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中国、チベットに世界最高の空港建設

このチベットでの空港建設については日本でも報道がされていますし、それよりカリフォルニア州の一般財源債の格付けをS&PがA-に引き下げ、(California’s Credit Cut by S&P Amid Budget Deficit :同州の財政赤字は200億ドルにのぼる!)がもたらす加州インフラへの影響や、ハイチの地震情報かと思いましたが、でも建設的視点でチベットの空港建設をチョイスです。

11月13日付けのNCE誌はChina to build world's highest airportとして、KHL誌も同様にChina to build world's highest airport として報じています。

KHL誌は「中国政府はチベットに世界で最も高地にある空港を建設すると発表したと新華社は伝えた。Naggu Dagring空港は高度4436mにあり、やはりチベットにあり現在の記録保持者であるBamda空港より102m高い。NagguはQinghai-Tibet高原の中央にあり、チベットの首都ラサから約300kmの地点に位置する。チベットで6番目の空港であり、2014年に完成した暁にチベット6州にそれぞれ空港が設置されることになる」と伝えています。

建設は2011年に始まり、工期は3年、気になる建設費は2億6300万ドルが予定されているとあります。2008年に中国は、2020年までに97の空港を新設することで全人口の80%が90分の移動時間で空港に達せるようになるだろうと発表しています。(インフラの維持管理費に悩む先進国からみれば、そこまでする必要はないでしょうと言いたくなります)

関係団体の代表がいろいろとコメントしていますが「China civil aviation administrationのチベット地域代表は発展における次の目的はチベットから南アジア諸国への直行便ルートの開設だ」とあるあたりが、なんとも言えない感じです。
中国が4年前に青蔵鉄道を完成させたことで、チベットは格段に近い存在になりました。中国政府はさらに6路線をチベットに建設中です。これはチベットの豊富な地下資源へのアクセスも視野に入れたものと想像。

KHL誌は「批判勢力はこれらの開発はチベットの文化と環境を破壊するものだ」としているとあります。

ここで面白いのはKHL誌がファクトを中心に伝えているのに比してNCE誌は「この計画は長い間孤立していたヒマラヤ地方に経済発展と生活水準の向上をもたらすという北京政府の政策の一部だ」との前提を示した上で、「批判的な人々はこのペースで開発が進むと同地方の繊細なエコシステムが破壊されると懸念を表明している。さらに漢民族のチベット移住が増大することで、チベットの仏教文化や伝統的な生活が阻害ことを憂慮している。」とありさらにチベットは中国の一部であるとする中国政府の方針といやいや13世紀から我々は独立国家だとするチベットの意見が併記されています。

どちらにしろ空港は建設されるのでしょうし、中国は南アジアと接近しチベットの地下資源を確保するのだろうなぁ。

by fukimison | 2010-01-14 12:18 | プロジェクト  

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