人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スイス、スピード違反で罰金30万ドル

これがインフラ的話題か悩むところですが、交通制御の一部という理解で取り上げてみました。

元記事は1月10付けのAP伝でSwiss driver hit with $300,000 speeding ticketというものです。

スイスでスピード違反の罰金として203,181ユーロの判決が下されたことが話題となっているという記事で、課金されたのはフェラーリを運転していた人で時速50kmの制限がかけられている村を97kmで通過したことに対する科料です。記事によれば「ドイツ、フランス、オーストリアおよび北欧諸国も同様に、個人の資産をベースにした罰金制度を採用しており、スイスの最高額はたった100万ドルにあるのに比してドイツはそれが1660万ドルだ」とあります。

北欧?ということで調べたら2002年2月11日付けのWSJに Highway Robbery というタイトル元、ありました。
「ノキアの上級副社長のAnssi Vanjoki氏はバイクでヘルシンキの時速30マイルゾーンの通りを47マイルで通行したことにより103,600ドルの罰金を支払った。フィンランドは違反者の収入を基にした罰金制度を取り入れており、たまたまAnssi Vanjoki は全ストックプションを現金化したばかりであったため、このような高額の罰金となった」

おおー、10万ドルですか!

このシステムの裏側にある考えは「お金持ちにとって5000円は大したことが無い、でもその日暮らしの掃除人にとっては大金、であるならお金持ちはより多く支払うことで、犠牲を同等にすべき」というもの。これも「equal pain」というのだろうか?

APの記事を読むと、スイスのケースの場合、違反者は2000万ドル超の資産があり、いままでも飲酒運転や無謀運転でつかまったと言う過去があること。今回も制限速度の倍の速度で通行し、歩行者や他の運転者を危険に曝したことなどを勘案してこの金額に積みあがったという事です。

このほか高額な罰金が課せられた例として2009年に香港から来た6人が、それぞれフェラーリ、ランボールギーニ、アストンマーチンやアウディを借り、それでスイスをスピード違反氏ながら走り回ったということで95,000フランを、フランス人は高速を時速243kmで走行したことで70,000フランが課されたとあります。(現在1スイスフランは約90円、95000×90=8550,000)

このシステムについて、高額な科料を課すよりセラピーを受けさせることで再犯を防ぐべきだ、いや短期間であっても刑務所に入れるべきだ、もっと高額の科料にすべきなど、賛否両論だそうです。

この考え方、日本で取り入れた場合、どうなるでしょうね?

by fukimison | 2010-01-13 12:15  

<< 中国、チベットに世界最高の空港建設 英・米、建設部門向かい風、日本... >>