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英国、建設不況による建築家失職の記事に反論

建設関係のニュースをいろいろと見ていると、確かに中止・延期になったプロジェクトのニュースは出てきます。しかし着実に進むプロジェクトもあり、逆に言うといままで景気が良いからと必要な検証もされずに「建てたい」という気分だけで進んできたプロジェクトがちょっと待てと、いうことになったように感じます。

必要以上に不景気と言わない、また必要以上に煽らない。どんな状態であっても良い面、悪い面があると、また考えたところでなるようにしか、ならないと思うのも重要だと思います。

先日お伝えしたドバイの記事に、新品同様のポルシェがイグニッションキーを挿したまま空港に乗り捨てられているというのがありましたが、ドバイは日本からの中古車の交易地で、ここから中東に中古車がちってゆくのなら、帰りの船に乗り捨てられた高級車を載せて日本というか中国・香港あたりへ運び、格安の高級車として売り出してみたら良いんじゃないかな?捨てる人あれば、拾う人ありです。

本日の記事も見出しはセンセーショナルですが、内容は少し違います。
スコットランドの新聞・Scotsmanは2月19日付けの記事Half of all architects 'will lose their jobs'でスコットランドの建築家の50%が失業するだろうとという記事を発表しました。

要約すると2008年、スコットランド経済に15億ポンドをもたらした建設業界だが、2009年は様相が変わった。建築家の仕事量は炭鉱で危険を報せるカナリアみたいなもので、建築家の仕事が最初に薄くなり、建築専門家、建設業者そして請け負い業者が続く。
しかしRIAS(Royal Incorporation of Architects in Scotland)会長は、「スコットランドの建築家の大部分は不況に影響されない、保健施設、教育機関や行政の仕事、つまり公共工事に係っており、これが全体の6割を占め、民間の建築は4割であることから、実際はそんなに悪くない」と反論しています。

Building DesignはScotland's poor jobs outlook exaggerated, say Scottish architectsという記事を載せ、RIASの2008/2009調査によると、回答者の半分強が仕事用が増えるまたは同等と考える一方、49.6%は減少すると答えたとあります。でも2006年に20%が民間の医療保険であり、15%が確定給付型年金であったのが、それぞれ5.6%と3.1%になっていることも示しています。これを見るとやっぱり楽じゃないなと思います。

では米国はとみると、2008年12月カリフォルニアを本拠とし460人の社員を抱えるMulvanny G2 Architectureは20%の人員削減、やはりカリフォルニアを本拠とするLPAは20009年初に職員の12%にあたる30人ほどの人員削減を行うと発表しました。
人員削減はサブプライム発祥の地のカリフォルニアだけでなく、米国最大の設計事務所の1つであるピッツバーグを本拠とするPerkins Eastmanはいままでで最大の10%のリストラをおこなっていますし、やはり米国の最大手であるGenslerも10%の人員削減を行っています。

やはりカナリアは鳴いているみたいです。
でも、一般に大手設計事務所の花形建築家は超高給取りですし、これを中級ぐらいにして、全員が仕事量ほどほど、給与ほどほどにすれば、それなりに回るのではと思うのですが、いかがでしょう?

by fukimison | 2009-02-24 11:53  

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