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アラビア語の世界

アルジェリアのプラントで発生した襲撃事件にまつまることを少々

英語ソースに頼ることからどうしても欧米に偏り勝ち、将来の構図を考えると東欧、中東、マグレブあたりは押さえておきたいのですが、なかなか難しい、いまからアラビア語を勉強しても遅いし、言葉だけじゃなくて文化的・歴史的背景も抑えておかないと、と必要な事が多すぎます。

おそまきながら、alarbiya netの英語版を見てみました。

High Lightの最初に出てくるのがロシアがレバノンに救援機を送るという記事
Russia sends planes in Lebanon to evacuate citizens from Syria

平和な日本人にとってアルジェリアの事件はとりあえず終わったんじゃないの?今、救援機ということは今後大きな襲撃が頻発するかもしれないから、予防策というか、救援機を飛ばすぐらい切迫しているの?という素朴な驚きです。

でも記事によると「モスクワは火曜日、レバノンに救援機2機を飛ばし、シリアから100人超のロシア人の避難を計画と緊急事態省が発表」

記事によるとロシアはシリアのアサド政権を支援していたそうですが、救援機を飛ばすということは、22ヶ月も続いたシリアの内戦が大詰めを迎えたということでしょうか?

かとおもうとAudi says plans to double Middle East sales by 2020として2020年までにアウディ社は中東での売り上げ倍増を計画中とあります。

「2020年までに中東での売り上げ年間20,000台をめざす」のだそうです。リーマンショック以来停滞気味だった中東も復調ということでしょうか?

「米を本拠とするフォード社、同社は中東で7.5%のマーケットシェアを有するが、は2012年にフォードやリンカーンブランドで75,000台超を売り上げた。これは10%の伸びを示してる、サウジやレバノンの売り上げが例年並であったのに比して、UAEでは55%の伸びであった」と好調ぶりを報道しています。

そして湾岸諸国がイエメンにより一層の支援を約束と言う記事も
Yemen receives promises for more aid from Gulf states

同じようなアラブ諸国でもサウジやUAEといったオイルリッチな国々とイエメンのように非産油国では国力の差が大きいのは理解、そこで同じアラブ人同士ということでしょうか?790億ドルの支援が湾岸諸国から送られると言う記事です。内乱により疲弊した国を立て直すためといいながら、何にその資金が投じられるかが書いてないのがちょっとねです。
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by fukimison | 2013-01-22 11:29 | つれづれ  

BAA、スタンステッド空港をMAGに売却

ちょうど先週の今頃、雪による交通渋滞の予兆が見え始めましたね。いまだに日陰に雪が残っています。いかにも積もりそうという粉雪ではなく、水分の多いのでしたけど多くの人が甘かったというのが雪問題の根本、それと「雪かき」=自分がする、という考えの薄い人々(コンビニのアルバイト店員ねど)、あるんだけど家族がお年寄りだけで雪かきをしようにも体力が無い、というのもあった。

そのうち韓国のように雪かきが条例で義務付けられる日が来るかも。

海外に目を転じるとアルジェリアのような重要事件もありますが、欧州も寒波で空港閉鎖のニュースが流れています。そこで本日は空港関連の記事を拾ってみました。

やっぱりこれ、1月18日付け英、ガーディアン紙の報道Stansted airport to be sold for £1.5bn to Manchester Airports Group

BAAによるスタンステッド空港売却の話は昨年夏からいろいろと報道されており、たとえばロイターのMAG leads early Stansted airport bid battleによれば、BAAはスタンステッドを10億ポンドで売却したいと考えており、米の銀行筋やアジアの運営会社などが入札に関心を寄せているがMAG(マンチェスター・エアポート・グループ)が一歩先んじているといった記事が流れていました。

そして一歩先んじているとされたMAGが購入ということになったようです。

記事によるとスタンステッドは15億ポンドでMAGに売却されることが決まったとのこと、スタンステッドは今はやりの低価格航空会社が利用する空港で、「これを利用する乗降客は年間約1750万人、約131,000便の発着、税引き前利益は2011年が8660万ポンド、2012年は9420万ポンドが見込まれている」のだそうです。

このMAGですが、マンチェスター、東ミッドランド、ボーンマスの3空港を運営し、さらにMAG開発というこの3空港の商業施設不動産会(3億5000万ポンド相当)やマンチェスターのエアポートシティという娯楽施設(6億5000万ポンド)をも所有する開発会社をも傘下に、うーん調子良さそう。

記事を読んでいると、ちゃくちゃくとBAAの解体(縮小)が進み、MAGのような運営会社が勢いを増しているようです。

しかし欧州は寒波が襲い、ヒースローからフランクフルトまで発着便は大混乱の様子とブルンバーグは伝えています。Europe Airports Curb Flights as Snow Sweeps Across Continent

ボーイング787の問題もあるし、航空業界は波乱の年明けです。
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by fukimison | 2013-01-21 11:45 | 動向  

インド、自動車専用道路の現状

久しぶりにインフラものです。しかも今後伸びると言われてはや××年のインド

その前に英植民地下ではそれなりに大型インフラが敷設されたのに、今はお役所仕事で有名な国になっています。人口構成やそのポテンシャルから中国よりもインドという人が多いですけど、統計上の数字はそうでも現実となるとどうなのでしょうか?良く見かけるのは農民と工場主の環境汚染を巡る対立だったり、土地収用問題だったり、そして本日のような官庁の対立による遅延です。

1月9日付けIndian Express紙はJayanthi shifts blame to NHAI for delay in highway clearancesとして大型ハイウェイプロジェクトの遅延による環境省とNHAI(National Highways Authority of India)の対立はNHAIが環境省を裁判に訴えるところまできたと伝えています。

同じ記事がFinancial Express紙などにも掲載されています。

「環境省とNHAI間の自動車専用道路プロジェクトの建設許可遅延をめぐる綱引きはNHAIが環境省を最高裁へ訴えると脅かすところにまで至った。」とあります。

問題となっている大型道路プロジェクトはKishangarh-Ahmedabad高速道路プロジェクトで、環境アセスがテキパキと行われず許可がでないことから、この建設を請け負っていたGMR Infrastructure社がもう付き合えないとして退場し、そこでNHAIが環境省をいったいどうしてくれるのか!と批判、提訴の動きということのようです。

それに対し環境省は請負事業者とNHAIが不完全な書類を提出したから審査ができない、従って遅れたと逆襲、どんどん泥仕合になっています。

全長330-kmのShivpuri-Dewas高速道路プロジェクトでも似た様なことで建設遅延が起きており、請負業者のGVK Groupが引き上げをほのめかし、発注自治体をおののかせているとあります。

日本だと何とかお仕事ください、少しぐらい安くても良いですといった風になりがちですけど、インドでは請負業者がもうやだもんね、やめちゃうよ、というんだ。

インドの事業者がやめるというからには、インドの常識的な遅延よりもさらに遅延なのでしょうね。

そういう記事を読むと、日本のゼネコンはどのように付き合って作業をすすめているのだろうか?
インドの地元企業にマル投げしないとやっていられないんじゃないか、と想像、実態を知りたいものです。

Economic Times紙のNHAI to approach Supreme Court against Environment Ministry over delay in forest clearancesによれば、NHAIは環境省の伐採許可問題により350もの道路プロジェクトが遅延していると述べているとあり、その数字にびっくりです。どっちもどっちなんだろうなぁ。
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by fukimison | 2013-01-10 10:55 | 公共財  

アブダビ・ルーブル、着工へ

世界のリゾート地を目指したドバイ、
世界の有名美術館招致のアブダビ
世界の有名大学院招致のカタール

天然資源枯渇後に備えて中東各国の方針です。

ドバイは埋蔵石油量はほとんどなかったので、一番にリゾート開発を決め人口島のパームジュメイラなどなどを建設してきて、最後がかのブルジュハリファ、そこで力尽きたわけですけど、インフラというか建築物は完成したときから陳腐化は始まるし、維持管理費も時がたてばたつほどかかるようになるので、将来戦略としてはどうかな?です。これは日本の地方都市の公共建築物投資と同じ構造ですね。

そして本日の紹介記事アブダビのルーブル招致です。

1月8日 Al Arabiya紙はArabtec to build Abu Dhabi Louvre for $654 millionとして伝えています。

「計画発表以来、遅れに遅れていたプロジェクトのルーブルアブダビアートギャラリーだが、ドバイを本拠とするArabtec Holding社が主導するコンソーシアムが6億5400万ドルで建設すると1月8日に発表された。
アブダビ観光開発・投資会社(Abu Dhabi Tourism Development and Investment Company)は、2015年の開館を目指し、建設は直ぐに始まると述べた。建設はArabtec社が主導しスペイン企業のConstructora San Jose SA、サウジのSaudi Oger子会社の Oger Abu Dhabi LLCが参加するジョイントベンチャーが落札。
契約価格は約6億5400万ドル

アブダビは30年のルーブルの名称利用権に130億ドルを支払っていますが、その利用権貸与についてはフランス国内で大論争が起きたと記憶しています。

しかしジャン・ヌーベル設計のアブダビルーブルちょっと楽しみです。
画像はないかと探したところ、こんなふうというのを発見

FTもAbu Dhabi awards Louvre branch contractとしてこのプロジェクトのこと掲載しています。

なぜかこちらは6億5300万ドルと微妙に数字が違う、為替レートの関係かしら?

FTの方はルーブルは2015年に開館予定、続いて大英博物館と提携したZayed National Museumが2016年に、ニューヨークのグッゲンハイム美術館のフランチャイズが2017年にとあります。

アブダビは欧米の有名美術館・博物館が1ヵ所にあることで、移動せずに美術品を楽しみ、ついでにリゾートもという戦略なのでしょう。

今後の展開に期待です。
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by fukimison | 2013-01-09 13:25 | プロジェクト  

再生エネルギー事情

のんびりとお正月を楽しむ余裕もなく七草、光陰矢のごとしです

建設やインフラ、以前は大型プロジェクトの入札や技術情報に目が行っていたのがだんだんプロジェクトを実施するにはどのような資金調達があるのか、といった経済面からの記事、大型プロジェクトには環境アセスメントが必須ということでの環境系記事、都市計画も同じように環境と経済、このごろは維持管理と多方面にわたるようになりました。

本日は大型プロジェクトであり、今後の行方はどうなるのと言った面からバフェットの所有するMidAmerican Energy Holdings Companyがカリフォルニアで実施される太陽光プロジェクト2件を20-25億ドルで購入と言う記事などを中心にお伝えします。

1月2日のフォーブス掲載です。Warren Buffett In $2 Billion Solar Deal
「バフェット氏のBuffett’s MidAmerican Energy Holdings Companyは太陽エネルギーに大きな賭けを行い、カリフォルニア州で行われるSunPower社の太陽光発電プロジェクト2件を20-25億ドルで購入したと発表した。」

記事によるとロサンセルスとカーン郡に建設される太陽光発電所は579メガワットを発電し、Southern California Edisonへ売電を行うもので、最大出力は同等の化石燃料発電所と同等なのだそうです。

SunPower社はシリコンバレーにある太陽光パネルの製造および開発を行う企業で、バフェット氏のバークシャーハサウェイがコントロールするMidAmerican Energy社に向け、プラントの建設および運営を行います。

これら太陽光発電プロジェクトはAntelope Valley Solar Projectsの一環だそうですけど、米環境保護庁によればこのプロジェクトで約775,000トンの二酸化炭素がオフセットされ、それは20年という期間にわたり300万台の自動車を道路から無くしたに等しいものだそうです。肝心のプラント建設ですが、2013年の第一四半期に着工し、2015年末に完成の予定だそうです。

もう一つ欧州のプロジェクトです。

1月3日のClean Technicaの記事Solar-Powered Floating Pavilion Prototype Opens For Use In Rotterdam
ちょっと気になるタイトルです。
「今後、海面上昇が大きくなる可能性大といわれる中、ロッテルダムは実現性の有る対処法方として、大地の代わりとして機能する浮遊構造の建築物などの実証を始めた。最初のパイロットプロジェクトは港に係留され接続する3つの大型半円球のものでフローティングパビリオン(浮遊式パビリオン)と呼ばれる建築物だ。Deltasync and PublicDomain Architectsによって設計された革新的で持続可能・気候変動対応建築物の一例となろう。いまのところイベントや展覧会に利用されている」

イメージでは新手の通信パラボラか天体観測所のようにみえますが、高さが40フィート、床面積はテニスコート4面分だそうです。半透明のシェルターはガラスの100分の1の重さでありながら堅牢なETFEで作られていることから浮遊式となっています。このパビリオンが利用するエネルギーと水は自給自足できるようになっており、ロッテルダム市はここでの実証実験の結果をみて2040年までにこのタイプの住宅1万3000軒を予定しているそうです。

今後の行方が面白そう
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by fukimison | 2013-01-07 14:50  

各国の様子

年末年始、いろいろと用事が重なりインフラチェックができませんでした。
しかし1月も4日となりそれなりに落ち着いてきました。

お正月休みの間に気になった記事をいくつかひろってみました。

まず第1はこれ、12月27日に米軍紙であるStars and Stripesに掲載された2011年の東日本大震災の時に被災地救援活動をした米空母ドナルド・レーガンに乗船していた米兵士8人が被曝被害で東電を訴えたというUS sailors sue Japanese utility over radiation exposureという記事でしょう。

この訴状は南カリフォルニア地方裁判所に提出され、個人に対する4000万ドルの賠償と1億ドルの医療基金の設立を求めています。さすが米国の裁判です。金額が大きいこと。
さて、どのようは判断が下されるのでしょうか?
日本国内で東電を訴えている人たちへの対応と同じでしょうか?
そのあたりが気になるところです。

地震つながりでもう一つ、
クライストチャーチ(NZ)の地震でも語学留学の日本人学生が被害に遭いました。その時にも映像にでていた大きな被害を受けたゴシック様式の教会の代替にカードボードを利用した仮設で有名な坂さんが参加という記事が12月27日のBBCにCardboard cathedral being built in earthquake hit Christchurchとしてあります。
今後、気候変動で嵐などが増えるとしたら、このような緊急建築の分野は重要になるでしょうね。
緊急時に迅速に対応ができ、使い回しが可能、環境負荷が低く、コスト的にもみあったものの開発も必要ですが、東北の復興を考えると所有と利用を分ける使いやすい法的な枠組みが生まれる必要があると感じます。

最後に欧州の風力発電事情をお伝えしましょう。

12月31日のロイターはSpain's Iberdrola to sell French wind parks for 350 mln eurosとしてスペインの電力大手のイベルドーラがフランスに所有するウィンドファームを売却と伝えています。合意内容はフランスにあるonshoreのウインドファーム32ヶ所(総発電量は321.4ギガワット)を initial paymentとして3億5000万ユーロ(4億6300万ドル)、さらに追加支払金として5000万ユーロだそうです。

過去数年間、イベルドローラは積極的に欧州で再生可能エネルギー分野に投資していましたが、スペインとEUの関係によるものなのか、再生可能エネルギー分野の将来性によるものなのか、微妙です
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by fukimison | 2013-01-04 12:04 | つれづれ