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ドイツ、非接触充電電気バスのテスト開始

タイトルに悩みます。
gizmagに掲載された これ、Wireless charging of electric buses to be put to real world test in Germany

ドイツのマンハイムで充電機を利用しなくても走る電気バスのテストが始まったということなのですが、このWireless charging、つまり無線充電とか、非接触充電というこなれない日本語のタイトルでよいのだろうか?になってしまいます。

ともかく、「ドイツの地域交通運営企業であるRhein-Neckar-Verkehr GmbH (RNV)は無線充電技術による電気バスの実現可能性を評価するパイロットプロジェクトを開始する運びとなった。カナダの車両製造企業Bombardier社が開発したPRIMOVE電磁誘導充電技術、マンハイム市内を走るバスが乗客を乗降させながら無線で充電が行える技術、を2台の電気バスを使って試用するものだ」

この電磁誘導充電技術ですが、wikiでは非接触電力転送という項目に説明があり、また昨年のwiredにも「アップルが特許申請した無線充電技術は、ここが違う」という記事があったりしますが、対象はPCであったりしてどちらかといえば小型機器、けっして人が乗り降りするバスという大型インフラ材ではありません。そこまでできるの?というのが素朴な疑問

gizmag誌によれば「電磁誘導充電技術は、路面に埋め込まれた機器と車体のしたに取り付けられた受電機の間で発生する非接触エネルギー伝送によるもの」とあります。

普通、電気バス(自動車)が長距離走行するためには大型のバッテリーが必要だし、そのバッテリーを夜中かかって充電する必要があります。またバッテリー自身が重いため、消費電力も多くなります。

そういったことから、走りながら充電できるバス(自動車)というものの開発が望まれていたわけですが、理論的に可能でも実際はというのが課題だったのが、実証実験にまでこぎつけたというのはスバラシイ!

「ドイツの連邦交通、建設、都市開発省はこのプロジェクト用資金330万ユーロ(435万ドル)を供与し、これにより2014年大に四半期より開始され、当面1年間のテストを行う計画」とあります。

バスでの実証ということはルートが決まっているから機器の設置が出来るわけですけど、幹線道路に機器が設置されることで一般の自動車も電気的に走れるようになる、という夢の将来です。
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by fukimison | 2013-02-28 12:48 | 動向  

ベトナムの原発

フクシマのことが片付かないのに日本がベトナムに原発を売り込むのはおかしいとかいろいろあります。
それはそれとして、ベトナムの電力事情や原発の建設計画の経緯はどうなっているのか?そのあたりを見てみました。

ベトナム、原発でネットサーチをするとウィキにニントゥアン第二原子力発電所というのが出てきます。ベトナム中南部ニントゥアン省ニンハイ郡ビンハイ・コミューン、タイアン村に建設が予定されているとあり、「ベトナムの進める大型開発プロジェクトの一つで、2000年代に入ると建設計画が具体化。ニントゥアン第一原子力発電所とともに各国政府(ロシア、中国、韓国、フランス、日本)および原子力企業の売り込みが活発になった。」とあります。

メコンデルタの大型インフラ開発についてレポートを続けているメコンウォッチをみるとベトナムの原発開発計画と日本の原発輸出としたセクションがあり、そこには「ベトナム政府は2010年6月、2030年までに原子力発電所を8カ所、計14基(計1500万~1600万キロワット)建設・稼働するとした原発開発方針を承認した」とあります。

ベトナムの電力開発計画のおおよそはわかったのですが、では原発を建設するのにどこの国が、どのメーカーが建設するのか?というと、とりあえずロシアが2基建設することが決まっています。

そこで本日の記事紹介ロシアのVTBがロスアトムに融資という記事にたどり着きます。

VTB Offers $1Bln Loan For Vietnam Nuclear Plant これはロスアトム社のプレスリリースで「国営銀行であり、資産量でいえばロシア第2の規模を誇るVTB銀行はベトナム初となる民生用原発建設に向けロスアトムに10億ドルの融資を行う予定だと発表した」

ベトナム南部に建設予定のニントァン原発の建設費用はおよそ100億ドルと見積もられており、それぞれ1.2GWの出力となるものだ。建設は2014年に開始の予定。ベトナム初の原発はロシアの協力のもとに2020年までの完成を目指すものだ。計画の第2段階では日本が参加し、2030年までに15GWの発電量を持つ原発建設をめざす。

1年ほど前でしたか、ベトナムも地震があったりして、そのあたり大丈夫なんでしょうか?
地震なんてない!としていた米東部でもあったし、いままでの知見がそのまま通用しない大揺籃期に入っているだけに気になります。
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by fukimison | 2013-02-27 11:42 | 動向  

チェコ初のLEEDプラチナビル

3・11前から環境に配慮した、とか、持続可能な、という言葉が建設を始めいろいろな場面で見られるようになっていましたが、どこまで環境に配慮したのかがいまひとつ微妙、その物差しとしてあるのが米のLEED、英のBRE、そして日本のCASBEE。

本日ご紹介はチェコの首都プラハにRichard Meierが設計、このほど完成したビルがLEEDの基準の中でももっとも環境配慮度の高いプラチナ認証を取得したものだというものです。

2月21日付けのBD onlineにある記事Richard Meier completes office building in Pragueがそれです。

外見だけだと?ですけどプラチナだそうです。建物中央部にスカイライトのアトリウムがあって、そこには植栽がということです。それだけでプラチナがとれるはずものなく、「夏季はアトリウムは自然換気が行え、雨水貯蔵、緑化屋根、地元およびリサイクル材の使用」だそうです。

2月25日付けのA&A誌もIn Prague, Meier’s City Green Courtとして紹介しています。

「プラハの歴史地区からはずれ、荒廃地区でもあるPankkracにおける第3作目となるオフィスビルプロジェクトで、チェコ共和国として初のLEEDプラチナ認証を受けたもの。アトリウムには高さ25フィートのオリーブの木が植えられ、建物全体は8階建て」だそうです。

詳しくはMeierのサイトにあるcity green courtのドラフトや写真をご覧ください。
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by fukimison | 2013-02-26 10:28  

中国、渤海の原油流出など

原油流出事故、古くは80年代のアラスカでのタンカー座礁事故、日本ではナホトカ号の流出事故、タンカーによるものは積荷の原油が流れきれば終わるけど、海底油田からのはどうしようもない、と思わせたメキシコ湾のリグ爆発事故、そのたびごとにタンカーの構造に進歩が生まれたり、環境保護の気運が高まったり、日本においてはボランティアが定着したりと、起きないに越したことはないし、事前にそのぐらい想像力を働かせろよ、支出をケチるから事故が起きた時、莫大な費用発生になるんだ、といろいろありますが、これをきっかけに社会的な変化が生まれているのも事実。

さて本日話題の中国、PM2.5の大気汚染で紙上をにぎわせていますが、こういうことも起きているというので選んでみました。
渤海油田での事故は2011年の日経が中国・渤海の原油流出止まらず 油田開発に暗雲 として報道しているように、昨日今日始まったものではなく、報道が目立たないだけ

とりあえず、2011年の事故をみてみると、8月25日付けNYTにChina to Sue ConocoPhillips Over Oil Spillsという記事があり、それによると同年の6月に原油流出事故が2回あり、渤海の広い範囲で海洋汚染が発生、これについて中国の海洋局が米系のConokoPhillips提訴の準備に入った。流出した原油3200バレルが324平方マイルを汚染」とあります。

この事故ですが2012年になると新華社がBohai oil spills worth $264mとしてその後の進展を伝えています。
「コノコフィリップスはPenglai 19-3油田を開発しており、同油田で2011年6月から2度に渡り大規模な流出事故を起こし、2億6444万ドル相当の環境汚染を引き起こしたと海洋局は発表した。この事故による汚染面積はシンガポールの9倍にあたる6200平方キロに達する」

「損害賠償が結ばれ、コノコフィリップスは1090億元を環境損害に対し支払い、一方、計5億9300万元を渤海湾の環境保護に支払う」とあり一件落着したみたいです。

そして2013年2月17日付け南華早報はChina says ConocoPhillips can resume production after Bohai oil spillsとして事故から1年半がすぎてやっと再開と伝えています。

これによると流出した原油は30,300ガロン、そして原油を含んだ掘削汚泥が110,000ガロン
これもメキシコ湾の原油流出事故と同様に海底の圧力状態により、そう簡単には手が出せないという証明みたいなものでしょう。

シェールガスも今は賛否はリクツであり事故も小規模のようですが、そのうち大規模事故が起きることも限らず、コストの見直しも起きるのでは?
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by fukimison | 2013-02-19 11:12  

米インフラに年間157Bの投資が必要と土木学会

昨日の夕刊に笹子トンネル事故で遺族がネクスコを訴えるという記事がありました。高度成長時に建設されたインフラの耐用年数からくる維持管理問題が大きく取り上げられるきっかけともなった事件。

少子時代に向かい、税収減少期に膨れ上がった維持管理費をどうやって捻出してゆくのか?コンパクトシティ化して距離のある地域のインフラは切り捨てる、というのが合理的な考えですが、そう上手く行くのだろうか?
これは日本だけの問題じゃなく、先進各国も直面しているということでこれを選んでみました。

米国土木学会がFailure to Act Economic Studiesと題したレポートを発表したのが1月15日、なかなか衝撃的な内容です。
レポートはインフラへの過少投資がもたらす影響を総合的にみたもので、いままでの維持管理に加え1570億ドル(1.57Bじゃないかと見直しても157Billionなんですよね)の投資を上下水道、鉄道、港湾、水路、空港といった基礎インフラに投じないと、
GDPにおいて3.1兆ドルの下落(ドイツの全GDPに相当)、
貿易額で1.1兆ドル(メキシコのGDP相当)、
350億超の職の減少(この22ヶ月間で創出された職に匹敵、
消費支出において2.4兆ドルの減少(ブラジルのGDPに相当)、
個人可処分所得の減少年間3100ドル
なんてことが書かれています。

あまりに数字が大きすぎて、本当にあっているのか不安です。

これを伝えるHSNWの記事Final U.S. infrastructure report offers a sober messageの方は1.57Bとあるんですけどね。

とにかく、「2020年までの間に空港に390億ドル、港湾と水路に160億ドル、陸上交通に8460億ドル、電気に1070億ドル、そして上下水道に840億ドルの投資ギャップがあると見積もられる。国内インフラの劣化は経済を蝕み、公衆安全を危険に曝し、生活の質を脅かし、米経済に損害を与える」と記しています。

このレポートは過去に電気、上下水道といった分野での調査報告書をまとめたもので、各分野についての報告書もサイトに上がっています。

上下水道のをみてみると840億ドルを投じることで、産業界では1470億ドル、世帯では590億ドルのコスト増を防ぐことができるとし、さらにGDPにおいて4160億ドル、約70万の職場を確保し、個人所得の損失5410億ドルの発生を防ぐことができるとしています。

こういう数字を出してくるあたりが、米報告書の説得力を増す上手さです。
しかし、明日はわが身というか、もうわが身に降りかかってきているのを認めて備えなければです。
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by fukimison | 2013-02-14 12:02  

チャンギ、新ターミナル建設計画発表

東南アジアのハブといえばシンガポール、香港という考えもあるけど位置的にはシンガでしょう。勢いのあるアジア諸国、たとえばヴェトナム、とりあえず民主化のミャンマー、老舗タイにも日帰り時間で移動できるしね。そのシンガの空港はチャンギ、世界的にも使いやすい空港として常にランクイン、そのチャンギが新ターミナル建設計画を発表しました。

Singapore Changi to open new Terminal 4 in 2017
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by fukimison | 2013-02-13 13:39 | プロジェクト  

ButendiekにEIB資金供与

腰痛に悩んでいる間に10日間、困ったものです。

そこで慣らし運転で本日は軽めのものを
3・11の瓦礫は予想量の6分の1だったとか、核の最終処分の話とか、人口減社会は目の前なのに、もう少し合理的に考えないと、時間もお金も待ったなしになってしまう。
やはり海外脱出だろうか?と言う時に目にとまったのがこの記事

Butendiek: EIB lends EUR 450m for offshore wind farm

これは2月7日付けEIB(欧州投資銀行)のプレスリリースですが、「EIBは4億5000万ユーロをブーデンティーグ風力発電所、ドイツ沖合い、北海に建設される世界最大の風力発電所の一つ、に融資を行う。同発電所は80基のタービンを備え、総発電量は288メガワットが予定されている。この大規模プロジェクトの総工費は140億ユーロに登る見込みだ」

「ブーデンティーグはSchleswig-Holstein の沖合い53km、またジルト島の西方32kmの地点に建設が予定されている。工事は2014年の1-6月期に始まり、2015年の中頃までかかると見られている。事業者はWPD Groupで、同社は再生可能エネルギー、特に風力エネルギープロジェクトに特化した企業だ。]

大規模な風力発電施設です。風力発電といえばデンマークのベスタスですけど、こちらはドイツ沖合いということもあるのでしょうか、シーメンスが80基のタービンを受注したようです。

2月8日付けのRechargeはSiemens signs €700m Butendiek dealとして伝えています。
「シーメンスはドイツのWPDからブーデンティーグに1基3.6メガワットのタービン80基の契約(7億ユーロ・9億4500万ドル)を受注した」とあります。

沖合い発電へのシフトが確実になっているようです。
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by fukimison | 2013-02-12 21:03  

パキスタン、あの場所にアミューズメントパーク建設?

本日はこれです。
2月4日付けアル・アラビア紙のPakistan plans ‘amusement city’ for bin Laden town

記事は「パキスタン政府はオサマ・ビン・ラーディンが米特殊部隊に殺害された町に、3000万ドルを費やし動物園やスポーツ施設が付設されたアミューズメントパーク建設を計画中だと政府筋が発表した」で始まります。

オサマ・ビン・ラーティン殺害地に遊園地!
日本人には思いつかない発想です。いや、福一以降、高線量といわれる東京でオリンピックを開催しようというほうがすごいという説も。。。。

ともかく記事は「アボタバッド周辺域の川べり、そこは2011年5月2日に米シールズがアルカイーダの指導者を殺害した場所であるが、を50エーカーに渡って開発する計画は、レストラン、人口の滝、heritage centerなどが建設される予定だ」と続きます。この時のheritage centerはどういう性格のたてものなのでしょうか?パキスタンの文化・風習は良く解らないのですが、ふつう英語的に考えると何か記念碑的な建物という理解なのですが、ちょっと記念碑と殺害はイメージがつながりません?

記事によると「ビン・ラーディンとは関係のない計画だ」と述べたとありますけどね。

この工事計画は官民パートナーシップで行われ、同地域を観光地として押し上げる目的の元行われるとあります。50エーカーというのも第1期計画であり、8年かけて最終的には500エーカーにまで広げるのだそうです。

アボッタバッドは首都イスラマバードから北に50kmのヒマラヤの山麓に位置する静かな緑豊かな町とあり、イスラマバード在住の富裕層が週末を過ごしに来るところだそうで、東京的に考えると箱根か伊豆みたいなところでしょうか?

ビン・ラーディンが妻や子供と一緒に殺害された住宅はアルカイーダの信奉者の聖地と化さないようにするため、当局によって撤去されたそうです。
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by fukimison | 2013-02-05 16:06 | プロジェクト  

米、加州の高速鉄道着工まであと半年?

なんだか気がつけば2月、節分も終わり立春です。
少しは景気の良い話がでてこないものだろうか?

欧州に目を転じてもアイルランドの失業率は相変わらずの14.6%の高水準だとか、ムーディースがクロアチアをジャンク債に格下げとか、言い話はでてきませんね。

じゃあ、2期目となったオバマ政権下の米国はというとL.A.Timesのこの記事California still hasn't bought land for bullet train routeが、大丈夫なの?というかんじで目をひきます。

まずウィキをみると「カリフォルニア高速鉄道とはアメリカ合衆国カリフォルニア州において将来予定されている高速鉄道システムのことで、カリフォルニア州高速鉄道局 (CHSRA: California High-Speed Rail Authority) が推進している。このプロジェクトに99億5000万ドルを投じることを認める提案1A (Proposition 1A) が2008年11月4日にカリフォルニア州の州民投票で通過したことにより承認された」という文章から始まります。

サンディエゴを起点としてロサンゼルスを通り、州都サクラメント、サンフランシスコを結ぶ路線で、確かにこれが鉄道で結ばれれば便利だろうと思いますし、日本の新幹線技術の輸出先として取りざたされているのも理解できます。

さてLAタイムスの記事ですが、加州の高速鉄道網建設工事は六ヶ月で開始の予定だがルート沿いの土地買収が全く済んでおらず、大きな問題に直面しているとして現状を伝えています。

もともと連邦、州、地元と認可権を持つ行政が複雑に入り乱れて行う680億ドルという巨大プロジェクトです。簡単にことは運ばず、すでに計画は遅れを見せています。最初の工事を行うフレズノでの用地買収がおわていない、建設開始の遅れは第1期(60億ドル)の建設工事における政治的・経済的に微妙なタイムテーブルを脅かし、問題の連鎖反応を引き起こす可能性が生まれます。

「2008年、加州有権者は当初ベイエリアと南カリフォルニアを時速220マイルで結ぶ拘束鉄道計画の費用320億ドル(見積もりの半額)で承認した。もし工事スケジュールが予定通り進まなかった場合、費用は増大し、州は第1期部分完成に必要な資金を充分用意できない状態になるだろう」

なんだか相当な見切り発車状態です。

California High Speed Rail Authorityのproject vision and Scopを見ると経済効果など抜群とありますが、それにしても日本も米国も産・官・政の複合体の手法ってなんなんでしょうね。
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by fukimison | 2013-02-04 13:21 | プロジェクト