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ソチ・オリンピック 予算の3倍に

10月2日、コペンハーゲンで2016年のオリンピック開催地が決定されます。

でも今日本オリンピックといえば来年のバンクーバー、フィギアスケートの女子シングルはメダルが取れるのだろうか?といったところですけど、インフラ的にみると盛んに建設が進んでいる(はずだ)2014年冬季オリンピックの方が話題豊富です。

9月29日付けカナダのCTVはSochi Olympic budget triplesと題したニュースを伝えています。記事は「29日、2014年冬季オリンピックの開催費用は当初予定の3倍近い1兆ルーブル(330億米ドル)に登る見込みだとロシアの経済紙は報じた」で始まります。

Vedinisti紙は予算のうち7000億ルーブル(230億ドル)は連邦予算でまかない、その他は民間投資家が負担すると地域開発省の資料を引用しています。ソチオリンピック実行委員長のChernyshenko氏は「ソチオリンピックのスポーツ会場とソチおよびソチのあるKrasnodar地方の大型再開発予算を分けて考えることが重要だ。スポーツ会場と関連インフラを含むオリンピック関連プロジェクトの概算建設費用は、以前に委員会が発表した2000億ルーブルに留まっている。オリンピック会場の最終費用は2009年末に全請負業者が決定した後はっきりする」と述べたとあります。

他のニュースソースを調べてみました。9月29日付けThe FinancialはSochi Olympics to get $7.6 bln from Russian budget in 2010と題した記事で「国営報道機関のRIA Novostiによれば、ロシア政府はソチで開催される2014年冬季オリンピックのスポーツ施設建設に対し、2280億ルーブル(76億ドル)を2010年の国家予算から割り当てると大蔵大臣は発表した」と伝えています。この予算は主に道路やスポーツ施設の建設、および立ち退き費用にあてられるそうです。

ソチが候補地に立候補した時、対抗馬は韓国やオーストリアでしたが、2007年にガテマラでおこなわれたIOC総会で招致成功。しかし2008年8月隣国のグルジアと5日間にわたり戦争状態になったことから開催地取り消しの求めがIOCに提出されたりしています。

招致が決まった頃のロシアはオイルダラーで潤っていたそれこそバブルな時だったこともあり、計画は豪華そのもの。各種スポーツ施設の建設に加え、コーカサス山脈のスノースポーツ会場と黒海沿岸のアイススポース会場を結ぶライトレールの建設や複雑なインフラプロジェクトがあります。
これを期にソチをウィンターリゾートとして欧米に売り込もうという算段。
上手く行くとよいのですが。。。
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by fukimison | 2009-09-30 12:26 | プロジェクト  

HSBCの環境インフラファンド

本日は環境+経済です。
9月28日付けのRenewable Energy WorldにSolarig & HSBC Environmental Infrastructure Fund Sign Solar Partnership Agreement という記事が出ました。

Solarig社のサイトをみるとプレスリリースがあり、「Solarig社とHSBC環境インフラファンド(HEIF)はスペインとイタリアで50MW超の太陽光発電プロジェクトの開発および建設にむけ提携を結んだ。総計2億ユーロの投資が見込まれている。Solarig社はこれらプロジェクトのゼネコン(総合建設請負業者です)を勤め、送電網に接続されるまでの設計、エンジニアリング、および作業管理からなる工事の責任を負う。さらに当社は既に開発され稼動中の22MWの太陽光発電所に加え、これら発電所が完工した後も運営および維持管理を行う計画だ。
これらプロジェクトに用いられる技術は、単結晶および多結晶モジュール、および500キロワットインバーターを付帯した固定構造システムとなるだろう。これらの技術は信頼性が高くまた他の大型トラッキングシステムをベースにしたシステムより環境負荷が低いことが証明済みだ。HEIFおよびSolarig社は各地域で太陽光発電プロジェクト開発において大変大きな投資機会を作り出すかなりの政治的、経済的、環境的な気運があると確信している」と謳っています。

このSolarig社ですが、太陽光発電の盛んなスペインの企業で2006年に0.4MWの太陽光発電施設から始まり2008年には22MWに達しています。太陽光発電の開発、建設、所有、運営、維持管理を行うIPP(Independent Power Producer)、いわゆる独立系発電事業者です。

同社のウェッブサイトをみるとスペイン語は当然なのですが、事業所のあるギリシア、中国、韓国、イタリア、フランス、米国ということで6ヶ国語で説明が載っています。
特に中国の事務所は製造と営業を担っているようで、なかなか強気の雰囲気が漂っています。
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by fukimison | 2009-09-29 16:12  

上海、水中ホテル?

9月25日付けのKGLにWork starts on ‘sunken' hotel という記事があり、sunkun hotelとは一体どういう意味かと思い読んでみました。
上海近郊にあるSongjiang(松江というらしい)にある石切り場、ここに水を張り(水深100m)その中にホテルを建設する計画が始動したということです。

もう少し詳しいことが解らないかと思いネットサーチ
8月15日付けのChina Hospitality NewsにConstruction Starts On China's First "Sunken Hotel"がありました。

こちらでは「石切り場(海抜-89m)は上海の佘山国家旅游度假区(Shanghai Sheshan National Holiday Resort)にあり、5つ★のホテル基準で建設される予定だ。ホテルは21階建てで、2フロアは水中に、2フロアは地表面より上に、そして17フロアは水面と地表面の間となる計画だ。水面より上の19フロアは展望室、客室、水中レストランやカフェが建設され、全部で400ある客室はホテルと逆側にある滝が眺められるよう展望バルコニーが敷設される」とあります。

意味不明だなと思いもう少し探したところ9月15日付けSPA BuisinessにWork begins on 'sunken' hotel という記事があり、ちょっと大きめの写真がありやっとワケがわかりました。元石切り場、つまり崖地があり、その崖沿いにホテルを建設、崖の上に出る部分が2フロア、崖の底に達するまでのフロアが17フロア、地下部分が2フロアでそこが水中、さらに滝が落ちているということです。

2006年、アトキンス社が設計および技術コンサルタント職を落札し、2010年末(KHLでは2013年)の完工を目指しているとあります。水中フロアはレストランのほか、水族館を組み込んだ客室があり、さらにはプールやウォータースパが完備しているそうです。設計担当のアトキンス社はホテル建設において持続可能性を重視し、ホテルの冷暖房に地熱エネルギーを利用する計画だとあります。

アトキンス社の主任建築家は周囲の景観を阻害せずシームレスに溶け込ませるのが重要であり、厳しい耐震基準の点からも特徴的な客室棟の構造が課題であったと述べています。

http://www.atkinsglobal.com/showcase/
アトキンス社のサイトにパースがありましたが、なかなか不思議です。
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by fukimison | 2009-09-28 14:14 | プロジェクト  

世銀、インドに43億ドルの融資

9月23日のロイター伝としてWorld Bank approves $4.3 billion in loans to Indiaが流れました。

9月22日火曜日、世銀は世界金融危機からの経済回復のため、インフラプロジェクトを支援し、国営銀行の資本強化のため43億ドルの融資を承認した。世銀のカントリーディレクターは「最悪の時期は脱したものの、回復のペースはいまだ不明だ。2009/10においてインドの経済発展は5.5%から6.5%というあたりが妥当であろう」と述べた。

KHLも9月24日にWorld Bank supports Indian infrastructureとしてこのニュースを伝えています。建設系経済ニュース誌だけあり「世銀はインド政府のインフラアジェンダおよび同国の経済刺激プログラムを支援するため計43億ドルの融資を承認した」で始まります。

「20億ドルの金融部門支援融資はインド政府の予算支援の提供、信用成長レベル、social banking および雇用の伸びを維持するものとなろう。一方インドインフラ金融公社(the India Infrastructure Finance Company :IIFCL)への12億ドルの融資は、インフラにおける官民パートナーシップ(PPP)に対する民間金融を刺激する同組織の役割を支援するよう設計されている。

記事中に同じカントリーディレクターのコメントが引用されているのですが引用部分が全く違い、kHLでは「世銀の支援は信用成長および継続的なインフラ投資の維持を支援するものとなろう。インフラ支援は現在の危機において特に重要であり、世界的な需要減退期に国内経済を維持するだけでなく、今後のより強力な伸びのための基礎作りとなるものだ」とあります。

さらに10億ドルの融資が第5次電力システム開発プロジェクトに与えられている。これは国営送電公社(Powergrid Corporation of India )が北部、西部および南部地方の5つの送電システムを強化するのに利用される予定だ。

また世銀は1億5000万ドルの融資をアンドラプラデシュ地方給水および衛生プロジェクトに与えている。このプロジェクトは6つの区域にある2600の村落の給水および衛生を改善するものであり、210万人に水道を提供し、現在衛生サービスの得られない100万人に公衆衛生サービスを提供するものだ。

20+12+10+1.5は43.5でちょっと数字が合わないのですが、インドの数字の大きさに圧倒されます。
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by fukimison | 2009-09-25 17:00 | 公共財  

9月23日は世界グリーンビルの日

9月23日、秋分の日ですがWorld Green Building Dayでもあります。
えっEarth Dayは知っているけど、そんな記念日があったの?が普通だろうと思います。
Wolrd Green Building Councilという機関があり、そこが9月23日はWorld Green Building Dayと決めています。WorldGBC declares September 23rd as World Green Building Day

大気中へ排出される二酸化炭素の40%強が建物を含め私達の生活によるものです。急速な地球温暖化に対処するためには、二酸化炭素の排出量を減らすことが第1とされており、その代表が鳩山首相の25%削減宣言といえましょう。2002年、建築業界を持続可能な形態に転換することを目的に8カ国が参加してWorld Green Building Council(World GBC)が結成されました。
WorldGBCのサイトに日本の名前もあることから参加しているようですが、ディレクトリーを見てもなにも書いてありません。

World GBCのサイトを見ると、アジアでは台湾やインドは9月23日になんらかのイベントを行うようです。しかしドイツ・英国・米国が政治的にも動いている様子からすると、だいぶエネルギーの注ぎ方が違うように感じます。9月23日付けのNCE誌もUK Green Building Council urges Government to recognise construction carbon savingsというタイトルのもと、協会の動きを伝えています。

そしてWorld GBCリーダーサミットをトロントで開催。地球温暖化対策に対しグリーンビルの持つ可能性を世界の業界リーダーや政治家やアピールとあります。リーダーサミットの式次第を見ると、基調講演を行うスピーカーの中にクリントン政権時のアドバイザーだったFrank Bidenの名前があったりして、なるほど2002年のクリントン・イニシアティブの流れの中にある協会なのだなと感じます。
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by fukimison | 2009-09-24 10:57 | グリーンビル  

世界のゼネコンも戦国時代へ

本日の朝刊は華々しい鳩山内閣の閣僚コメントが一面を飾っていましたが、それと同じぐらいの記事量だったのが地価下落の記事。東京の大型新築ビルの空室率は25%台ですし、福岡のそれは70%台。空き家率は全国レベルでは13%ですし、3大都市圏の総空き家戸数は363万戸。こういった状況下、不動産に上向けというのは相当なレトリックが必要なのに加え大型公共事業の見直しは、ゼネコンや開発事業者に覚悟を求めているように感じます。

そんなことを考えていたら9月17日のNCE誌はBalfour Beatty to buy Parsons Brinckerhoffというニュースを報じています。

記事は「英請負業者大手のBalfour Beattyは米国の土木コンサルタント企業Parsons Brinckerhoffを3億800万ポンド(6億2600万ドル)で買収する計画だと発表した」で始まります。PB会長の談話記事を読むと「Balfour Beatty社はPersons Brinckerhoff社を完全子会社にするものの、PBの社名や組織や運営を独立したものとして残すことに同意」とあります。

PB社は従業員12000人を課賭け、建設、環境、エネルギー、交通、およびテレコム部門を中心に事業展開をしており、世界に事業所が100カ所あり年間収入は20億ドルだそうです。
これだけの規模の企業を買収するのですから、当然ながら米国における英資本のBB社のプレゼンスは高くなります。

どの様に買収するのか、そのあたりを建設情報誌のKHLで探すとBalfour Beatty to buy Parsons Brinkerhoffというタイトルのもと、「この買収は株式発行で賄われる」とありました。PB社はemployee-ownedつまり従業員が株式を保有する企業だとあります。株主総会が10月21日に行われ、合併提案の投票が行われるとありました。

BB社の声明は「両者の合併は、インフラサービスの国際市場さらに先進および新興成長市場の両者の増加傾向にあるインフラ支出を介し、長期的な成長を促進するものと確信している。さらに大手インフラ所有者はその主要パートナーからますます統合的アプローチサービスを求める傾向にあり、またサプライヤーは大型化した当社に有利な市場ダイナミクスをもたらすだろう」とあります。

Balfour Beatty社によれば「当社は国際レベルのエンジニアリング、建設、サービス、投資事業を展開している。病院、学校、道路、鉄道、エネルギーシステムや主要インフラといった欠くことのできない社会資産の建設および維持管理を行っている」とあります。この投資というあたりがミソかもしれない。
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by fukimison | 2009-09-18 10:47 | 事故  

Ikea、中東最大の店舗をアブダビに

Ikea、(イケアというべきかアイケアというべきか)スウェーデン発祥の家具屋というのが当たらずとも遠からずだと思いますが、とにかく、9月16日付けのBuilding誌はGiant Ikea to open in Abu Dhabiと伝え、ZawyaはAl-Futtaim and Aldar sign agreement to build Mideast's largest IKEA store on Yas Islandと伝えています。このZawyaはMENA地域のビジネス情報誌です。

まずZawyaの記事を見ると「アブダビ大手の不動産・開発・投資・管理企業のAldar propertiesはMENA地域で最大となるIkeaショップをYasアイランドに建設することをAl-Futtaim社と合意したと発表した」と伝えています。

このYasアイランドですが、これはAldar社が開発中の施設で11月に開業予定であり、最大の呼び物、Marina CircuitのオープニングイベントがFormula 1™ Etihad Abu Dhabi Grand Prix、フォーミュラ1グランプリです。Building誌は「新しい店はこのYasアイランド内のSuper Regional Mallに出店予定であり、このモールは国内外からの集客の目玉となる予定だ」とあります。さらに「Yasアイランドには7つのホテル、140隻が停泊できるスーパーヨットマリーナ、Ferrari World Abu Dhabiと銘打たれたテーマパークと呼び物には事欠きません。

どう考えてもサブプライム・リーマンショック以前の計画ですね。

その証拠に記事は「Alder不動産の今年(2009年)第二四半期の利益を前年同期と比較すると80%も下落しているのがわかる。同社は2008年前期に26億ディルハムの税引き前利益を上げていたが、2009年前期のそれは11億4000万ディルハムであった。」とあります。

大丈夫でしょうか?

この不安を裏付けるかのようにNumber of projects on hold in the Middle East revealed題された記事を読むと、「最新の報告書によればUAEで566、サウジで106、バーレーン54のプロジェクトが保留またはキャンセルされた」とあります。
さらにセクター別にみるとUAEの住宅部門は「217のプロジェクトが中止または保留とされているが、495のプロジェクトが工事中ないしは入札予定だ」とあります。

総量が違いますが、キャンセル数が少ないのがカタールとオマーンで、カタールは総額420億ドルのプロジェクトがあり、124は工事中ないし入札予定であり、キャンセルまたは保留は7つ、そしてオマーンは総額380億ドル、95のプロジェクトが工事中ないし入札予定であり、8つが保留、キャンセルはなしということで優秀です。
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by fukimison | 2009-09-17 14:59 | 動向  

チャールズ皇太子の財団、建築家選定でロビー活動の疑い

チェルシーバラック跡地問題、セントポール寺院の隣に計画されるヌーベル設計のOne New Changeなどの建築家選定において、チャールズ皇太子の財団、Prince's Foundation for Built Environmentが建設関係のチャリティー財団の枠を超え、私的なロビー活動団体として動いているのではという疑いが持ち上がり、このたびCharity Commissionの捜査を受けたという記事がタイムズ紙に掲載されました。

9月15日付けTimesのPrince of Wales accused of using charity as architecture lobby firmという記事、他にも9月14日付けのBD紙がPrince's Foundation probed over lobbying accusationという記事を掲載しています。

まずTimesの記事ですが、「登録チャリティー団体の枠を超え、計画決定に影響を及ぼそうとしたのではという疑惑が高まる中、チャリティー委員会(1853年公益信託法によりチャリティの監督を目的として設立された150年以上の歴史を持つ独立した行政機関:詳しくは公益法人関連用語集を参照のこと)はPrince's Foundation for the Built Environmentに皇太子との関係に関し説明を求めた。反君主政治団体のRepublicは皇太子が「個人的な趣味」を押し付けるため、皇太子の団体を利用したとチャリティー委員会に苦情を申し立てた。現在委員会は財団に、皇太子との関係、公益におけるチャリティー目標促進を行うにあたり理事会における意思決定や活動について説明を行うよう命令を下した」とあります。

BD誌の内容もTimes紙と似たようなものですが「皇太子は民主的なプランニングプロセスを侵害し、開業者に自分の好む建築家を雇用するよう仕向けるため、巧妙にチャリティーを利用している」と批判したとあります。

当然のことながら財団理事長のDittmar氏は根も葉もない批判だと一蹴しています。

このブログでもたびたびお伝えしていたチェルシー再開発に加え、不成功でしたがケンジントン宮殿でもチャールズ皇太子の介入が伝えられていました。最近ではナショナルトラストが本部建物(1450万ポンド)の設計をもっと環境に配慮した持続可能性の高いものに変更しなければ、会長を辞任すると脅した(threatenedとあります)という記事が流れました。Prince Charles's architectural battles continue with threat over National Trust HQ design

個人的にチャールズ皇太子の10原則や時の試練を経てきた建築物から学ぶべきだとする意見は傾聴に値すると思いますが、報道されていない経緯はあるのでしょうけどナショナルトラストのケース、辞めると脅すのは少しいただけないように感じます。
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by fukimison | 2009-09-15 11:37 | つれづれ  

旧フォードの組立工場、再生可能エネルギーへ転換

まず9月11日付けのRenewable EmergyにFormer Ford Plant Could Become Thin-film Manufacturing Facility という記事を見付け、今年5月にクライスラーが倒産し、6月にGMも破産法適用を申請、じゃあフォードはということこの記事を読んでみると、「再生可能エネルギー企業の団体とフォードおよびミシガン州は一丸となり、現在廃工場となっているフォードのWixom工場転換計画にあたることになった。同工場はデトロイト郊外にある組立工場で、これを再生可能エネルギーの製造団地にするものだ。Wisom工場はソーラーパネルや最先端のエネルギー貯蔵の生産ラインとして機能改善、一新される計画だ。施設再開発の第1期として薄膜太陽電池製造プラントが見込まれている」とあります。

ビッグ3の中で一番健全といわれているフォードも、というフォードだからこそ、こういう転換を実施しているのですね。そこでもう少し調べてみると9月11日の記事に
Assembly plant reborn as renewable-energy parkというのがありました。

この記事は「9月第1週、環境保護主義者とフォードモータースのBill Ford Jr会長は、以前サンダーバードを製造していた工場をエネルギー貯蔵バッテリーやソーラーパネルを製造する工場へ一新す7億2500万ドルの大型リサイクル・プロジェクトを発表した。」とあります。フォード、ミシガン州のほか、テキサスのXtreme PowerやカリフォルニアのClairvoyant Energy社が一丸となり、州税インセンティブや連邦政府の融資など条件が整えば、320 エーカー(1.295平方km)のWixom組み立て工場を購入の計画だ」

この工場は2007年に閉鎖されていることから「バッテリー、ソーラーパネルや風力タービンの製造に少なくとも2800人を雇用し、地元のサプライヤーを含めると4000人超の職場が作り出されるだろう」という一文は地元にとり大変魅力的なことが想像されます。

この工場は470万平方フィート(436600平方m)あり、その2分の1強でXtreme Power社らが自社製品を製造し、残りの部分はサプライヤーや他の再生可能エネルギー企業に貸し出される予定だそうです。さらに敷地内にリサーチ、エンジニアや他の高技能労働者の訓練を行う大学施設を敷設することも視野に入れているとあります。

このあたり着々と進むグリーンニューディールという感があります。
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by fukimison | 2009-09-14 15:46  

トルコの大洪水、原因は無秩序な都市化?

トルコで大洪水が発生し大きな被害が出たことは日本でも報道されています。
9月10日付けのBBCはTurkish flood death toll risesと報じています。この記事を要約すると、イスタンブールから北西トルコを豪雨が襲い、死者31名、行方不明者多数を出した。この豪雨は過去80年で最大のもので、8日(火曜日)9日(水曜)の豪雨のあと大洪水が発生した。道路は突然水没し、場所によっては数フィートの深さにまでなり、人々はバスの屋根に坐り込んで助けを求めた。
イスタンブールで最も被害が大きかったのは欧州とアジアを分けるボスボラス海峡西側(ヨーロッパ側)の低地地区で、同地域は以前から排水不備による被害に悩まされていた。一方で他の地域、例えばスルタンアフメットといった観光客が多く訪ねる歴史地区は殆ど被害を受けなかった。

こういった情報が建築専門誌になるとちょっと代わります。
9月10日付けのNCE誌は記事のタイトルをUrban chaos 'caused Turkey floods'と伝え、洪水の原因に焦点を当てた記事構成になっています。

そして記事はインフラの不備と無秩序な都市開発がトルコ最大の都市、イスタンブールに壊滅的な被害をもたらした洪水の原因であり、その結果排水能力が追いつかず、都市の中心街を鉄砲水が襲うことを許したと報じています。
さらに記事は、高さ6フィート(1.8m)の水が滝のように主要道路から商業地域までを流れ、多くの死者を出したと続きます。そして何十年にも渡り地方からへ人々が流入することで、イスタンブールは急激に1500万人強の巨大都市に膨張し、その間インフラ整備が行われずに開発されたことで、ごく少量の雨ですら処理できない都市となった。WWFの理事は自然の水路が捻じ曲げられたり無計画な開発がなされたことで、降雨が海に排水されなくなったと述べたとしています。

インドでも今年7月に、オリッサ州、コナラクの世界遺産にしていされた太陽寺院(13世紀のヒンドゥー寺院)が洪水で3フィート(0.9m)の水に浸かっています。これを報じる記事Insufficient drainage blamed for India floodsも不十分な排水設備が原因で洪水発生としています。

排水設備は必要なのですが、都市化による伐採で山林、丘陵地帯の保水力が落ちている、温暖化による一転集中的な豪雨など単にインフラ不足と断じ難いなぁと感じます。
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by fukimison | 2009-09-11 10:12 | 事故