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中国、前年同期比8.6%のGDP成長

先週末にかけて(10月23日ぐらい)、英国はどうにも景気が戻らないのに欧州は回復基調にある、アジアでにると日本はまだまだだが中国は相変わらずの好景気で不動産バブルだといったニュースが流れました。それを裏付けるかのようにニッセイ基礎研究所は中国GDP発表に関するニュースを報告しています。この中にもあるようにインフラ整備を中心とした景気刺激についてはNCE誌も10月23日付けでInfrastructure projects drive Chinese growthと題して伝えていますし、個別内容としてAEMもHuge investment for China continuesと題して陝西省の自動車専用道路プロジェクトについて伝えています。

国家統計局が発表した数字はさておき、NCE誌は「中国は世界的な不景気に対し、道路や鉄道といったインフラ支出を含む4兆元の景気刺激策で立ち向かっている。1元が13円ぐらいですから、国が広い、人口が多い、規模も大きいといったところでしょう。記事は「工場、建設および他の固定資産への投資は1-9月期に記録的な額15兆5000億元に増加している。米、日本、そして欧州が相変わらず不況下で苦しんでいる中、大規模な公共事業への政府の力強い支援や自動車といった国内産業への支援という複合政策は中国経済の迅速な立ち直りを可能にした」とあります。

景気刺激策でもありますが、中国の東部湾岸地域の発達に対し中部・西部は立ち遅れているという不満が(所得格差も大きい)あり、その対策として幹線道路や鉄道の建設が押し進められてきました。欧州でEUが押し進めているTENS(Trans European Networks・欧州横断輸送ネットワーク)的な道路網の建設がすすんでおり、2009年度に西部地域で18の自動車道路建設プロジェクトが計画されているそうです。陝西省で行われる工費16億9000万ドルの漢中とアンカンを結ぶ全長180kmの自動車道路プロジェクト、ほかにアモイと成都を結ぶ自動車専用道のShiba-Naxi区間(135km)や四川省の広元と南充を結ぶ道路(202km)に資金がついたとworld highwaysは伝えています。

個人的には道路よりも、上海で建設が進んでいるエコシティー(揚子江の中洲の島全体を開発するもので英のArupが請け負っている)やリチウム電池開発のBYDの方が良いように見えるのですが、でも中国は何が出てくるか解らない玉手箱的なカンジがあるなぁ。

by fukimison | 2009-10-26 11:27  

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