<   2012年 07月 ( 10 )   > この月の画像一覧

 

フィンランド、Olkiluoto原発さらに遅れる模様

オリンピックも無事に始まりました。無事かどうか注目したいのがオリンピック期間中のオリンピック専用レーン問題、宿舎や競技場を結ぶ道路に専用レーンを設置したところ大ブーイングという話ですし、ロンドン人に言わせると、あそこはロンドンじゃない、と名称自体にもご不満なご様子。

そこでオリンピック関係または英国関係の記事にとも思いましたが、なんとなく国会包囲キャンドルナイトの記事からフィンランドの原発建設にしてみました。

7月20日付けIceNewsの記事Further delay for Finnish nuclear reactorはフィンランドの電気企業は2014に完工予定で現在工事が進んでいるOlkiluoto 3号原発が遅れると発表したと伝えています。

この原発は既に5年ほど計画から遅延しており、プロジェクト契約はアレバとシーメンスが建設と操業に関して行うことになっており、電力企業のTVO社は「サプライヤーの責任下で行われる、プラントの設置作業およびプラントの自動システム技術がサプライヤーのスケジュールどおりに進んでいない。また新しいスケジュールもサプライヤーから届いていない」と述べたとあり、完全にサプライヤーが問題なのだという論調。

この報道は一連の第3世代となるヨーロッパ加圧水型原子炉技術(EPR)プロジェクト遅延のなかで最新のものとなるとあり、どうもEPRはだめじゃん!ということを伝えたいようです。

そこでEPR(European Pressurized Reactor)ですが、フランスのアレバ社が開発した次世代型の加圧水型原子炉で、アレバ社のサイトをみるとEPR™ reactor: the very high power reactor (1,650 MWe)で、安全性と効率の良い次世代型の原子炉で現在3カ国で建設が進んでいるとあります。

当初計画では2010年11月に操業開始とされたものが、2011年12月にそしてさらに2014年夏となり、いまはちょっと解らないでは困るね。

5年も遅れたということで費用は何倍になっているのか、その場合の契約内容はどうなっているのか?
なかなか奥が深いそう。
[PR]

by fukimison | 2012-07-30 14:00 | 動向  

気になる記事をいくつか

ロンドンオリンピックの開会式まであと1週間ということで、the cornerにあったソチオリンピックの記事Spain’s construction company OHL to build Russian Olympic Flame resortを選んでみました。

スペインってギリシアに次いで不動産バブルの崩壊・デフォルトの危機といわれているけど、建設企業として大丈夫なのかしらん?と素人は思うのですが、この記事も出だしは不動産バブルのはじけたスペインで中小・どころか大手も企業存続をかけて経営努力を続けているとあります。

記事は「OHLはロシアで2番目に大型の建設契約を受注したと同社は発表。黒海にほど近く、2014年の冬のオリンピックとパラリンピックを開催するソチ市で、オリンピック聖火台、ツーリストリゾート、スポーツ施設を建設することとなった」

「ロシア委員会による最新の予算案によると約4億9750万ユーロほどで、建設計画は300室のホテル、ウォーターパーク、駐車場、走路やリフトが設備されたスキーリゾートで構成される」のだそうです。

ファイナンスに関しては「The contract was awarded by Sport-Olympic Flame Fond, a company set up for the project and self-financed, with the sovereign guarantee of the Russian government」とあります。

もう一点、The Construction Indexにある記事Carillion among six Green Deal 'skills exemplars'によれば、カリリオン社を含む6社がGreen Deal Skills Alliance からGreen Deal skillのお手本として選ばれたのだそうです。

聞きなれないGreen Deal Skills Allianceですが、気候変動省のBarker大臣により2012年1月に設立され、建築物の省エネ向上を目的としたGreen Deal実施に向けた職能の確保ということのようです。

お手本と成る6社は下記の通りです。
Association of Greater Manchester Authorities
Carillion
Kingfisher Group
Severn Wye Energy Agency in partnership with Stroud District Council, Forest of Dean District Council, South Gloucestershire Council, and Wiltshire Council
Scottish and Southern Electricity
Yorkshire Energy Service

エネルギー使用における建物の閉める割合は大きいことから、グリーンビルの建設または改修はこれからもっと広がる分野だと思います。しかし英国はこういうの好きですね。
[PR]

by fukimison | 2012-07-23 11:38 | つれづれ  

ブラジルのバイオ燃料プラント

随分前からブラジルはサトウキビによるバイオ燃料に熱心でしたが、本日ご紹介するのは藻類・Algaeによるバイオ燃料プラントが建設されるという記事です。

バイオ燃料はサトウキビなどの陸上植物からのものと藻類によるものと2つありますが、流れとしてはサトウキビに代表される植物系は世界には飢餓に苦しむ人がいるのに可食植物を燃料にするというのに抵抗があり、そこで竹や麻といった食物外の植物でバイオ燃料というと藻類のバイオ燃料の方がベターという考えがありました。

7月20日付けAAP伝Brazil builds algae-based biofuel plant によると「海草からバイオ燃料を生産する世界初の工業プラントが2013年末にブラジル北東部のペルナンブコ州に建設されることになったとプロジェクト関係者は発表した」のだそうです。

「オーストリア企業のAST社はエタノールを生産するサトウキビ畑にプラントを建設する計画で、完成の暁には年間120万リットルの藻によるバイオ燃料を生産するプラントとなる。工費980万ドルのプラントは海草の光合成プロセスをスピードアップするため、エタノール生産で排出される二酸化炭素を利用することで環境を汚染するガスの排出を削減する。」とあります。

7月12日のFIS World NewsでもFirst algae-based biofuel plant to be built とあり、こちらはオーストリアのSee Algae Technology (SAT)とブラジルのGrupo JBで契約が結ばれた。これによりオーストリア企業が技術を提供しブラジル企業が建設地を提供すると契約の大枠が紹介されています。

両社は新工場により年間120万リットルのバイオディーゼルと220万リットルのバイオエタンールを生産する見込みとしているのだそうです。
[PR]

by fukimison | 2012-07-20 12:03  

英、鉄道インフラに94億ポンド投資

やはり本日はこれでしょう。

まず7月16日付けChester ChronicleからMinisters unveil £9.4bn rail plans

94億ポンドの鉄道プロジェクトパッケージ、42億ポンド相当の新規計画を含む、が政府より発表された。
計画はMidland Main Lineの電化を含み、キャメロン首相が「ビクトリア女王時代以来、最大となる鉄道近代化」と賞賛する大計画だ。

発表は2014-19年にかけて実施を見込み、総額52億ポンド相当のプロジェクトがこの期に実施される。現在進行中のCrossrailおよびThameslink計画の完工、ロンドン-カーディフ、マンチェスター-リバプールおよびプレストン間の電化が含まれている。

42億ポンド相当の新規計画は、通勤ピーク時に1日あたり140,000増の乗降客に対応できるよう駅舎や路線の改善を行うもので、これにはロンドン・ウォータールー駅の延伸(3億5000万ポンド)、Great Western Main Line および Heathrow間の鉄道連絡(5億ポンド).East Coast Main Line の改善(2億4000万ポンド)などで構成されている。

これがIndependent紙になると£4.2bn of new rail schemes unveiled となります。

つまり52億ポンド相当のプロジェクトは既に発表されており、16日に追加として42億ポンドのプロジェクトが発表されたというものです。

しかし「鉄道規制局(Office of Rail Regulation )は計画が適切な予算であり実施可能であるか確認する必要があると警告している」と続いているあたりがなかなか微妙です。

つまり将来の運賃値上げにつながるかもしれないということのようです。

キャメロン首相のコメントを読むと、政府は鉄道の改善プロジェクトや高速鉄道の普及が必要と確信しているし、これにより雇用も生まれるということのようです。

最近おもうのは、エジプトのピラミッド建設に始まると言われるインフラプロジェクトによる景気刺激策って本当に有効なんでしょうか?
必要なインフラというのは確かにあると思いますし、いくら自給自足、再生可能な生活といっても江戸時代には戻れない、でも維持管理の費用や手間、投資に見合う利益を考えると、今までのままでよいとはどうも思えないのですがねぇ。
[PR]

by fukimison | 2012-07-17 11:57  

Manhattan TowerのCDショートリスト発表

このところエネルギー系の記事紹介に偏っております。もっと景観的な記事が好みなのですが、なかなか出てこない。
これも若干微妙なのですが、建築系ということでご紹介です。

7月11日付けArch Dailyの記事Four Pritzker-Prize winners to submit conceptual designs for new office tower in Manhattanによりますと、L&L Holdingは425 Park Avenueに建設予定の新しいオフィスビルのConceptual designのショートリストとして世界的に有名な建築家4名(ノーマン・フォスター、リチャード・ロジャース、OMA、ザッハ・ハディッド)を発表した。

11人から4人にnarrow downしたわけですが、4事務所ともプリツカー賞の受賞建築家ですね。

この4組のチームは今週、LEEDの高基準で設計された650,000平方フィートのタワーのCDのプレゼンを行うとあります。

アメリカだからLEEDであるのはOKですが、LEEDといったグリーンビルディングの基準がもう一般的に使われるようになったのだなぁと、数年前まではリードのゴールドやシルバーといった基準を使うだけで記事になっていました。

このタワーですが、「ニューヨーク市のPlaza Districtにあり、この半世紀で歴史的地域で1ブロック全体をカバーする最初の開発となる。近くにはシーグラムビル、リーバーハウスといった著名ビルがある」こういうところに建設するのは建築家にとってやりがいがあるだろうなぁです。

この425 Park Avenueの建て替え記事(NYT)がありますが、不思議なデコレーションケーキ型をしたビルはデザインというよりゾーニングの結果であるとか、あと3年でリースホールドはL&L Holdingだけになるとか、いろいろと建設にまつわる小話が面白いです。

今週がプレゼン、9月に建築家に対するインタビュー、最終発表は10月だそうです。
[PR]

by fukimison | 2012-07-13 12:11 | プロジェクト  

韓国のエネルギー事情(原発・風力)

今後のエネルギー戦略に関するパブリックコメントが始まると同時に各地で公聴会が開かれ始めましたが、応募締切日まで殆ど日数がない、場所と曜日は決まっていても時間が調整中、コメント締切日は7月末なのに公聴会は8月5日までつづく、なんだか拙速、答えは決まっていてガス抜き機能と考えてると感じるのは私だけ?

それでエネルギー関連でお隣韓国の様子を見ることにしました。
韓国も原発が停止したりして大丈夫か?という感じ、韓国で原発に何かあった場合、風は西から吹いてくることから九州・四国・中国地方を中心に日本への影響大ですから。。。

まず韓国の原発産業についてはWorld Nuclear Associationの記事Nuclear Power in South Korea
が詳しい。
1、UAEに総額200億ドルで原発4基を輸出
2、現在23基の原発があり、全電力の3分の1を供給、2030年までに原発を40基とし、電力の59%を原発からにする

ということで、お隣韓国は原発イケイケ路線をたどっているようです。

では自然エネルギーはどうかというと6月15日のWindpower Monthlyにある記事Seven Korean firms competing in offshore turbine designでは、7つの企業が風力発電計画を提出とあります。
Daewood (DSME) – 7MW
Doosan – 3MW
Samsung – 7MW
Unison – 5MW
Hyundai – 5.5MW
Hyosung – 5MW
DMS – 3MW and 5MW.
記事の雰囲気からすると原発のようなイケイケの雰囲気は無いようですね。

原発は経済的においしいから人を惹きつけるだろうけど、最終処分を考えるとちょっと違うと思うのですが。
[PR]

by fukimison | 2012-07-12 10:49  

英ロンドン、混雑税導入その後

英ロンドンで混雑税が導入されたのは2003年、もう10年近く前になります。あの頃の市長はケン・リビングストン氏で言動が石原都知事と似ていて、星占い式の双子と影で言っておりました。

その混雑税ですが、導入当初に比べ対象範囲を広げるという記事がでたりして成功しているのかと思っていたのですが、だんだんほころびがでてきたようです。

7月6日付けLondonistの記事Unpaid Congestion Charge Fees Top £170mによれば「ロンドン交通局(TfL)によれば混雑税未払いは2010-11年の52,103人に比べ2011-12は33,684人であり改善を見てういるが、2003年の混雑税導入以来、1億7400万ポンドの混雑税未払い金がある」とのこと。なかなかすごい数字です。

記事によればこの混雑税収入は交通網整備に投資されることから、この未収金はケーブルカー約3台、バリアフリープログラム費用の3分の2、ビクトリア駅改善費用の約4分の1、サークルやハマースミス線のプラットフォームを7両編成の車両用に延長する全費用に相当するとあり、けっこうな金額です。逆にいえばそういったプログラムが予定通り進められないと言うことになります。

いったいどういった人が支払わないのかというと、第3位にあるのが悪名高い外交団(これは東京でもどこでも大都市で駐車違反をしても罰金を支払わないので有名)で、アメリカが600万ぽんど、続いてロシア、ドイツ、ナイジェリア、日本も、、、、

この件についてTfLのサイトを見たところ、Penalties and enforcementというセクションがちゃんとあり、延滞すればするほど高額になっていくという説明がきっちりあり、料金表がでています。

支払い通知書が送られてきて、14日以内に支払えば60ポンドで済むがそれを過ぎると120ポンドと倍に!
消費者ローンよりすごい金利です。

ちゃんと支払えば10ポンドで済むのにね。

しかしネットで払うと1ポンド割引になるとか、auto payシステムがあったりなかなかTfLのサイトは便利そうです。日本の警察も見習うべきと変なところで感心しています。
[PR]

by fukimison | 2012-07-09 10:20  

原子力関係

久しぶりに原子力関係のサイトを巡ってみました。

まずはこれ、6月14日付けと古いのですが、日本の記事は見逃していたように思うので。

Hitachi to double nuclear-plant business by '21

日立は今後9年で原子力発電所による収益を倍増する計画と発表
インドや中東諸国とならんでベトナム、フィンランド、ポーランドに向けセールスを行う計画

次は7月3日付けのWorld Nuclear Newsにあった脱原発を決めたスイスについての記事です
Switzerland's 'challenging' energy policy

スイスは段階的原発廃止を決める一方、温暖化ガス削減計画においてさまざまな課題に直面していると同国のエネルギー政策を検証したinternation Energy Agency(IEA)は述べた。

2011年3月の福島事故を受け、スイスは寿命の尽きた原発の代替建設を行わないことによる脱原発を決めている。また温暖化ガス削減のも苦境を2020年までに20%削減としている。

スイスは現在五基の原発があり、電力の40%を担っており、それぞれの耐用稼動年数を50年と定めていることからBeznau 1が2019年に、Beznau 2が2021年に廃止になる。これら2基による供給配電量は730MWeとさほど大きくないが、2029年のGosgen(985MWe)そして2034年にLeibstadt(1165Mwe)が廃炉となるあたりが山でしょう。

新規原発を建設しないというスイスのエネルギー政策は2050年までに約330億ドルとなって同国にのしかかってくると環境・交通・エネルギー・コミュニケーション省は見積もっているのだそうです。
[PR]

by fukimison | 2012-07-04 13:35 | つれづれ  

米、コロラド州の山火事

米では毎年山火事が起きており、数年に一度は××エーカーが消失と言う大規模なものになります。
今回はコロラド州ですが、カリフォルニア州でも乾燥に加え強風で山林や家屋に被害がでることが多々あります。
山火事を消すのかそのままにしておくのか、日本人は消すに決まってるのですが、米はそのままにしておくほうが自然が豊かになる、と言う理屈で、また消火するには人里はなれた所で別に消火しなくても大丈夫だったりするのでほっておく。数年前にほっておいたら火事が広がり消失民家が出て批判されたりということもありました。

それで少し今回の山火事、数年に一度の大火事になっているようなので少し調べてみることにしたのですが、最初に出てきたこのサイト、Next.Govのサイトに驚いて私がごちゃごちゃするよりこのサイトで遊んでいただくほうが良いと判断です。

Feds divulge sensitive mapping data to head off Colorado wildfires

良く出来ているナァ
[PR]

by fukimison | 2012-07-03 16:30  

インドネシア、スンダ海峡大橋のその後

ずいぶん前にインドネシアのジャワとスマトラを結ぶスンダ海峡大橋建設計画のついて載せたような記憶があるのですが、前すぎて記事が探し出せません。自分でサイト内を探すよりググッた方が早いというのも微妙です。ジャワ・スマトラを結ぶ橋梁

「橋梁設計は2012年に完成」とあります。

6月8日付けBukisaに2014年に着工かとするSunda Strait Bridge Connecting Sumatera And Java--Is It Possible?と言う記事がでて、それなりにすすんでいるのかと思ったのですが、6月29日のジャカルタ・ポストに掲載されたSunda Strait Bridge befouled by Cabinet hi jinxによると、「ジャワとスマトラ島を結ぶスンダ海峡大橋(Sunda Strait Bridge:SSB)計画が政府(ユドヨノ大統領の経済チーム)と中国・日本・韓国の投資チームとの対立で混乱状態」だそうです。

記事を見ると、いわゆる政商のTomy Winataがプロジェクトの指導的立場にあり、大統領との取り決めで国税が投入されない場合、最低価格入札の10%増で入札する権利を持つのだけども、その後、財務大臣がフィージビリティ調査に資金を提供するとした手紙をおくったところから混乱がはじまったとのこと。

フィージビリティ調査費用も4億3000万ドルとなるとなかなかのものです。総工費が2000億ドルですから、当然といばそうですけど。

Indonesian Institute of Sciences (LIPI) の経済学者 Latif Adam 氏は「このプロジェクトを取り巻く混乱は利害関係者間の適切な調整がおこなわれない場合、いかにPPP計画がゆがんだものになるかという典型のようなものだ」と述べています。

SSBはジャカルタのモノレールプロジェクトやバンタンの海港プロジェクトといった2010年からモノトリアムになっているプロジェクトの仲間入りだそうです。
[PR]

by fukimison | 2012-07-02 12:14 | プロジェクト