔離は石炭火力発電所などの大型の固定的施設からのCO2を取り込み、温室効果ガスを捕まえる地下岩石層に注入する。
科学者は枯渇した天然ガス田はいままでガスを貯蔵してきたことから、炭素隔離における可能性の高い対象と見なしている。天然ガスを数百年に渡って貯蔵してきた同じキャップロック(帽岩)はCO2もまた貯蔵できるに違いない。枯渇した天然ガス田もまた、ボーリング孔やパイプライン網といった注入に必要な一部インフラに利用可能だ」

このように三方一両得みたいなプロジェクトが、これからのインフラになっていくのではないでしょうか?

昨日民主制のほころびを補完するものとして直接民主制をあげ原発の是非を巡る都民投票条例請求の署名活動のことをお伝えしました。これは昨年12月10日より大阪市と東京都で同時に始まったものです。有権者数の関係から期間が異なり、大阪市は1ヵ月で法定署名を4万5千ほど、東京都は21万5千ほど集めることで成立します。

そして昨日が大阪市条例請求署名集めの最終日でした。昨年末、あと10日ほどで1万5千集められるかと瀬戸際で暗いムードも漂いましたが、大阪人の根性で法定署名数を上回りめでたく終了。

参照記事はこちら「大阪、原発住民投票を請求へ 署名5万人超える

民主主義の根底にある個人という考え方が薄い日本、素人が下手に手を出すより専門家に任せておけば安心というのが現状を作ったのであれば、そしてそれに不満があるのであれば、そろそろ自分で考え決める、
自己責任というのであれば、確かに私が決めたのだから責任を取る必要がありますね、と言えなければおかしいでしょう。

もっとも政治家も官僚も企業も責任を取らないのに、人々だけが取るというのもアンフェアだけどね。

資本主義も綻び始めていると感じます。ロナルド・ドーア教授が「アングロ・サクソン資本主義の終焉」、「世界経済の金融化」とおっしゃっていますが、問題は金融化により政治や教育、いわば社会のありかた全体が影響を受けニッチモサッチモ行かなくなっているように感じます。

じゃあ、金融セクターだけが1人勝ちかというとそうでもない。

欧州に眼を転じると、サルコジ大統領の支持率が上がったとありますが、ユーロ危機は以前として存在しています。ユーロ危機は同じような規模の国がベース部分の共有を計るだけにして置けばよかったのに、数が多い方がメジャーになれるとして、ちょっと危なっかしい国を加え拡大していったことに問題があると言われています。あのギリシアもドラクマ国債のままだったら、もっと違っていたと思います。ではユーロに参加せず、自国通貨を使い続けている英国は調子が良いかというとそうではない。

1月10日付けの英テレグラフ紙はFinancial services sector sheds 20,000 jobs in six months, claims CBI and PricewaterhouseCoopersとして「CBI(英産業連盟)とプライスウォーターハウスクーパーによれば、英国の金融サービス部門は第1四半期の終わりまでの6ヶ月で20,000の雇用を削減する模様とつたえている」とあります。

どこまで続く泥濘ぞです。
[PR]

by fukimison | 2012-01-10 12:36 | 公共財  

米PNYNJ、WTC再開発費用を含め2012年度予算は70億ドル

12月の声を聞き急に寒くなってきました。東京では原発の是非を問う直接請求に向けた署名活動が始まり、個人的に注目です。都全体を対象とした条例制定に向けた直接請求は、初めてとの事。トピックが原発だけに都民の関心が高まるのか否か?間接民主制と直接民主制のせめぎあいはどうなるのか?目が離せません。

それとは別に本日は12月9日付けConstruction Equipment紙のPort of NY/NJ Sees $7 Billion Budget Next Yearをお送りします。

記事のリードは「2012年度の70億ドルに登る予算がニューヨークニュージャージー港湾管理委員会(Port of New York and New Jersey:PNYNJ)により承認された。うち約20億ドルが世界貿易センター再開発に4億200万ドルがリンカーントンネル工事に確保されている」とあります。
さらに記事は「予算は今年度に比して7000万ドルほど少ない。The Wall Street Journal/The Associated Pressによれば、WTCの工事がこの予算において最も突出したものとなっている」とあることからWSJの元記事を探してみました。

12月8日のWSJにあるPort Authority of NY and NJ approves $7B budget は「新しいWTC建設に予算が振り向けられすぎ、橋やトンネル改良工事に当てられる予算が不十分だという通勤者の不満にもかかわらず、ニューヨークニュージャージー港湾委員会の理事会は70億ドルの予算を承認した。」で始まります。
そして「総予算は2011年より7000万ドル少ないものの、WTC関連が大部分を占めている。建設に充当される36億ドルの半分超が中心となるタワーや鉄道駅を含めローワーマンハッタンのビル群に向けられる計画だ。」

ちょっと目を引くのが「支出抑制への圧力により理事会は、全職員6777人の名前と給与をウェッブサイトで公開し、ニューヨークおよびニュージャージー州政府に残業費を四半期ごとに報告する計画だと発表した」とあるあたりです。これは個人情報公開法に抵触しないのかしらん?

肝心の予算の内訳ですが「港湾局の資本予算36億ドルの内、約20億ドルがWTCに振り向けられる予定だ。次に多額の予算を獲得したのはリンカーントンネルで4億200万ドル。これにより同トンネルのニュージャージ側のらせん状になった入り口の改修工事が行われる。さらに2億5900万ドルがポートオーソリティートランスハドソン鉄道に。これはテロ攻撃に備え、同鉄道のトンネル補強工事に充当される予定だ。」とあります。

また12月13日付けKHLのUS$ 7 billion budget approved for New Yorkでは「空港の滑走路および誘導路の改築に1億3400万ドル、ジョージワシントンブリッジバス停留所の再開発予算に3400万ドル、ニュージャージーとスタッテンアイランドを結ぶゴーサルズブリッジの近代化に2600万ドルが充当される予定」とあります。
[PR]

by fukimison | 2011-12-14 11:55 | 公共財  

空き地の活用

西海岸なら兎も角、東側、バージニアでM5.8の地震、原発がグリッドからの電源喪失、Onsite電源へ、というニュースを読むと、本当に地球揺籃期に入ったのかもと思わざるを得ません。以前は余り手を出さなかったsmpwball earthなんていう地学系の本を読んだりの今日この頃、

原発記事、中国の列車事故のフォローなどと考えましたが、本日はもう少し明るい話題をと思い、こちらにしました。

元記事は8月10日付けGristのNo vacancy: Empty lots are full of promiseで、「空き地は世界中の諸都市で大きな問題となっており、不況はこの問題をさらに悪化させている」とした導入。

空き地になる理由として「立ち退きや老人が死亡、近親者(相続人)が未払いの固定資産税を払わない(払えない)、結果として住宅はブルドーザーで取り壊されるか、失火または放火で燃えるまで荒廃した状態に、」とあり、この状態は東京、しかも高級住宅地といわれる世田谷あたりでも見かけるなぁ。逆に高級だからこそ、相続争いなどなどで決着が付かないとも想像できるけど。。。

「クリーブランドを例に上げると、同市は20,000超の空き地の雑草を8インチ(約20cm)以下にしておくために年間330万ドルを支出しており、これは財政難に喘ぐ都市にとり大きな負担となっている」

日本、少なくとも東京で空き地の草刈資金は出てなかったはず。近所の人が苦情を言っても、所有権の問題で基礎自治体はかかわれない(係りたがらない)

「放棄地の一部はNPOに寄付され公園や都市農園(市民農園)へと転用されるが、空き地の数は大変な勢いで増え続け、行政や団体はそれに見合う速さで清掃や転用が行えないでいる。」

「同市の人口は1950年代から減少しており、その結果、空き地の数は膨らみ、100エーカー(404700平方m)を都市農園に転用したものの、空き地の総面積は3600エーカー(14,570,000平方m)と比較にならない」

「空き地1ヵ所だけだと荒地でしかないが、20,000集まるとエコシステムになる。地元科学者はこれらの空き地をUrban Long-Term Research Area(Ultra、長期都市調査地区)とし、米国立科学財団から272,000ドルの調査資金を得て、野鳥、昆虫の数、流域システム、土壌の線虫や都市農園の研究を行なうこととなった」

8月3日付けNew York Timesの記事Finding the Potential in Vacant Lotsもこのことを報じており、驚いたことにあのニューヨーク市ですら、8,902エーカー、同市の土地の5.8%が空き地だそうです(2010年)

そのままで置いておくにも費用がかかるということで「クリーブランドのような都市は、税金未納の空き地を集"land banks"へ、これは基礎自治体が再販売や再開発への道筋をつけるという考えで始まった」

しかし思うようにことは運ばず、で「フィラデルフィアは5200ヶ所の空き地の維持管理をNPOが行い、その費用はおよそ年間800,000ドル、さらに500箇所超をちゃんとするために700,000ドルを」とあります。クリーブランドの3350万ドルに比べれば安いけど、どうなんでしょうね。維持管理内容が問題。

しかし記事は「空き地はヒートアイランド現象の緩和、雨水の浸透、二酸化炭素の吸収」を行うし、「クリーブランドの例として3エーカーの空き地を60人の若者が耕し、今年は15,000ポンドの野菜などを売ったり、寄付したりした」と報じており、空き地は将来の宝の山といった論調です。

「都市農園やコミュニティーガーデンは包括的解決の一部を成すと考えられる」としながらも「これが都市の空き地問題の解決策とはいえない」とあります。

こういう空き地の周りに住む人たちは概して老人で、空き地の雑草を疎ましく思い、それが綺麗になるのはうれしいけど、人ががやがやと作業をするのは好まないとあり、なかなか一筋縄ではいかないようです。

この手法、所有権(意識)の強い日本でどのように応用できるか、です。
[PR]

by fukimison | 2011-08-24 12:48 | 公共財