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NZ 道路トンネルプロジェクト

今週はもう道路記事で統一することに決めました。

まずは9月28日発表の大林組のプレスリリース「ニュージーランド最大の道路プロジェクトへの優先交渉権を獲得」から。内容はこの通りですが、それでは面白くないので建設JVに名を連ねているMcConnell Dowell Constructors社のサイトを見てみました。

すると8月18日付けでCONTRACT AWARD - WATERVIEW CONNECTION TUNNELS AND GREAT NORTH ROAD INTERCHANGEというリリースがありました。

これによれば「2009年政府は、渋滞緩和、安全向上および経済成長支援のため優先的に開発が必要なNZで最も重要な交通ルート7つを定めた。これら7つの道路は‘Roads of National Significance’ (RoNS)として知られ、利用者にとり重要な市場、職場や経済成長地域へのアクセスを確保するための重要な道路と目されている」のだそうです。当然このwaterview connectionプロジェクトは7つあるRoNSの1つであり、完成により市内の北、西、そして南との連絡がスムーズになるのだそうです。

これだけでは面白くないので他に目を引いた記事を少し紹介
まず欧州の電力関係記事として9月28日付けE.onのリリース文E.ON inaugurates the largest wind farm in Brittanyをご紹介

E.onがフランスで6番目の風力発電ファームを落成したというニュースで、その能力は26MW、2万軒の住宅に配電というものです。この落成によりフランスの再生可能エネルギー源による発電能力は83.5MWに達したそうです。

「この風力発電ファームは13基のタービンで構成されており、ブリタニーで建設されたものとしては最大、年間47,000トンのCO2削減が可能」とあります。

かと思えば、9月29日付けBloombergにはREC Considers Permanently Closing Some Norway Productionとして、「再生可能エネルギーグループのASAはソーラーウェハーや太陽光電池の価格下落により、ノルウェーでの太陽光エネルギー部品の製造工場3カ所を閉鎖することを模索している」と伝えています。

福一以来、日本では太陽光・風力といった再生可能エネルギーに注目が集まっていますが、台湾などのパネルメーカーが勢いを増していることから、老舗に苦労が表に出始めたということでしょうか?
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by fukimison | 2011-09-30 12:06  

ロシア、モスクワ・サンクト間のM11号線建設工事

上海の地下鉄事故などいろいろあるのですが、三日続けての道路プロジェクト紹介です。

9月28日付けKHLはAECOM oversees Russian roadとして「米国を本拠とする技術および管理サービスグループのAECOM社はPPPコンセッション方式で行われるモスクワ・サンクトペテルブルグ間を結ぶM11号線の契約を得た」と伝えています。

このプロジェクト自体は国営企業のAvtodorが譲与者であり、フランスのVinci社とロシアの民間投資家で構成されるNorth-West Concession社(NWCC)が契約を得ているとあります。
AECOM社は技術エキスパートとして参加し、承認されたパラメーターにプロジェクトが遵守しているかをモニターし、AvtodorとNWCC社の両者に報告を行うというのが契約内容だそうです。

記事によれば「特に、AECOM社はデザインレビューおよびプログラムの工事監督サービスを提供する。このハイウェイプロジェクトはモスクワ・サンクトを結ぶ新しい有料自動車道路の第1工区、44kmの設計、資金調達、工事、および運営で構成される」

AECOM社のサイトにあるリリース文は、「AECOM社はロシアのPPPハイウェイ調達プロジェクトにおいて2300ドルの契約を得た」としてこの事を伝えています。

「既存のM10ハイウェイはロシアでも混雑した道路の一つであり、モスクワ近隣都市だけでなく、シェレメチェボ国際空港、モスクワ・サンクト間の新しい代替道路として機能することが期待されている。このハイウェイの建設工事は既に始まっており、第1工区の開通は3年以内と見積もられている」のだそうです。

44km3年ですか。

どうもこういうニュースは南米、東欧、ロシアからでるようになってきたようです。
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by fukimison | 2011-09-29 18:41  

ボリビア、アマゾンハイウェイ工事停止

昨日に続いて南米の道路物です。

9月27日付けThe Globe and Mail紙はBolivia suspends construction of Amazon highway amid protestsとして、警官と自然破壊につながるとして計画に反対する何千人ものインディオとの激しい対立を納めるため、アマゾンハイウェイの建設計画を停止するとボリビア大統領は発表したと伝えています。

記事によると、何百人もの活動家が逮捕され、その人たちを連行しようとしたところ空港への道路がこれに抵抗する暴徒によりブロックされたことで、活動家を保釈しなければならなかった。(そのぐらいすごい抵抗運動が繰り広げられたということですね)そのような激しい抵抗が報告されたあとで、大統領から停止発表が行われたとあります。

記事の続き「発表の数時間前、ハイウェイ建設反対派(地元のインディオのみならず、ボリビア高地のインディオ連合で構成)に対する警官の行動について、これに反対する防衛大臣は辞表を提出した」とあるあたり、単なる建設反対ではなく、もっと根深いものがあるのではないでしょうか?

結果として、大統領は工事の停止を行うと同時に、ブラジルが資金提供を行っているこのプロジェクトにより影響を受ける2つの地域で、工事続行の可否を問う住民投票を行うと発表しています。

「計画中の全長300kmにおよぶ道路はブラジルをチリとペルーの太平洋沿岸港と結ぶもので、ボリビアの12,000平方kmにおよぶIsiboro-Secure先住民族領土および国立公園(同地域は狩猟・採集および自給自足で生活する15,000人の先住民族の居住地でもある)を横断する予定だ」

なかなか大胆な計画です。

9月27日付け英ガーディアンにもこの反対運動の記事があり、こちらはBolivian president Evo Morales suspends Amazon road projectというタイトルで「警官と反対派の衝突事故の後、工費2億1100万ポンドのisiboro国立公園ハイウェイに関し住民投票が約束された」と報じています。

こちらの記事によれば反対運動は8月15日から過激になり、また環境面や移住を余儀なくされる先住民族の生活面だけでなく、南米で大型インフラ事業を展開し存在感を増すブラジルに対する批判もあるとあります。

この道路プロジェクトもブラジルの開発銀行(BNDES)が融資を行い、ラテンアメリカ全体で活動するブラジルの建設会社であるOASが建設を行うそうです。

3昔前ブラジルは資源はあるけどある場所は人里はなれた場所だし、そこから港までの輸送やその工事を行う人たちがいないから、早々簡単じゃないと言われ続けてきたのが、オリンピックやFIFAサッカーを開催するなどしてイケイケドンドンで、時代は代わりました。
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by fukimison | 2011-09-28 12:01  

ペルー、舗装化へ向け108億ドル投入

先週、福島へ行ってきました。7月の岩手(南三陸、宮古、釜石)、8月の宮城(東松島)、と比べてみて、(時期も被害の度合いも違うけど)福島ちょっと悩ましいです。7月に岩手へ行った時点で自治体によって(職員数や財政、対口援助の有る無し)瓦礫の片付けや道路の修復情況がとても違うのが印象的でした。しかし福島はなんというか、呆然として何も手につかない、といった雰囲気を感じました。これは原発の影響が大きいのだろうと想像します。

そんなこんなを考えているうちに、一週間が空いてしまいました。
十月を目前にして、再開です。

そこで本日は上海の地下鉄事故にしようかとも思ったのですが、やはりインフラといえば道路、ということでえらんでみました。9月26日付けKHLはPeru aims for 85% paved roads by 2016として、ペルー政府が2016年までに道路の85%の舗装化を行うと発表したと伝えています。

「ペルーのparedes交通大臣は今後5年間に同国の国道の舗装率を85%に向上させる計画だと発表した。CIAのWorld Factbookによれば、ペルーは国道23838km、州道19049kmからなる総延長102887kmの道路網がある。」のだそうです。

2011年のworld factbookの交通セクションをみると「非舗装の滑走路を持つ空港数153、鉄道総延長2020km、水路8808km(アマゾン流域に8600kmの航行可能の支流およびチチカカ湖に208km)」とあるあたりが目をひきます。

「大臣はインフラの向上はより広範なペルーの統合を導くものだ。このプロジェクト費用として2011年から2016年にかけ約108億ドルを投じるものだ。プロジェクトの初年度は423kmの国道を改善し修復する計画だ」と述べた。

「この目標達成の前に横たわるいくつ物課題には同国の約3460kmにのぼる主要道路が山岳地帯に存在し、なおかつ補修を要するという事実がある。さらに同国のインフラ計画は首都リマのライトレイル網の第2区間の建設も含まれている」

リマにライトレイル?と思いネットサーチしたところ今年の7月1日にTren Eléctrico light rail systemというのが開通しているようです。

こういうニュースを読むと、ゆっくりとではあってもそれなりにインフラが整っていくように感じます。
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by fukimison | 2011-09-27 21:06 | プロジェクト  

CABEによるcommunity grant

昨日に続き、本日も英国の景観系の記事紹介です。

英国は先日の暴動などから見てもいろいろと社会制度に破綻が生じているようですし、緊縮財政による制度改革でCABEがデザイン評議会に組み込まれたりして、その本来機能実施に陰りがでるんじゃと不安でした。
この2つの補助金の定義を読んで感じたのは、機関として景観構成を担うのから、地域住民が担う方向へ転換しつつあるということでしょうか?

まずこのcommunity grantを伝えるTransForum Placeは「デザイン評議会CABEは小型補助金を介したneighborhood pranningプロセスを支援すると決定した。この補助金はより良い地域創造のため、近隣プロジェクトのbuilt environmentにおけるデザインの質を改善するのが目的だ」とあります。

デザイン評議会サイトにあるcommunity grantに関する説明では、「デザイン評議会CABEは地元コミュニティーと協働する小規模団体および地域開発におけるデザインの質に対する志を支援するため、補助金を提供する。最大7000ポンドまでの補助金は2種類があり、その地域のbuilt environmnetがどのように展開してゆくべきかというコミュニティーのビジョン発展を助けるもの、来るべき開発プロジェクトのデザイン品質を支えるための地元デザインレビューに携わるものだ」としています。

Design Review Grant
これは計画された開発におけるデザインの質向上にかかわる既存の地元デザインレビューパネルに与えられます。

Neighbourhood Projects Grant
こちらは近隣プロジェクトにおけるデザインの質向上を支援するコミュニティーグループへの支援でありアドバイスを提供するもので、計79000ポンド、全国から13の団体が選ばれている。

地域と密着した建築物、それは地域の気候風土によって育まれた文化の文脈に沿った建築物に現代のエッセンスをプラスしたものだろうと想像します。そういったものを支援するための補助金システム、ちょっと羨ましい。
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by fukimison | 2011-09-16 12:33 | 景観  

英国の鉄塔コンテスト-2

本日は5月にお伝えした英国の鉄塔コンテストのショートリストが発表されましたという続報です。

このコンテストは英王立建築学会のRIBA、エネルギー・気候変動省、そしてNational Gridが建築家、技術者、デザイナー、そして学生に新時代のパイロン(鉄塔)デザイン開発を求めたものです。

前回のおさらいになりますが、Pylon Design Comeptitionサイトの説明をみると、

ステージ1:コンセプトデザイン提出、この中から6作品がショートリストされ、ステージ2へ

ステージ2:ステージ1のデザインアイディアをさらに研究し精度を上げる。National Grid(送電網事業者)の技術アドバイザーとショートリストデザイナーの個別概要説明セッション開始。再提出されたプロポーザルはウェッブベースの公開コンサルテーションや技術評価へ、判定パネルの最終協議には全てのフィードバックが提供される。

そしてステージ1のショートリストの画像がアップされました。

エントリー1:Silhouette 、空に向かい真っ直ぐ伸びた黒い細いやすのような鉄塔

エントリー2:T-Pylon、スレンダーでコンパクトなタワー

エントリー3:Flower Tower、自然を連想させるフォームを介し、エネルギーの伝達を表す(のだそうです)

エントリー4:A Pylon、構造とランドスケープ間の詩的な対話を作り出す

エントリー5:Y字形、独特で現代的、そしてエレガントであり、21世紀にむけた効率的デザイン、

エントリー6:格子状パイロン、空とランドスケープへの敬意

デザイナーのコメントを読むといろいろな思いがあるのがわかります。
しかし、これが山や平原にずっと並んでいる姿を想像すると、私は英国人とは若干違う感覚だと感じます。
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by fukimison | 2011-09-15 12:23 | 景観  

ブラジル、空港建設で不正行為

本日はここではあまり扱っていないけど、世界的に見ると入札厳格化の動きがあるので選んで見ました。

9月13日付けBBCはBrazil judge halts Sao Paulo airport terminal workの記事において、「ブラジルの連邦裁判所裁判官は州空港公団はGuarulhos空港プロジェクトの契約入札において、適切な入札プロセスを無視したとして、サンパウロに建設中の国際空港の新ターミナル建設作業(7億ドル)を即座に中止するよう命じた」と伝えています。

ブラジルは2014のワールドカップサッカー、2016年のオリンピックのホスト国であり、それに向けて空港の扱い能力を倍増(2014年までに527万人に)している最中ですし、競技場と結ぶ高速鉄道建設計画(地盤の問題もあり、これの落札が○とは言えないという見方も。。。)も進んでいます。

裁判官は「急ぐからといって規則を無視するのは、公共工事プロジェクトにおける悪しき前例となる」としています。これに対し空港公団は作業再開に向け控訴の予定だとメディアは伝えています。

中国、インドとならんで世界経済を牽引していくと見られるブラジル、資源はある、国土は広大、人もいる、でも実際にそこで商売をするとなると、どのドアをたたけば良いのか見通しの効かないところがいろいろと言われる由縁でもありましょう。しかしこのケースを見ると、司法は独立しているのね。ある意味、某国より立派かもしれない。
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by fukimison | 2011-09-14 11:14 | 動向  

中国のアイスランド進出と欧州の交通事情

本日は全く異なる分野の紹介記事2本立てです。

海外で不動産投資を行うこと、これは色々なリスクが伴うし、フリーホールドなのか、リースホールドなのかでまた違う。本日紹介する記事はそこへ至る前の段階で起きた問題で、似たようなことは日本でも発生しており、一時週刊誌で騒がれたこともありましたが、今はどうなんでしょうね?地震・津波そして原発事故による放射性物質の拡散で、日本の土地は大分様変わりしているように感じますが。。。

9月2日付けDaily HeraldのChinese investor defends plan for Iceland resortは、中国の不動産開発大手Zhong Kunグループがアイスランドでリゾート開発をするべく北東部Fjollum地方にあるGrimsstadirの土地、300平方キロメートルを880万ドルで購入しようとしたところ、計画に批判的な地元民の反対により頓挫していると伝えています。

金融破たんしたアイスランドにとり、海外からの投資は喉から手が出るほど欲しいし、官民共に当初はこの話を歓迎していたのですが、だんだん中国の真意は「どこにありや」という風潮が強くなったと同紙は伝えています。

もともとアイスランドは東西冷戦時代には戦略的重要地であり、さらに計画地の面積はアイスランドの面積の0.3%をも占めることから、これだけの大規模開発業者による政治に対する影響力さらに計画地の近くにある深水港へのアクセス権問題を懸念するものだと反対派は主張しています。

なかなか根が深そうで、簡単に解決するようには見えません。

もう一つはEUで自動車事故を起こした時の緊急自動連絡システムecallを設置すべしとする提案がなされたという記事です。

これは9月12日付けMotoring NewsがEU plans in-car eCall legislationとしえ伝えたもので、記事は「EU提案による新しい法律により、2015年までに自動車は自動緊急通報システムを搭載することになろう」で始まります。

「事故発生時にEU緊急番号の112に通報するように設計されており、可能な限り速く救助隊が現場に到着できるよう詳細情報を伝えるものだ。運転者や乗客がダイアルできないような場合でも、eCallは正確な事故現場の位置を提供するなどして、救助隊が現場に到着できるように設計されている。」

気になる費用ですが、こシステム搭載は90ポンド程度だそうです。

日本でこのような動きはどうなんでしょうね?
保険会社、ナビシステム、基礎自治体や高速道路会社が一緒になって始めればいけると思うのだけど。
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by fukimison | 2011-09-13 12:21 | 動向  

欧州不動産情報と911後のレポート

まず、昨日いろいろとあってアップできなかった記事をお知らせします。

9月7日付けBBCのHouse prices fell 1.2% in August, says Halifaxで、そのものずばりで、「英住宅価格は不動産市場が安定的に推移すると予測されていたが、8月前月比で1.2%の下落を見たとハリファックス社は伝えている。またロイズ銀行グループの一部は平均住宅価格は、前年のそれである161,743ポンドに比して2.6%安くなったという。さらに庭訓利率は需要低迷と相まって、市場の動きが上向きなる様子は薄い」となかなか悲観的です。

また9月6日に発表されたKnight Frank社のレポートContinuing polarisation in European property markets amidst sovereign debt uncertaintyは、公的債務問題は依然として、欧州経済に脆弱で不確かな見通しを投げ掛けているとし、欧州の不動産市場において、北欧や中欧と共に健全な経済ファンダメンタルがあるコアな西欧市場では、投資家の強い需要行動が続き、両極化が進むだろうとしています。

また同社の担当役員は「欧州大陸全体で相当な両極化が明らかであることから、いままで以上に欧州が均質化した市場でないことが明らかであり、不確かな時代によりもたらされる潜在的チャンスをものにするためにそのクラスで最高のアドバイスを求める必要があると述べた」とあり、宣伝コミであるものの不確実性の高まりはそういうものだろうなぁと感じます。

もう一つの紹介記事ですが、911から10年の節目を迎えいろいろな検証報告が発表されている中の一つです。、RPI NewsのTen Years After 9/11, Infrastructure Interdependence Still a Challenge in United Statesは、911発生直後から現場での資料や文献資料を集め、また通信・電気企業の担当者と検証を行ったWallece氏が主体となった報告書で、「何年もの調査によって浮かび上がったのは大きく相互依存している主要インフラの当惑するような構図であった。現在でもWallace氏はこの相互依存の深化を、国家安全保障や市民の生活の質における責務であり脅威だと捉えている」と書かれている。

「インフラは老朽化しており、電気、水、通信、交通および病院といった異なるシステムは全て自主的に管理されている」個々は自主的に管理されているが、相互依存である例として「石炭で発電する発電所、その石炭は電車で発電所に送られてくる、しかし電車を運行するには電気が必要だ」

インフラの重要な一部が損傷をおこすと、しばしば全システムに破壊的作用をもたらす、これは311の時の原発事故や世界的サプライチェーンの機能不全であきらかです。

損傷にたいして弾性のあるシステムにしていく、東北の復興で高台移転や再生可能エネルギーによるエコタウンという言葉を良く聞きますが、弾性のあるインフラ構築はどうなっているんでしょう?地産地消のエネルギーであれば、弾性があると言えるかもしれないけど、域内での相互依存はどのように考えられているのでしょうね?
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by fukimison | 2011-09-09 11:23 | 動向  

バンコク、2030年に水没か?

なんかパッと明るいニュースはないんでしょうかねぇ。

先日、ジェイコブス対モーゼズを読み、あらためて都市問題を考えると、今流行りのフロリダにしろランドリーにしろ創造都市論はジェイコブスを下敷きにしており、改めて彼女の鋭さ(恐らく感覚的なもの)に脱帽です。

911が米国人にとりエポックメイキングな事件であったように、日本人にとっても311は今までの生活を見直す、昨日と同じ今日がある保証はないと思い知らされる転換点になった。しかしその風潮はどこまで波及するのかは、今後の問題でしょう。

そこで本日は9月2日付けガーディアン紙の記事Bangkok at risk of sinking into the seaを選んでみました。

「政府が災害防止策を取らないと、2030年までにタイの首都の一部は水没するだろうと専門家」という大見出しの元、記事は始まっております。

「7月3日の選挙で政権についた新政府は多くの課題を抱えているが、なかでもバンコクがジワジワと沈んでいくというのは避けようもない事実だ。原因として考えられるのは、気候変動、海面上昇、沿岸侵食であり、現王朝により1782年にチャオプラヤデルタに作られた大都市は流動する粘土土壌により脅かされている」

「郊外を含め約1000万人が住み、多くの高層ビルが建ち並ぶバンコクはその大部分が海面下にあり、年に1.5cmから5cmの割合で沈下している」

「Asian Institute of Technologyによれば、中長期で見るとビル100万棟超、その90%が住居用であるが、が上昇する海面に脅かされ、1年にビルの1階部分が10cmの水で洗われる時期が生まれるだろう」とあります。

もう少し情報はないかとさがしたところ、7月21日付けTimeにThailand, Sinking: Parts of Bangkok Could Be Underwater in 2030という記事がありました。こちらによれば、バンコクから15kmほどいった川沿いにあるSamunt Prakan では既に年に数ヶ月水没しているとあり、また世銀、アジア開発銀行、JICA発行の報告書は気候変動に脅かされている都市リストにバンコクを載せている、と記しているそうです。

記事はさらに「バンコク駐在の世銀専門家はバンコクが沈下する原因の一つは地下水の過剰くみあげにあると述べた」とあります。また別の専門家は2100年にバンコクは「新たなアトランティスになる」と予想しており、防ぐ方法として20億ユーロをかけてシャム湾に防潮提を建設することを提案しているとあります。

沿岸侵食が進んでいることから防潮堤建設は今ひとつ非現実的という意見もあり、ベニスの高潮と同じように、湿地帯に建設された都市がコンクリートで固められたり、家が密集したりと近代化し、旧来システムが上手く作用しなくなったというのが根底のようです。

本当に啓蒙思想は人を啓蒙したのだろうか?
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by fukimison | 2011-09-07 11:43