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バーレーンの風力発電タービンつき高層ビル

風力発電タービン付き高層ビル、なんとも想像し難いビルですし、一体何のことかと思われる方も多いと思います。

百聞は一見にしかず。少し古い記事ですがAlternative Energyの記事Bahrain WTC Wind Turbines Completed にある写真とYouTubeへのリンクをご参照ください。

これはバーレーンに建設された世界貿易センターと同様の双子ビルで、名称も同じWorld Trade Centerです。三角錐をしたビルとビルの間に3基の風力発電用のプロベラがあるのが分ると思います。
このビルとビルとの間を吹きぬける風を利用して羽根を回転させて発電しようとしうものです。
ビル自体は2008年の4月に完成していましたが、このたび2008年8月以来行われてきた安全性および制度上のテストが終わり、担当機関のElectricity Distribution Directorateからお墨付きを得たことで商用運営が始まりました。

NCEの記事Wind turbines on Bahrain WTC start turningによれば、この風力発電装置ですが、直径29mの3枚羽根の風車が3基で構成されています。大規模商用開発に組み込まれた風力発電装置としては史上初のもので、この50階建ての2棟のビルのオフィスが必要とする電力の11-15%を供給するもの(はず)です。それぞれの位置で風速が変化することから、この3基のタービンはそれぞれ違った速度で回転し発電を行うよう設計されています。

The Council on Tall Buildings and Urban Habitat (CTBUH・世界高層ビル協会:高層ビルの企画、設計、建設、運営に携わる専門家間の交流促進を目的として、1969年にアメリカで設立された非営利団体)という団体があるのですが、同団体によってこのビルは2008年の中東・アフリカ地域で最高の高層ビルに認定されています。ちなみに森ビルが上海に建設した上海環球金融中心は、同団体から2008年の界最優秀高層ビルに選定されています。

そうかぁ。ビル風は困り者というイメージしかなかったのですが、こうやって発電でいるとなれば、少しは肩身も広くなろうというもの。なんとなく羽根が回る時やタービンによる低周波による被害、台風により大風が吹いた時の安全性、共振の問題性などを心配してしまいますが、ぜひ日本の高層ビルも、ただ高いだけじゃなく、このぐらい自由な発想をもって設計すると楽しいのにと思います。

by fukimison | 2009-02-23 14:05  

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