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英、開発事業ファンド

安定しているといわれていたチュニジアが突然崩壊し、次はエジプトと、いったいマグレブ地帯はどうしたの?
しかもEgypt shuts down Al Jazeera bureauとのニュースが流れ、ライセンスは剥奪、さらに1月27日付けMalta TodayのMubarak's son 'flees to London with 100 pieces of luggage' - reports というのが流れると、もうムバラク政権は終わりかも、の雰囲気強く感じます。
でも「後継者と目されていたGamal Mubarak(48歳)は妻、娘を連れ、100個におよぶトランクを積み込み、自家用ジェットでカイロを脱出しロンドンへ到着した」で始まる記事、好意的とは言い難いですね。

マグレブ地帯は欧州向けに太陽光発電ファームを建設し売電事業を行ったり、実現するかどうかなぞですが、スペインとモロッコの間のジブラルタル海峡トンネルが計画されていたりします。

2006年9月30日付けSwiss Infoの記事Swiss plan tunnel under Strait of Gibraltarでは「スイスの技術企業Lombardi社は欧州とアフリカを結び、ジブラルタル海峡の海底を走る鉄道トンネルの設計契約を勝ち取った」とありますが、それから後の記事が見つかりません。距離は14km程度ですが、海流が強いと聞いた記憶が。。。

マグレブ地帯と関係の深い、旧宗主国はどうしているのか?
アラビアのロレンスの祖国、イギリスのニュースを見たところ、英国の建設不況は2014年まで続くだろうという分析レポートをHews and Associatesが発表したとの記事と並んで、1月28日付けBuilding誌にBritish Land reveals extra £3bn to invest in developmentという記事があり、ご紹介するなら景気の良い方をということでチョイス。

「開発事業者のBritish Land社は15億ポンドの開発に、さらに30億ポンドの開発資金を投入することを明らかにした。2010年11月同社は、2012-2014年にかけ、ロンドンのオフィス市場に15億ポンドを投じ開発を促進すると発表している」で記事は始まります。

British Land社は英国で最大といっても過言ではない不動産開発および投資企業で、たびたびこのブログにも大型開発の事業主として登場しています。

「同社は2年前の不況で取りやめた幾つかのプロジェクト(工費
2億9000万ポンドのリチャード・ロジャース設計のCheesegraterタワーや工費4000万ポンドのウェストエンドのMarble Arch Houseなど)を復活させている」

そのMarble Arch Houseですが、Britsh Land社のサイトにBritish Land Enters into Development Agreement to Purchase and Re-develop Marble Arch Houseとして紹介されています。

「British Land社はMarble Arch Houseの再開発を目的としてPortman Estate社から同地を購入する契約を結び、Portman Estateに対し1800万ポンドを支払う」

なんでもハイクラスのオフィス、住居および小売スペースに変身し、環境に配慮した建築としてBREEAMのエクセレンス取得を目指すのだそうです。
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by fukimison | 2011-01-31 12:12 | 動向  

サウジ、Yabbu精油所

世界最大の国営石油企業のAramcoが中国企業とYanbu精油所プロジェクトの件で、フィリピンのConocoに代わり、中国のSinopecと契約というニュースが流れています。
これは中東の経済情報を伝えるMEEDの1月28日-2月4日号がAramco close to signing Chinese partner for Yanbu refineryとして報じたもの。

Yanbupuプロジェクトはジェッダの北350kmの紅海に面した工業都市Yanbuに日産40万バレルの精油所を建設するもので、これについては当初フィリピンのConocoがAramco社との共同事業として建設を進めていたものが2010年4月に撤退を表明しております。
これについては2010年4月22日のarabian businessがAramco looks to replace Conoco at Yanbuとしてconoco撤退について伝えています。

「Aramco社は少なくとも中国企業一社を含む数社に打診。中国の経済発展が進むにつれ石油消費量は増え、サウジの石油への依存度は高くなり、中国・サウジ間の通商関係は緊密となっている」

「既にAramco社はアジア最大の精油企業である中国のシノペック社と中国南東部の福建プラントでJVを組んでいる」

とあり、中国が輸入する原油の20%がサウジからのものというレポートもあります。

そして2011年1月27日付けのZawyaもSaudi Aramco, Sinopec Close To Yanbu Refinery JV Dealとして報じています。

Zawyaによれば「26日、サウジ・アラビアン・オイル社と中国石油加工社はYanbuでの精油所開発プロジェクト(工費100億ドル)におけるJV契約に調印した」とのこと。

Conocoが精油およびマーケティング活動の縮小を決めたことでAramcoとのYanbu開発JVから撤退した後、Aramco社は単独でも建設を進めるとしていましたが、昨年12月から両者は会議を重ね、この調印に至ったということです。

100億ドルの開発事業ですし、2010年5月19日付けHamsab.netはSinopec ponders Yanbu refinery investmentというタイトルの元「高額な投資コストに関する懸念のため、中国のシノペック社はサウジ・アラムコ社とYanbu精油所への投資についていまだ正式な交渉に入っていないとロイターは伝えた」とあり、4月にConocoが撤退した直ぐ後からシノペックにアプローチし、約1年がかりで口説いたのでしょう。

石油は確保したい、でも投資額が高すぎる、どのような条件でまとまったのでしょう。
なんとなく、完成まで波高しのように感じます。
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by fukimison | 2011-01-27 11:44 | プロジェクト  

アメリカ事情2題

アメリカは大きい、良くわからない、以前から1つの政府が納められる人口数と面積に広さは限りがあると感じていて、その最大が米国じゃないかなぁと。それも連邦制をとり、statesがuniteする形で収まっている。
だから民族もいろいろ、国土も広いロシアの独立運動がおきるのは当然だし、同じような要素を抱える中国も、薄くても全土に教育・経済が行き渡ると格差に対する反発や民族自主権を求める動きが加速するのではないだろうか?

それは兎も角、本日はインフラでも景観でもないのですが、気になる話題を2つご紹介します。

まずロイター伝ですが1月22日付けHuffingtonが伝えている4 Small Banks Closed By FDICから。

タイトルにあるようにFDIC(連邦預金保険会社)が地方銀行4行を閉鎖しました。
「金曜(1月21日)デンバーにある1行、南東部にある3行、総資産27億ドル、に対しFICDは閉鎖を命じた。これで2011年の破綻した銀行は7行となった」

米国の場合、地方にある小規模な銀行は日本で言う、地元信用金庫というか、江戸時代の質屋・両替商が近代化したというか、まあそのようなイメージで、日本で言う銀行倒産とはちょっと違うのですが、地方経済に与えるインパクトは大きいです。

「景気回復を受け、さらに2007-2009の金融危機の影響が薄れるにつれ、2011年の銀行破たんのペースは減少するものと期待されている。2009年の140行に続き、2010年は157行が破綻している」

「資産10億ドル以下の小規模銀行は相変わらず苦しい状況におかれており、その多くは低迷する不動産市場、特に商業不動産融資からの影響、の対応に苦闘している」

こういう文章の後に来るのがこれ
「2010年11月23日にFDICが発表した直近のレポートで全体として銀行業界は金融危機から回復基調にあるが、大規模行の方が小規模行より好調である。銀行業界のネットインカムは2009年第3四半期の20億ドル、第2四半期の214億に比して、2010年第3四半期は145億ドルであった」

そして「銀行業全体として収益の向上が見られるものの、地方銀行は相変わらず弱含みの経済や不良債権、特に商業不動産セクターによるもの、に痛めつけられている」と続きます。

極めつけがこれ「同公社の「問題銀行リスト」に記載されている銀行数は829から860へ増え、1993年5月に記録した最高数928に近づきつつある」というあたり。
この数字が直ぐに倒産へ結び付くわけではありませんが、警戒すべき数字でしょうし、ちょっとでも金利が上がったら、企業の倒産は銀行の倒産へと連鎖するのは必死。

不動産の焦げ付きはすさまじいナァとおもっていたら、こんな記事が。

11月25日付けLas Vegas SunはGeneration Y wants housing Las Vegas has in short supplyと題して、Y世代の住宅事情を伝えています。

まずY世代・ジェネレーションY、別名新世代(Millennials)は70年代中ばから2000年初頭に生まれた人々を指し、約8000万人ほど、

この記事はGeneration Yを対象にした調査報告書を元に書かれています。

「最近フロリダ・オーランドで開催された住宅建設業者展示会で不動産コンサルティング企業RCLCOの社員は次世代の住宅購入者に関するデータを示した。それによれば若い借家人に希望する地域を尋ねたところ、80%の回答者が都市部またはurban lite(準都市部)と認められる郊外、バージニアのアーリントンやメリーランドのベセスダのような地域を選んだ。これらは郊外でありながら都会的なアメニティに歩いてまたは手軽にいける特徴を持つ地域だ」

「若い消費者は仕事場や音楽・アートシーンや同じような趣味を持つ人々に近いことや、より環境に配慮した場所、自分達が育った郊外の住宅より手間のかからず、簡単なものを求めている」

確かに米国の郊外住宅は庭が広く、プールがあったりしますが、その分、芝刈り、落ち葉掃除、プールの維持管理と手間がかかり、負担なのは良くわかります。

「若年の住宅消費者に関する別の重要な特徴は、彼等は山ほどの学費ローンを抱え、不景気で経済状態が最低の時に就職市場へ参入した。安い住宅を必要としており、住宅が買えるようになるまでに、おそらく長い賃貸期間があるだろう」

「Generation Yの住宅購入者の3分の1、そして賃貸者の40%近くがwalkabilityを重要視すると答えている」とあるあたり、職住近接がポイントでしょうか。

社会ストックや環境を考えに入れると、新規に高層物を建設するより、都心部のビル・マンション・倉庫のリノベーションでしょうね。
経済がこちらに動けば良いのですが。
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by fukimison | 2011-01-26 12:06 | つれづれ  

中国、深圳で200mの高層ビル建設始まる

ロシア・モスクワの空港テロ、チュニジアの情勢、なかなか2011年荒海のようです。

景気の良い話が聞こえてくるのは中国やブラジル、でもブラジルは豪雨で相当な被害が出て模様。それはともあれ、不動産バブルだとか、まだまだ好景気は続くとか、世界第2位の国となった中国の鼻息は荒いです。
しかし1人子政策のツケで日本以上の急速な高齢化が来るというデータも、

そんな中国の超高層建築プロジェクトが始まったというニュースです。

1月18日付けSkyscraper NewsはSouthern Bosera Building建設のニュースを伝えています。

深圳の証券取引所の南東に建設されるSouthern Boseraビルはオーストリアを本拠とするHans Hollein設計になるもので、41階(約200m)、床面積110,000平方mという大規模なものだそうです。

「このタワーは4つのガラス張りセクションが特徴となっており、それぞれが6層あり、ガラスカーテンウォールで覆われている。この4つのセクションで挟まれた3セクションは各5層分。バルコニー、屋上庭園、テラス、四角の方持ちになった展望エリアがごちゃごちゃと突き出している」とありますが、ほんと、なかなかすごい外観をしています。

こういうのが中国好みなんでしょうか?

起工式が1月16日に行われたとありますが、プロジェクトの完成予定日は書かれていません。

このニュースは1月24日付けKHLにもChina's Southern Bosera Building breaks ground として報じられています。

KHLによればChina Southern FundsとBosera Fundsが開発を行うそうです。
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by fukimison | 2011-01-25 12:12 | プロジェクト  

フランス、Brittany-Loire渓谷高速鉄道PPPにEiffage社

新聞の書評欄、出版社の新刊広告をみていると日本も海外もどうやって不況を同逆手にとるか?これからの高齢化社会の生き残り方についての本が多いなぁと感じます。
対外債務の多い国はDEBT(ドバイ、EU、ブラジル、トルコ)というのかぁとトリビアのお勉強をしたりと、役に立ちそうもない知識を仕入れたりです。

本日は珍しくフランスの高速鉄道プロジェクトのご紹介です。
こういう記事を見ていると、欧州はTENsに代表されるよう、鉄道シフトをちゃくちゃくと進めて、こういった事業を実績にして開発途上国にうりこむのだろうなぁと感じます。

1月19日付けEuropen Railway Review紙はBrittany Loire Valley high-speed line: RFF selects Eiffageとしてこのニュースを伝えています。

「この34億ユーロ(45億ドル)のインフラプロジェクトは今後5年における欧州最大の工事プロジェクトとなろう。Réseau Ferré de France(フランス鉄道線路事業社・RFF)はBrittany – Loire渓谷高速鉄道路線の設計、建設、維持管理および、資金調達(DBMF)におけるPPP契約の優先入札者としてEiffage社を選定した。」
「既存のParis・Connerré(ル・マンの東20km)間の高速鉄道路線の延伸として同プロジェクトは、フランスの最西部地域へのアクセス向上となるものだ。」

プロジェクト内容ですが、
182kmの高層鉄道路線を含む214kmの新路線
総投資予算34億ユーロ
工事期間を通じ、1年当たり1万件超の雇用の創出
移動時間の縮小、パリ・レンヌ間で37分、パリ・ナントまたはアンジェで8分
完工2016年秋
となっています。

記事はPPP契約、Brittany・Loire地域における高速鉄道路線についての紹介が続きますが、この中で眼を引いたのは「入札はコスト、財政的堅牢性、プロジェクトの技術および環境における質、路線建設時間およびSMEの関与の5つの基準をもとに検討された」としたあたりでしょうか。

このプロジェクト入札については1月21日付けのWorld Construction Network紙でもEiffage to construct a high-speed rail line in Franceとして伝えられています。

こちらの記事もERR紙と同じように「フランスを本拠とするEiffage社はフランスで高速鉄道路線を建設するPPP契約(34億ユーロ)の優先入札者として選定された」で始まります。

記事はさらに「フランスの鉄道インフラ企業であるRFFはEiffage社をブリタニー・ロワール渓谷鉄道路線プロジェクトにおける25年の設計、建設、維持管理および資金調達契約における最終選考社とした」と続きます。

こちらの記事で目を引くのは「フランスの請負業者であるEiffage社はブイグシャやヴィンチシャといったライバル企業から優先入札者の地位を勝ち取った。このプロジェクトの資金はフランス政府や地元自治体およびフランス鉄道路線事業者が供与する」とあるあたり。

おそらく工事については建設期間の順守、維持管理は災害時の復興時間の縛りが契約条項についてくるのでしょうけど、今年みたいな大雪の時はなかなか大変でしょうねぇ。気候変動における特約というのはあるのかしらん?

5年ほどの工期で214kmかぁ。ロワール渓谷、行ってみたいなよその国、乗ってみたいな高速鉄道。
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by fukimison | 2011-01-24 11:16 | プロジェクト  

インド、MoEFが開発中止命令

今朝の新聞、NECがレノボと合併の記事、つい数年前IBMのThink Padがレノボになって驚いたのに、今度は98シリーズのNECですか。

それはともかく、世界第2位に踊りだした中国、その中国を追うインド、華僑、印僑は世界の2大ネットワークという、しかし中国に比べニュースの出てき難いインド、本日はインドの不動産+環境記事を選んでみました。

1月20日付けWorld Residential Constructionの記事MoEF orders HCC to stop Lavasa Hill City project in Indiaの紹介から。

まずMoEFとはThe Indian Ministry of Environment & Forestsのことで、環境森林保護省。
次にHCC(ヒンドゥスタン・コンストラクション社)はインドの建設大手で、英AMECと原子力発電所の技術・調達・建設・コンサルティング業務で提携といったぐらいの大手。
そしてLavasaですが、インドの西、ムンバイなどがあるマハーラーシュートラ州の第2都市Puneの近郊にある都市です。

肝心の記事は「インド環境森林保護省は環境法違反が見つかったことを受け、開発事業者のHCCに対し、ラバサ・ヒルトップシティプロジェクトの工事を中止するよう命じた」で始まります。

「ラバサ・ヒルトップシティプロジェクトはPuneの郊外に位置し、敷地は50.6平方km。このほどMoEFは同地を訪れ、このプロジェクトが環境被害を起していると報告した。MoEfはHCC社に工事の中止を命じ、さらに2010年1月17日付けで同社に課した”かなり”の罰金支払いを求めている。さらにMoEFは同地の環境被害を修復するための復元基金設置を命じた」とあり、なかなか厳しい内容になっています。

インドといえばお役所仕事で許可の遅延といった記事を良く見かけますし、環境保護の意識はまだまだというイメージですが、ここまでお役所が命じるというのはよほどの環境被害を起しているのでしょう。

記事はさらに「MoEFはマハーラーシュートラ州政府は2001年および2004年のプロジェクト許可を発行する権限を持っていなかったと州に対しても述べている」とあります。

「2009年1月、HCC社はグジャラート州で同様の新規開発を行うための契約を結んでいる。プロジェクトの投資金額は82億ドルに登ると見られている」で記事は終わっています。

ラバサ社のサイトを見ると、ラバサはHCCが開発するインド初の計画都市であり、ムンバイから車で3時間、プネから1時間」と立地の良さを強調、敷地の70%が緑地であり、企業招致もなされており、病院、教育、商業、観光も充実といった文字が並びます(不動産広告はどこも一緒)

ラバサのマスタープランは米国のHOKが行っているとありますが、環境被害はどのように捕らえているのだろうか?

ラバサ社の株の65%はHCCが所有しており、これのIPOがらみの記事もあることから、なんかアヤシイとつい思ってしまいます。
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by fukimison | 2011-01-21 12:39 | 不動産  

台湾、金門島と列嶼島を結ぶ橋梁建設始まる

昨日に続いて大型プロジェクトの紹介です。

1月10日の記事なので情報としては古いのですが、ご容赦。

まず1月10日付けTaiwan TodayはGovernment breaks ground on Kinmen Bridgeというタイトルのもと「1月9日、金門島と列嶼島を連絡する大型橋梁の建設が始まったと金門郡政府は発表した」と伝えています。

さらに記事は「全長5.4kmの金門橋は2016年6月の完成が予定され、工費は2億5800万米ドル、サンフランシスコのゴールデンゲイトブリッジの2倍の長さを持つものとなろう」と続きます。

Taiwan Todayのサイトにのっている写真は斜張橋なのに、なぜ吊橋のゴールデンゲイトが引き合いにだされているのだろう?

それはともかく、気になる橋梁の構成ですがTaiwan Todayは「車用の4車線に加え、両側に歩行者用、自転車用の道路」とあります。

1月10日付けChina Postの記事Construction of Kinmen Bridge commencesでは「計画から20年を経て、台湾で最長となる海にかけられる橋梁が2016年の完成を目指し、1月9日の着工式に続き建設が始まった」で始まります。

「橋梁は5本のタワーで支えられ、各径間長は280mあり、現在世界記録保持者の日本の橋、各径間長270mを破るものだ」とあります。Taiwan Todayと比べちょっと良くわからないのが、「橋梁の幅は15mあり、両方向の自動車用に1レーン、歩行者と自転車にそれぞれ1レーン」とあります。

気になるのは地元高官の言として「将来、金門島と中国本土のアモイを結ぶ橋梁建設という意欲を示し、海峡を跨ぐ橋梁の建設は台湾・中国の複雑な関係に問題を投げかけるものであるが、金門とアモイを結ぶ橋梁は今後金門の開発において大きな役割を果たすだろう」と伝えています。

1月19日付けのKHLはConstruction of Taiwan's Kinmen Bridge startsとして伝えています。

こちらは「斜張橋の6つある径間のうち4つの径間長は280mとなり、世界記録を持つ日本の木曾大橋(最大支間275m)より5m長い。取り付けはプレストコンクリートボックスガーダーで建設される計画だ」

台湾、金門島、列嶼島の位置関係についてはこのサイトをご参照ください。

金門島とアモイとの距離は6kmだそうですから、これを連絡する橋梁建設は夢ではないでしょうけど、地政学的なことを考えると技術ではこえられないものを感じます。
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by fukimison | 2011-01-20 10:49 | プロジェクト  

フランス、カメルーンに4億3600万ドルのインフラ助成

なかなか日本では報道されない、またネットでも見つけ難い欧州とアフリカの2国間援助の話題です。

これは1月14日のロイター・アフリカでFrance to grant Cameroon $436 mln over 5 yrs: radioとして報道されたもので、若干古い日付なのですが、レア物としてのご紹介です。

記事は「金曜(1月14日)国営ラジオ放送は、今後5年に渡りフランスが農業・インフラプロジェクトに対し2130億CFAフラン相当の助成金をカメルーンに供与するものだと伝えた」

このCFAフランですが、「カメルーンの通貨は、西アフリカ、中部アフリカ地域の多くの国で用いられる共同通貨。西アフリカ諸国中央銀行 (BCEAO) 発行のもの(略称XOF)、中部アフリカ諸国中央銀行 (BEAC) 発行のもの(略称XAF)の2種類がある。
1948年から1フランス・フラン=50CFAフランの固定レートであったが、1994年には実勢に近づけるため1フランス・フラン=100CFAフランに切り下げられた。
現在は基軸通貨をユーロとしており、1ユーロ=655.957CFAフランである」と世界の通貨と金の話というサイトにありましたが、ロイターのタイトル中に$436 mlnとあることから、4億3600万米ドル相当なのでしょう。

記事に「資金はC2D債務救済および開発協定と言われる条件のもと提供される」とあり、これに関するフランスの条件が記されていますが、インフラとは少し離れるのでカット。

「国営ラジオ放送は資金の60%は農業および地方開発プロジェクトに、34%はDoulaを流れるWouri川にかかる第2鉄道橋建設を含め、都市およびインフラ開発に投じられる計画だと伝えている」と続きます。

カメルーンの都市や河川名は全く解らず、ブリタニカでWouri川をみると、「カメルーンの南西部を流れ、同国の主要工業都市であり太平洋に面した港湾都市であるDoualaで大西洋に注ぐ」とあり、なるほど、工業都市であり、輸出入港であり、輸送量の増大から2番目の鉄道橋が必要なったのだなぁ、それとも現在の鉄道橋は植民地時代に建設され、その老朽化によるのだろうなどと想像を逞しくします。

「残りの資金は専門職の訓練や他の潜在性の高いプロジェクトの資金として利用される計画だとラジオは伝えている」

「年間220億ドルのカメルーン経済は中央アフリカで最大のものであり、物資輸出国(石油)であり、莫大な鉱物資源の潜在性を持ち、世界5位のココア生産国であるものの、世界的な景気低迷の影響を大きく受けている」

記事中にある目を引く項目として「政府は発電容量を拡大しインフラを改良する意欲的なプログラムに乗り出した」、「今年後半に行われる投票」、「大統領は30年近くも同国を統治し、国家機構を厳しく管理」、「職に就けない若者のフラストレーションから来る騒乱」があり、これは第2のチュニジアか?です。

多くの日本人にとりカメルーンは「サッカー」のイメージぐらいしかないように思いますが、こういった記事をきっかけに見ていくと、いろいろな所でいろいろなつながりがに気付くのが面白いといっては不謹慎でしょうか?
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by fukimison | 2011-01-19 11:21 | プロジェクト  

バングラデシュ、パドマ多目的橋

今年は環境系の問題を中心にしようかと思いオーストラリアの洪水記事を続けてみたものの、交通網、上下水道の復旧、保険料率の上昇などいろいろと課題がありすぎて素人では手に負えないナァと。
世界の異常気象は、気温の上昇、上昇気流の激化、寒波、熱波の激化、豪雨に豪雪、気候変動の道筋を辿っているともいえるのでは。

しかし本日は始めてのバングラデシュ、しかも橋梁プロジェクトです。

元記事は1月10日付けDaily SunのConstruction of Padma Multi-purpose Bridge WB to approve $1.2b loan in Februaryで、記事は「パドマ多目的橋(Padma Multi-purpose Bridge:PMB)建設に向けた12億ドル工費借款が2月の世銀会議で承認される見込みとなった。世銀の情報筋は世銀本部に向けプロポーザルが提出されるだろうと語った」で始まります。

このパドマ多目的橋ですが、JICAのサイトにプロジェクト基本情報が出ていますが、しかし読み難い。

Daily Sunの記事が主に借款の構成、Retroactive Financing(遡及融資)について記しているのに比して、1月17日のKHLの記事World Bank to provide US$ 1.2 billion for Bangladesh's Padma bridgeは橋梁についても記されています。

この遡及融資についてはADBの調達に関するガイドラインをご覧ください。

KHLで記事は「現在バングラデシュで建設がすすんでいる同国最大のプロジェクト、パドマ多目的橋プロジェクトの譲許的与信(12億ドル)に関する世銀とバンクラデシュ政府の交渉が妥結した」で始まり「全長6kmの橋梁工事は既に開始され、遡及融資を介し、現在進行中の6000万ドルの予備工事は世銀融資により同国政府に払い戻される」と続きます。

「工事に含まれるモノは全長6kmの2層になったスチールトラス橋で、上段は自動車用4車線のハイウェイ、下段は将来、単線鉄道が敷設される計画だ。浚渫および川の護岸工事が行われる一方、12kmの取り付け道路に加え料金所やサービスエリアが建設される計画だ」とあり大型プロジェクトであることが解ります。

さらに「バングラデシュ政府の交渉チームを率いる経済関連部門のカーン氏によれば、この橋梁は南西部に住む3000万超の人々にとり大きな影響を与えると期待され、全体としてバングラデシュの経済発展を加速するものとなろう。各地域間の実質的な接続向上にもかかわらず、南西地域はパドマ川を渡る橋梁がなく、交通はフェリーのみであることから孤立した状態のままだ。パドマ橋は南西部を他の地域を結ぶものであり、地域格差を減らす一助をなろう」とあり、期待の大きさを感じさせます。

世銀の一員であるInternational Development Association(国際開発協会)からの融資とあわせ、パドマ多目的橋プロジェクトの融資は10年の猶予期間を含む40年満期、service charge 0.75%という内容。

Padma Bridgeで検索すると画像がでてくるのですが、トラス橋というのに斜張橋の図が出てきたりして、どれが最終的な計画図が良くわからない。

同橋の完成は2015年が予定されています。
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by fukimison | 2011-01-18 10:30 | プロジェクト  

オーストラリア、QLDの洪水

いろいろ突発事故があり、時間があいてしまいました。

オーストラリア、クィーンズランド州の豪雨についてですが、先日は資源供給が滞り、また水が引いても採掘が平常に戻るには時間がかかることが予想されるといった観点からお伝えしました。

本日はもう少しインフラ面から記事を拾ってみたいと思います。
しかし写真で見る限り、想像を絶する雨量です。

まず1月13日付けKHLのAustralia flooding halts construction workから。

こちらはタイトルどおり建設工事遅延を扱ったもので、「厳しい状況により多くの作業が影響を受ける中、オーストラリアの請負業者Leighton Holdings社は洪水が襲ったクィーンズランドにおける最大のインフラfプロジェクトを中止した」で始まります。

同社はブリスベーンの北部で行われていた工費40億ドルのブリスベーン空港連絡道路トンネルを請け負っており、この作業を中止したと発表しています。

トンネルかぁ、この水没は痛いですね。当然、機材も被害を受けるだろうし、TBMで工事を進めていたら被害額は相当きますね。

news.comの洪水before/afterの写真サイトこれを見ると被害のすさまじさが良くわかります。

1月13日付けテレグラフ紙の記事Brisbane floods: Queensland facing reconstruction 'of post-war proportions'によれば、洪水による死者は15人ですが、60名超が行方不明になっていますし、 被害家屋11,900軒、

道路、上下水道、是にかかる復旧費用、

ブリスベーン市の災害情報サイト良く出来ています。

ブラジルも洪水被害で500名近くの死者がでているようですし、日本の寒波豪雪といい、気候変動が気になります。
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by fukimison | 2011-01-17 10:28