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アメリカの厄日

昨日、6月23日は暦でみると大安なのですが、アメリカではワシントンD.C.で地下鉄事故はあるし、N.Y.でビルの崩落はあるし、厄日でしたね。

いろいろなメディアの報道を要約すると、6月23日午後5時ごろワシントンD.C.の地下鉄で事故が発生し、9名が死亡、約76名が負傷(うち2名は重傷)した。事故はShady Grove駅へ向かう地上線路で発生し、停車中の専攻列車に後続の列車が追突したことによる。33年間のワシントン首都圏交通局(Washington's Metro Area Transit Authority)史上最悪の事故であり、ロイターの6月23日付Washington subway urged to upgrade before crashと題された記事によれば、国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board)は2006年に今回事故をおこした車両と同型の旧式車種を改善または廃車すべきだとした勧告を出したが、WMATはこれに充分に対処しなかったとした声明を発表したそうです。さらにこの車種は2004年にも負傷者20名を出す事故を起しており、この時も近代化を求める警告がだされていたそうです。

またWMATの広報担当者は、事故車両は1976年の開業当時から使用されている車両であり、現在ワシントン地下鉄で稼動中の1126両の車両のうち290両が、開業当時からのものだと発表しています。新型機種へ入れ替えるための入札準備中としていますが、こうなると人災の色が濃いように感じます。

一方、6月23日付けNCEはFour storey building collapse in New Yorkとして、N.Yで発生したビルの崩落事故を伝えています。
記事によればNY市の担当者は、6月21日にブルックリンで4名の負傷者を出した4階建て商住複合ビルの崩落は、3階と4階の内部亀裂に加え、1階から最上階に至る垂直亀裂の存在を指摘したとあります。

NY市で発生したビル崩落はこの3ヶ月で2件目で、前回の崩落はマンハッタン南部で5階建てのビル崩落事故が4月におきています。

今回崩落したビルは改修工事が行われていた最中だったとありますが、それにしても3ヶ月で2軒、同じ時期に建てられたのか、維持管理は適切だったのか、いろいろと疑問が浮かびます。

by fukimison | 2009-06-24 10:28 | 事故  

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