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ドイツのE.ONとRWE、英原発建設プロジェクトから撤退

3月も終わりに近づき、時のたつのの速さを感じるとともに、今年は3月なのに寒いナァです。それとも暖冬に慣れたためであり、本当はこんなもの?

日本は泊原発が止るまでに大飯原発の再稼動がなければ、全原発が停止という事態に、経済界は原発再稼動を唱え、政治家は動かそうとし、しかし地元民は危ないからいやだといい、それを見ている・一番の利用者でもある都会人は、さてどうしたものかと腕組み状態

そこで英国での原発建設プロジェクトの話題を選んでみました。

元記事はこちらUK energy plans in 'tatters' after Npower and E. ON nuclear plant withdrawal

「29日、英国の長期エネルギー政策は6大エネルギー企業のうち2社が、数十億ポンドの新規原発開発計画からの離脱を表明したことでご破算になった」

「反対派は、この決定は150億ポンドのホライゾンプロジェクト、これは北ウェールズのWylfaとグラスゴーのOldbury-on-Sebernに原子炉を建設するものだが、は事実上終わったも同様と述べている」

「エネルギー会社は、2025年までに6,000メガワットの新規原発を建設する計画であった。この決定は世界的経済危機および膨大なプロジェクト費用によりなされた」

この発表はロイターもRWE, E.ON scrap 15 billion pound government nuclear planと伝えています。

両社はなるべく早く買い手を見つけたいとしていますが、こういうのを買える企業は初めからわかっているでしょうから、有る程度目算はあるということ?

英国政府の長期エネルギー政策が不透明なこと、ドイツ国内にある旧式の原発の解体費用が嵩み利益幅が縮小していることなどが撤退の理由として挙げられています。

福一以降、原発は本当のところ儲からないというのが本音みたいですね。
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by fukimison | 2012-03-30 12:10 | プロジェクト  

香港、第3滑走路建設へ

国家間競争から都市間競争へといわれる今日この頃、
都市の競争ということになると、重要なのはアクセス、

いろいろなところが国際線のハブ空港として乗り継ぎがしやすい、入・出国手続きがスムーズ、空港と中心部のアクセスの良さ、空港施設といった項目で空港ランキングを出していますが、常に上位に入るの空港として香港が上げられます。

その香港空港が第3滑走路を建設するというニュースがCNNから出ています。
Hong Kong airport's third runway gets government nod

「香港政府は香港国際空港(HKIA)による第3滑走路建設計画を条件付で承認した。汚染や中国の絶滅危惧種である白イルカ生息地破壊に関する懸念が巻き起こる中、火曜日に発表がなされた」

なんでも空港拡張に関し3ヶ月間行われた公聴会の一環として実施された昨年(2011年)夏に実施された定量的調査で、73%の回答者が第3滑走路オプションに賛意を示したという話です。

「現在の主要国際空港としての地位を維持し続けるには、第3滑走路の開発は必須」とAAHKの会長

逆にいえば、2本の滑走路で1位を保ってきたのがすごいのかもしれないです。

もう少し詳しい情報をということでKHLを見てみるとGovernment backs third runway at Hong Kong Airportという記事が3月20日に上がっていました。

こちらによれば「第3滑走路プロジェクトの総費用に862億香港ドル(111億米ドル)の値がつけられた。これには既存の空港島の北部650ヘクタールの埋め立てが含まれ、現在年間利用客を9700万人へ、エアカーゴ取扱高を890万トンへ増加し、62万便の離発着が行える空港」へと生まれ変わるものだそうです。

羽田の24時間化やLCCの台頭がニュースになっている日本と比べると、ちょっと規模が違いますね。
だからダメというのではなく、日本独自の方向性を考える時期に来ているのかなと。。。。
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by fukimison | 2012-03-26 11:42 | プロジェクト  

再生可能エネルギーの値段(英国の場合)

再生可能エネルギーは高くつくのか?

以前は原発は安いということになっていましたが、福一以降いろいろなことが表に出てそうでもないなぁ、ですし、放射性物質の廃棄を考えると、時間とお金、どちらも膨大・莫大で危険すぎるのはわかっても、じゃあエネルギーを着て、エネルギーを食べて、エネルギーに住んでいるものとして、ラグジュアリーな生活を捨てたくないし、電気が使えないと産業が空洞化して日本はどんどん貧しくなるからというのが言い訳になっているし、そういう難しいことは考えたくない、専門家にまかせてるべきだという声がメインストリーム。

そこで本日は3月19日のRenewable Energy Focusに掲載された UK: Onshore wind only cost households £4.68 last yearを選んでみました。

単純に日本と英国は比較できませんが、英国の送配電システムではこうなるというご参考までに。

簡単に言えば、天然ガスの費用増は家庭の電気代を120ポンドほど押し上げたけど、風力発電は5ポンド程度で、どう考えても、メディアやガス・原子力産業のロビイストによる再生可能エネルギーに狙いを定めた情報操作があったようだというものです。
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by fukimison | 2012-03-23 16:05  

米メキシコ湾BP事故その後

BPによるメキシコ湾石油流出事故が起きたのは2010年でもう2年も前のこと。若干のおさらいをするとメキシコ湾の沖合い80kmの地点で石油掘削リグが事故を起こし天然ガスに引火、掘削パイプが折れて大量の石油が流出。この流出を止めるまでに3ヶ月を要し、流出した石油は約500万バレルで史上最大の石油流出事故

もう2年も立つのかなのですが、3月20日にメリーランド大学環境科学センターが発表したレポートによるとその影響はまだまだ続いているようです。

Study confirms oil from Deepwater Horizon disaster entered food chain in the Gulf of Mexico

記事は「2010年4月20日、メキシコ湾でBPのDeepwater Horizon社による掘削リグ爆発事故依頼、科学者達はこの事故が環境に与える影響について研究を進めてきた。同年7月15日に油井にフタがかぶせられるまで、1日あたり約5万3000バレルの原油が数ヶ月にわたり流出した。微小生物である動物性プランクトンを介し石油が海洋食物連鎖に取り込まれ行くことが解った」で始まります。

「海中を漂う動物、動物性プランクトンは石油由来の汚染を追跡するのに都合が良いもので、これらは稚魚や海老の餌となり、さらに石油汚染の動きや食物連鎖へ入る汚染物質のコンジット(情報などを伝えるルート)として作用する。この調査は原油噴出中における石油のエコシステムへの影響のみならず、油井にフタがされた後も食物網に入り続けていることを確認した」

こういう報告書を読むとASRが発表した福島の放射性物質による海洋汚染図を思い出します。

この放射性物質、ハワイの北にまで至っている。
こうなると三宅島あたりから岩手ぐらいまで、海流にのってやってきた魚、いくらカリウムとセシウムの構造がにているので鰓から排出されるといっても、世界に冠たる漁場はどうしようもないことになってしまうのではと不安になります。
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by fukimison | 2012-03-22 11:14  

Gold Coastの高速鉄道プロジェクト

アッとまに時間があいてしましました。

本日は英Construction Index紙のBalfour Beatty lands Australian rail contract記事を中心に

まずGold Coast Rapid Transitですけどwikiをみると「同プロジェクトはオーストラリア・ゴールドコースとで計画されているライトレイルシステム。ステージ1は途中各種のスポーツ・娯楽施設を経ながらGriffith大学(ゴールドコーストキャンパス)とBroadbeach(延長13km)を結び、ピーク時に7-8分間隔で運行し、1時間に1万人の乗降客を運ぶもの。クイーンズランド州政府とゴールドコースト市議会が一緒になって推進

これにより雇用の創出や温暖化ガスの削減が見込まれるとあります。

このプロジェクトに関するサイトGoldLinqをみると2014年に運航開始とあり、ルートや駅に関する情報がでてきます。

肝心のConstruction Indexによれば、「設計、調達、工事、システム委託など総計約1400万オーストラリアドル相当の工事契約をBalfour Beatty Railが落札した。設計作業はBalfour Beattyの一部門であるBrinckerhoffが担当する。契約はGold Coast University Hospital と Broadbeach Southを結ぶ13kmの調達、工事、架線システムのテストを含む」のだそうです。

「Gold Coast Rapid Transitプロジェクトはクイーンズランド州政府とMcConnell Dowell Constructors, Bombardier Transportation Australia およびKDR Gold Coastで構成されているGoldLinQとの18年におよぶPPPの一環として実施される。第1ステージの運営フランチャイズ企業であるGoldLinqは設計、建設、運営、維持管理に責任を負う」

工事は2012年11月に始まり、このプロジェクトは2014年までに完成し運行可能となる計画だそうです。

高速といってもライトレール、絵をみるとそうなのって感じです。
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by fukimison | 2012-03-21 12:02 | プロジェクト  

気になるニュースを少し

大型のインフラ記事がでませんね。

気になるといえば森ビル社長がなくなられたニュース、こんごの森ビルはどのような展開を見せるのでしょうか?興味深いものがあります。

また3・11を振り返るニュースとしてはOne year after disaster at Fukushima nuclear plant, town remains frozen in timeにあるフレーズ、「保険会社が使う“a write-off” – a place that seems beyond salvation, and certainly too expensive to fix.」という言葉から始まる記事は、そうかぁ、福島は救済の見込みがなく、もとに戻すにはコストがかかりすぎるという場所になってしまったのかということで、解ったつもりでいても文字としてみる衝撃でした。

かと思えば3月9日付けFTのLSE set to take control of LCH.Clearnetロンドン証券取引所が清算業務を行う大手企業LCH.Clearnetの株の過半数を取得したと言うもので、証券取引所が清算事業を傘下におくとはどういうこと?といった感じです。

土曜日に参加したセミナーでパネルのお1人が今はエネルギー・衣・食・住であり、エネルギーを着ているとおっしゃったのが印象的でした。

そういう事からいえば、食もハウス栽培はエネルギーがなければ成立しないし、快適な家もエネルギー、いろいろな意味でのバランスが問われる時代なのだナァと感じております。
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by fukimison | 2012-03-12 21:24 | つれづれ  

3・11後の日本

なかなか気に入った記事が探せません。

3・11が近づき、日本のみならず海外でも地震・津波・原発事故の検証報道がされているので、そのなかから気になるものを拾ってみることにしました。、まず3月7日付けスタンフォード大学のニュースから

Silicon Valley poised to play role as Japan restructures power industryは災害を転じて省エネ技術・代替エネルギーの開発における福となすのだという論説です。(これは前から言われていることで、それほど珍しい気はしません)

しかし3月5日あったセミナーKizuna! New Forms of Social Capital in Disaster Japanはちょっと面白そうだし、イベント欄をみるとこれだけのセミナーが同時進行していることに羨ましさを感じます。

それからBBCのInside the Meltdown
よくみると、気象用TVの画像だったりでもちゃんとしたリサーチ、インタビューで説得力のあるものになっており、日本のマスコミっていったいどういう存在なの?という気に改めてなります。

今回の震災でいろいろな問題があらわになってきましたが、その一つに大手マスコミがあるように感じます。

ドイツ、ZDFの四号機使用済み核燃料プール問題をあつかったものもなかなかです。

こちらはミシガン大学からのものFukushima lesson: Prepare for unanticipated nuclear accidents

想定外の原発事故に備えるというのも不思議な言葉ですが、まずは130億ドルをかけ除線をおこなっていくのですから、用心に越したことはないというのは当たり前です。
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by fukimison | 2012-03-09 11:01 | つれづれ  

米、オハイオ州に巨大風力発電施設完成

昨日は中国の原発紛争、本日は米の風力発電施設と環境系がつづきます。

環境つながりでいえば、Technology Reviewが2月28日に掲載したBattery to Take On Diesel and Natural Gasは、低コスト、巨大バッテリーにによりグリッドに接続しない地域の誕生というものですが、ピッツバーグにある旧ソニーテレビ工場で生産を行うというわりには、資金調達がはっきりしなかったり、1kw時あたり300ドル以下のバッテリーといいながら、詳細がわからなくて却下。

そこでPhysorgが3月5日に掲載したIberdrola builds huge wind farm in USを選んでみました。

「スペインのエネルギー大手は米オハイオ州に世界最大の風力発電施設を完成した。同プラントは300メガワット超の発電が可能」なのだそうです。

Iberdrola社は「米に304メガワットの発電能力を持つBlue Creek風力発電所の工事が終了した」と発表。

同プラントはスペインのGamesa社製の高さ100mの風力発電タービン150基により、何万世帯にも配電可能な発電能力がある。また同社はカリフォルニア州rosamond近郊で189メガワットの風力発電施設の建設を開始したと発表

とあり米の環境系事業においてスペインのプレゼンスはしっかりしたものになっている様子。
米にかわり中国の太陽光パネル、デンマークに変わりスペインの風力発電と環境系事業も混戦です。
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by fukimison | 2012-03-06 12:28  

中国、原発建設に地元住民反対

本日は3月1日のFirst Post World に掲載されたChina grapples with its own ‘Kudankulam’ protestsをお届けします。

まず問題となっているPengze原子力発電所ですが、「福一のように海岸沿いに建設されるものでなく、内陸部に建設されるもので、エネルギー不足に悩む中国は石炭火力発電による汚染軽減に向け、2020年までに60基ほど建設するとしており、それらはほぼ内陸部に建設が予定されている。現在の中国では原発による発電は総発電量の2%、しかし今後10年でその割合を5%にする計画」のだそうです。

「中国で最も貧しい地域の一つである安徽省、同省のWangjiang村で起きた抗議行動は、長大な揚子江沿いに建設が進む隣省・江西省のPengze原子力発電所に向けられたものだ」

「村人、その大部分は農民であるが、は江西省の役人を発電所の認可を確実なものとするため、人口密度をごまかしたとして糾弾している。江西省のほうりに寄れば、原子力発電所の半径10km内に10万人超が居住していた場合、認可は行われないことになっている。Wangjiangの役人は同村だけで、原発から10km以内であるが、15万人超が居住していると申し立てている」

つまり、基礎行政が違うから原発建設地から半径10kmに住んでいても、数に入らない。でも一度事故が起きれば、同じように被害を受ける。おかしいというのが抗議のもとにあるわけですね。

これは福一における飯館村の問題と同様です。

中国は風力発電や太陽光パネルで躍進していますが、即効力としては原発を選択しているようです。(本当にそれで良いのか、多大の疑問が残りますし、中国で事故が起きた場合、西風により影響を受ける国としてもう少し関心を払うべきではと思う今日この頃)
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by fukimison | 2012-03-05 11:45 | 動向  

欧州の環境関連プロジェクト投資

雪が降り、その気化熱で寒いかとおもったらけっこう大丈夫だった昨日、でも本日はまたどんよりとした雨模様、三寒四温なのだか、どうなんでしょう?でも確実に春を告げる梅は開花が遅れています。地震の活動期に入ったのと地球温暖化は関係性はない(はずだ)けれども、つい、気が滅入る今日この頃

そこで環境系のサイトをいろいろと観ていたら、フーンというのがあったのでそれを選んで見ました。

まずRenewable Energyが3月1日に掲載したBetter Renewables Risk Management Solutions Emerge は「いろいろあるけど、再生可能プロジェクトへの投資は相変わらず強く、2010年来、これに関する投資は化石燃料プラントへの投資を上回っている」で始まり、タイトルとちがうじゃないか、と思ったのですが、本題は保険会社のスイス・リ社の出した最新調査報告書のほうでした。

つまり投資が多くなれば、そのセクターが内包するリスクも多種多様になり、リスク管理が重要になってくる、というお話でした。

「現在の企業戦略において再生可能エネルギーが重要と答えたのは33%にとどまっているものの、今後3年のレンジで見た場合、61%が重要としているし、回答者の46%が企業の再生エネルギー投資は年15%を超えると予測している」

こういうのは期待値が入っているので、あまり信用は置けないと思うし、それよりも興味深いのはリスクについてのコメント「レポートは建設およびテストにおけるリスク、ビジネス・戦略リスク、環境、財政、市場、運営、政策・規制、天候関連リスクなどのリスクを上げており、回答者の76%が再生可能エネルギープロジェクトに関連する最も重要なリスクとして財政リスクを、62%が政策および規制を、回答者のうち風力発電にかかわっている人の66%が天候関連のボリュームリスクを上げている」

「回答者の60%が最も一般的なリスク転嫁メカニズムである保険を利用してリスクを第三者に転嫁している。しかし、天候をベースにした金融デリバティブのような代替メカニズム利用が伸びを見せ、また運営リスクを転嫁するため、再生可能エネルギーセクターはハードウェアサプライヤーとサービス契約を多用している。」

「報告書によれば、幹部の38%は今後3年間にリスク転嫁のためさらなる金融デリバティブを、34%がSPC、55%が保険を利用する計画としている」

事業に係るリスク、天候に係るリスク、どちらにしても削減・緩和しなければビジネスとして成立しないわけですが、そのためにはパートナーシップ、教育、データ共有、などなどいろいろな方法が考えられるといったところ。

再生可能エネルギーに関連し、森林投資というのも動いているようですけど、これは年利8-14%、期間6-8年などといって、眉唾系のものみたいですね。

なんでも商売にする、貨幣経済にだんだん嫌気が差しているはずなのに、それから逃げることの出来ない社会で、そのあたりが今後考えなきゃいけないことのような気がしてきています。
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by fukimison | 2012-03-02 12:11