Ikea、中東最大の店舗をアブダビに
2009年 09月 17日
まずZawyaの記事を見ると「アブダビ大手の不動産・開発・投資・管理企業のAldar propertiesはMENA地域で最大となるIkeaショップをYasアイランドに建設することをAl-Futtaim社と合意したと発表した」と伝えています。
このYasアイランドですが、これはAldar社が開発中の施設で11月に開業予定であり、最大の呼び物、Marina CircuitのオープニングイベントがFormula 1™ Etihad Abu Dhabi Grand Prix、フォーミュラ1グランプリです。Building誌は「新しい店はこのYasアイランド内のSuper Regional Mallに出店予定であり、このモールは国内外からの集客の目玉となる予定だ」とあります。さらに「Yasアイランドには7つのホテル、140隻が停泊できるスーパーヨットマリーナ、Ferrari World Abu Dhabiと銘打たれたテーマパークと呼び物には事欠きません。
どう考えてもサブプライム・リーマンショック以前の計画ですね。
その証拠に記事は「Alder不動産の今年(2009年)第二四半期の利益を前年同期と比較すると80%も下落しているのがわかる。同社は2008年前期に26億ディルハムの税引き前利益を上げていたが、2009年前期のそれは11億4000万ディルハムであった。」とあります。
大丈夫でしょうか?
この不安を裏付けるかのようにNumber of projects on hold in the Middle East revealed題された記事を読むと、「最新の報告書によればUAEで566、サウジで106、バーレーン54のプロジェクトが保留またはキャンセルされた」とあります。
さらにセクター別にみるとUAEの住宅部門は「217のプロジェクトが中止または保留とされているが、495のプロジェクトが工事中ないしは入札予定だ」とあります。
総量が違いますが、キャンセル数が少ないのがカタールとオマーンで、カタールは総額420億ドルのプロジェクトがあり、124は工事中ないし入札予定であり、キャンセルまたは保留は7つ、そしてオマーンは総額380億ドル、95のプロジェクトが工事中ないし入札予定であり、8つが保留、キャンセルはなしということで優秀です。
by fukimison | 2009-09-17 14:59 | 動向