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ロンドンの大トンネル

他のブログで紹介されたこともあり旧聞なのですが、ロンドンの地下にある大トンネルが売りに出されたという記事をご紹介します。

まず本家BBCのニュースから2008年10月15日にLondon tunnel network put on sale という記事がでました。

ロンドン中心部の地下にある秘密のトンネル網が売りに出されたというもので、なんでもこのトンネルはキングズウェイトンネルという名称で1940年に防空壕として建設され、8,000人が収容可能だそうです。トンネルは第2次世界大戦後郵政省が管理し、公文書保管所や電話の交換所として利用されていたそうです。その後これをBTが引継ぎ、現在500万ポンドで77,000平方フィートのスペースを売却しようとしているというものです。

ロイターのサイトでもWartime tunnel for saleとして10月17日に報道しており、こちらは画像もあります。

たぶん写真として面白いのはNY TimesのMile of London Tunnels for Sale, History Included でしょう。

これらの記事を総合すると、400トンにおよぶ公文書のほか、冷戦時代にはワシントンとモスクワを結ぶホットラインの交換機もあったようです。全長1マイルにおよぶトンネルへは、ハイ・ホーボン通りにある目印のないドアを抜けて入るそうです。まるで007の話です。トンネル内は電気、水道、空調に加え、実用に耐えるかどうかは別にして、バーや食堂(2カ所)やビリヤード室まで完備しているそうです。

BTとしては海外の大金持ちで会議室を探している人、ワインセラーとしての利用に向くとしていますが、どんなもんでしょう?

トンネル内の空気は乾燥しており、暑くモワッとしているそうですし、換気扇の騒音に加え、このトンネルの数メートル上をロンドン地下鉄のトンネルが走っていることから常に騒音が聞こえていることから、このトンネルをホテルやナイトクラブにすると言うアイディアは難しい。というよりも外とトンネルを結ぶエレベーターが2基しかないので論外です。

話としては面白いけど、ちょっと成約に持ち込むのは難しいのでは?

by fukimison | 2008-12-10 12:37 | つれづれ  

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