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フィリピンの自然エネルギー政策

3月も29日、13年になってはや3ヶ月、桜も満開、夏に向けて気になるのは電力ということでエネルギーものを選んで見ました。

基記事は3月27日付けInquirer Businessに掲載されたPhilippine clean energy tariffs to start next year—government

「長い規制問題の末、再生可能エネルギーに向けたフィリピンの主要インセンティブ計画に基ずく最初の電力プロジェクトがついに来年から始まることになった。この計画の下、各3-5メガワットの太陽光発電プラントが最初に配電を行うことになろうとエネルギー省の再生可能エネルギー局長は語った」で記事は始まります。

日本でも3・11以降太陽光パネルの設置に大きな役割を果たしたフィートインタリフ:固定価格買取制度といわれるものを利用したプランなのですが、これについての詳しい説明はwikiやエコ辞典をご覧いただくとして、フィリピンの制度は電力会社が売却するクリーンエネルギー全キロワットに対し市場価格に上乗せした金額が保証されるというものです。

記事は「投資を加速するための2008年再生エネルギー法の主要施策の一つであり、現在約39%である再生可能エネルギーからの電力を、2030年までに50%へ増加させるためのものである」と続きます。

フィリピンは現在、再生可能エネルギーによる電力が39%もあるとは驚き(場所柄、地熱・太陽光ありそうですが、そこまでプロジェクトが進んでいたとは)ですし、再生エネルギー法が2008年に成立してたとは知りませんでした。

しかし記事によれば、問題は買い取り価格制度が先に進まず、やっと昨年7月にレートが決まったもののプロジェクトの承認が降りず、先にすすんでいないとあります。

このあたりはいづくも同じ秋の夕暮れですね。
今後に期待です。
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by fukimison | 2013-03-29 12:04  

英、5月からオフィスビルの改築が許可不要に

桜が満開、でもまだ花の残る白梅、沈丁花、なぜか紫の木蓮、連翹とまるで花が一斉に咲き始める北国のよう。
いったいどうしちゃったの?これも温暖化の証?

変化は自然だけでなく法律にも、まえからやってみなはれ式の英国、PPPやPFIの発祥地だけのことはあります。英国の面白さは兎に角やってみて、上手く行かなかったら改廃をすぐに行い手直しをして、精度をあげてゆくところ。日本はいろいろと考えて作るのですが、一度作るとそこで思考停止してしまうらしく、50年以上前の計画や制度がそのまま生きていきます。法律もインフラも、それこそ人間もメンテナンスが必要だし、上手につかいつづけるためには重要。

その英国であらたにオフィスビルをフラットなどにコンバージョンするのにパーミッションがいらなくなるという報道です。

最初の記事は今年初頭にでたFTの記事
1月21日付けRules on office-flat conversion to easeによれば、「新築住宅の提供スピードアップを図るため英国の計画制度の革新的な変更が行われ、これにより開発事業者はオフィスビルをフラットに改築するのに地元行政に許可を得る必要がなくなるだろう」という。

読み進んでいくと「2年前キャメロン首相はビルが産業用、住宅用、小売用またはオフィス用であるかどうかを決定する規則の「用途の変更」を自由化する計画制度自由化のアイディアを提案したとあり、この用途の自由化は2年前からの懸案だったことが判明

そして「ある地域ではオフィス分野の空室率が21%にも登ることから、空きビルの住宅転用が起きるだろう」さらに「規則の変更はロンドン中央部で相次ぐ改築の波を起すだろう、なぜなら住宅不動産の価値はこの5年で高騰し、ウェストエンドでは平均1平方フィートあたり3000ポンドであるのに泰仕、オフィスのそれは2375ポンドであるからだ」、「現行法ではオフィスから住宅への転用への許可を得ることは大変わずらわしく、法的費用が何百万ポンドもかかる」としています。

3月22日付けのPlanning PortalはOffice Conversion Rules to come into force in Mayとした記事を掲載していますし、3月1日付けのAJもThe conversion of office space to new housing
としてこのニュースを伝えています。

目を引くのは一部の自治体、特にロンドン市は雇用スペースおよびコンバージョンによる適切な品質の住宅設備の喪失に懸念を感じているとある一節です。

さて5月からのやっていなはれはどのような結果をもたらすでしょうか?
keep watchingです。
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by fukimison | 2013-03-25 14:16 | 法律  

米土木学会による米インフラレポート

昨日はお日柄も良く、久しぶりのまち歩きツアー
歴史溢れる街並みではなく、渋谷の空きビル・空き室ツアーでした。
ビルオーナーのお話や再開発がかかった地域の空きビルをいかに期間限定で活用していくか、最近話題のシェアオフィスなど話題満載でした。

なかでも渋谷駅から徒歩15分弱、青山学院近くのシェアオフィス、2005年に隈研吾設計で建設されたサービスアパートがコンバージョンされたもの。借景といい、値段といい、なかなかのものでした。
The Scape R

同じ運営会社がしている原宿の物件 cook & co

あちらが隈ならこちらは手塚、シェアオフィスとキッチンスタジオ、飲食系の方々対象ということですね。

こういう動きがあるのを知るのは楽しいナァ。
建物は使われてナンボですしね。

さて本日のお題はこちら2013 Report Card on America's Infrastructure
米土木学会が発表している米インフラの成績表ですが、Dプラスとあります。

内容についてはASCEのサイトにあるASCE’s New Report Card Bumps the Nation’s Infrastructure Grade Up to a D+をお読みいただくのがよろしかと。

学校の成績で考えるとDプラスって落第していないだけじゃない、せめてBプラスはとってね、と言いたいところですが、記事によれば2009年のDに比べればDプラスになったことで1段階アップ、1999年に成績表を付け初めて以来はじめて全体で得点の向上を見たとあります。

「ASCEはProgress Report for America’s Infrastructure(2003年に発表)と並んで、1998年、2001年、2005年、そして2009年と今までに4回報告書を作成してきた。これら評価はアメリカの非常に重要なインフラ、(道路、橋梁、上水道システム、大量輸送システム、が請う、およびエネルギーの配送システムなど)が 直に社会のニーズに見合わなくなるという事実を突きつけてきた。」
すごい言われようです。

さらに報告書は「成績を上げ、インフラを満足できるレベルにするには、計16の分野で2020年までに3.6兆ドルが必要だ」と結論付けています。

その16分野ですけど「航空、橋梁、ダム、上水道、エネルギー、危険廃棄物、内陸水路、堤防、港湾、公園およびリクリエーション、鉄道、道路、学校、固形廃棄物、交通、および下水」とあります。

肝心の各分野の点数ですが、だいたいがDかDプラス、Cランクにあるのは橋梁のCプラス、港湾のC、公園およびリクリエーションのCマイナス、鉄道のCプラス、固形廃棄物のBマイナスの5分野です。

さて、これを日本に当てはめるとどうなることか、興味シンシンです。
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by fukimison | 2013-03-21 16:23  

ベトナム、Nhat Tan橋、予定通りに竣工と発表

久しぶりにアジアのネット新聞を見ていたら、2月24日付けのハノイタイムズにNhat Tan bridge construction to be on scheduleというのがありまして、橋好きのワタクシとしまして、Nhat Tan橋とはいったいどんな橋?と思ったのが始まりです。

この記事の写真では良く解らないので調べたところ、JICAのサイトにニャッタン橋(日越友好橋)建設事業(2)というのがあり、この写真でみるとけっこう美しい斜張橋に見えます。

ハノイタイムズの記事によれば「請負業者によれば、主要インフラプロジェクトの一つであるニャッタン橋の工事だが、予定通り2014年末に運行可能となる」のだそうですが、ハノイのホン川にかかることや総径間が1200mあることはわかるのですが、橋梁自体についての説明が少ないので他を当たってみました。

ベトナムビジネスニューズの記事New road to connect Noi Bai airport with Nhat Tan bridgeをみたところ、「Noi Bai国際空港との連絡道路にかかる橋」であり、「全長12.1kmの道路建設は2010年の日越ODAにより資金供与された」こと、この道路+橋梁により首都ハノイと空港を結ぶ道路の交通緩和が期待される」のだそうです。

でも予定より大分遅れているという記事や、その遅れの原因で請負業者とベトナムの行政とがもめているというのもありますし、遅れなどなどで工費が嵩んでというのも。。。。
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by fukimison | 2013-03-19 19:06 | 動向  

英国、高速鉄道建設にGreen Light

3月15日深夜の東急、渋谷駅での付け替え工事はにわかテッちゃんも参加して、なかなかの混雑振りだったよう。計画から10年、完成まであと20年はかかるという大工事、しかしJRと東横線の乗り換えはもう少しなんとかならなかったのか?という7層を動くというもの、それにしても宮益坂近くの入り口、もう少し広くならなかったのかしらん?

そこで本日は英国の高速鉄道建設をめぐる裁判記事を選んで見ました。

3月15日付け英・ガーディアン紙はHS2: ministers say court ruling is 'green light' for high-speed railとしてロンドン・バーミンガム間の高速鉄道計画が建設に向け一歩を踏み出したことを伝えています。

この建設決定については2012年1月にロイターが英国、ロンドン─バーミンガム間などの高速鉄道を建設へ=運輸相として伝えていますし、日本や中国のゼネコンが受注にむけいろいろと動いているという報道があります。

計画そのものはHS2をご覧いただくのがよろしいかと。。。

現行ロンドン・バーミンガム間、1時間24分を45分で結ぼうという高速鉄道計画ですので、騒音やトンネル掘削による自然環境破壊などで沿線住民+環境団体から反対運動がおき、被害を受ける住民に対する補償問題を除き、10ある項目のうち9項目で政府側の意見を支持する判決ということで、政府は計画実施にむけ大きな一歩と発表しております。

一方で補償方法を問題とする地元コミュニティー団体70超を傘下に置くHS2 Action Allianceはhuge Victoryとして補償に関する裁判所の判断を歓迎しています。この補償問題ですが、約1kmにある約17万2千の住宅への説明配慮が欠けていたとするもので、景観や環境破壊については政府側の意見が通っているというものです。

BBCもHS2 ruling 'a victory' despite unlawful compensation moveとして伝えています。


ロンドン・バーミンガム間を結ぶ330億ポンドの鉄道プロジェクトは2025年までの運営を目指し、バーミンガムから北へ、マンチェスターとリーズ方面にY字型に延伸する第2期工事は2032-33年までの運営を目指すということに成っています。
反対派はこの鉄道プロジェクトによる経済効果は過剰なものであり、美しい自然も鉄道により荒廃してしまうだろうと主張しています。

また渋谷の話に戻りますが、20年後、本当に渋谷駅周辺の改築が終わった時、丸の内やリニアが通る予定の品川との関係性はいかがなりや?
都市間競争といいますけど、それは東京vsニューヨークであり、パリ・ロンドンであって、渋谷vs丸の内・品川ではないように感じるのですけどね。
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by fukimison | 2013-03-18 15:11 | プロジェクト  

英ロンドン、テムズにFloating Village構想

久しぶりに夢のある?プロジェクトです。

3月12日付けBuilding誌の記事Boris unveils London 'floating village' plans

このボリスとはいわずと知れたロンドン市長のボリス・ジョンソン氏、今年もカンヌで開催されているMIPIMでジョンソン市長がテムズ河、Royal Docksに英最大となるFloating Villageを建設すると発表したというもの。

プロジェクト内用はRoyal Victoria Dock、カーブルカーの真下にあたる場所に15エーカーの浮島を建設し、住宅、ホテル、レストラン、バーなどの開発を行うというもの。開発や設計、実施に向けた事業者を国際コンペで募集するのだそうです。

Newhamの市長は「ロンドンは東方面に延びており、Royal docksは欧州で並ぶものの無い大規模な投資機会を提供するものとなろう」と賞賛です。

12日付けのConstruction PlusもDevelopers wanted for London 'floating village'としてこのニュースを伝えています。

こちらは15エーカーではなく、6ヘクタールのfloating villageとして記されています。

現地はエミレーツ航空ケーブルカーの北端に隣接する場所で10年後に開通予定のクロスレイル線も利用可能となるところだ。

ジョンソン市長はアムステルダム近郊のLjburgやハンブルグのHafen市のような開発が望ましいと述べている。最近市長は開発可能な公有地の詳細を記載したLand Assets Databaseを立ち上げた。

最後はロイター伝London mayor plans floating village

内容は上記の記事2点と余り変わらないのですが、ジョンソン市長は今年の夏に正式な調達手続きを開始すると述べたとありますから、開発事業者の選定コンペの内容はもう決まっているのですね。

このカナリーワーフやロイヤルビクトリアドックといった地域は造船業で栄えた地域だったのが、第2次大戦後は海運不況で荒廃した地域となっていました。ロンドンのイーストエンドにある200ヘクタールを越す汚染され見捨てられた地域はロンドンオリンピックの時に再開発され、スタジアムや宿舎が建設されたことから、この地域の一部は住宅地や公園に変身を遂げている。

オリンピックを起爆剤とした再開発パート2ということですね。
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by fukimison | 2013-03-15 12:12 | プロジェクト  

ロシアの小話

インフラとは全く関係ないのですが、つい、面白がってしまいました。

3月12日付けのアラビアン・ニュース、Russia seizes 26,000 diamonds from man on Dubai flight 、ドバイからシェレメチェボ空港に着いた男性、申告する物品なしのゾーンで通関しようとしたところ、手荷物から26000個のダイアモンドが見つかるという記事なのですが、ダイアモンドのほかに250箱のiPhone5を持ち込もうとしていたということで、ロシアではダイアモンドとiPhoneは同列なのでしょうか?

3・11に関連し、アレバの日本側パートナーの1社、神戸製鋼に福島からの使用済み核燃料用乾式キャスクが送られたと言うもの、
3月4日付けのロイター伝AREVA and Its Japanese Partner Kobe Steel Deliver the First Dry Storage Casks for Spent Fuels of Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant

アレバと神戸製鋼のJVであるTransNuclear Ltd.は福島第1原発の核燃料プールに貯蔵されている使用済み燃料の乾式キャスク3本を初めて東電に向け配送したとあります。
2年たって初めてというのもちょっとですが、どの原発も再開すれば燃料プールが満杯になるのは時間の問題、六ヶ所は行き詰まりを見せ、空冷式の採用に向かうしかないと感じていましたが、ついにですか。
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by fukimison | 2013-03-12 16:31 | つれづれ  

台湾、原発建設を巡り国民投票実施か

あれから2年、やっと検証が動き始めたように感じます。

そこで本日はSouth China Morning PostのTaiwan's ruling Kuomintang seeks referendum on nuclear power plantを選んでみました。

発展途上国であろうと、先進国であろうと、常にこのままで行くと電力不足、製造業の発展のためには豊富な電力が必要、快適な生活を送るためにも電力が必要といわれ、安価でクリーンな電力は原子力ということで原発県建設が叫ばれます。そこで台湾では国民投票によりその行く末を決しようという動きが活発化しています。

記事によれば「台湾では4番目となる原発の建設をめぐり国内で大きな議論が起きており、その行く末を国民に任せるべく、政府与党である国民党は国民投票に関する提案書の起草作業を終えたと発表した」

市民グループは完成真近となっている原発の廃炉、台湾を非原発国にすべきと主張しています。

福島のことからも原発をやめる、という考え方は理解できるのですが、その道筋について、どうしたらコンセンサスがとれるのか、なかなか難しいと感じています。

そこで国民投票なのですが、台湾の投票実施案をみると台湾の全有権者に「第4原発の工事は中断すべきであり、同プラントの操業は行わないに同意しますか?」と訊ねるのだそうです。

記事によれば申し立て案はagenda committee(日本流に言うと議運でしょうか?)に送られる前に少なくとも10人の議員の支持を取り付ける必要があるのですが、同案はなぜプラントの建設および操業を中止すべきかその理由が挙げられているのだそうです。

台湾の政局からみた可能性などが論じられておりますが、国民投票という手段を持たない日本人としては国民投票がどのようなシステムになっているのかが知りたいところです。

50%超の高い投票率が必要なことから国民投票が可決されるのは難しいとの見方、2000年から2008年にかけて行われた6回の国民投票も、投票率が不十分であったことから不成立となっている、とあります。
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by fukimison | 2013-03-11 14:25