米、再生・際投資法のその後
2010年 02月 19日
そのTIGERが発表になったというのが本日の記事紹介です。
まず2月18日付けJournal of CommerceはDOT Awards Tiger Grantsとして「15億ドルのTIGER助成金で高額獲得者は鉄道プロジェクト」と伝えています。AFPが報じたときは278件だった申請が最後は1400件になり、その中から51プロジェクトが選ばれたそうです。
最高額を獲得したのはテネシーとアラバマに跨るCrescent Corridor Intermodal Freight Rail Project で1億500万ドル、次がイリノイ州シカゴのCREATE projectsで1億ドル、オハイオ、ペンシルバニア、ウェストバージニア、メリーランドのNational Gateway Freight Rail Corridorの9800万ドルとなっています。
2月17日付けのENR誌もDOT Picks Winners Of $1.5 Bil in 'TIGER' Grantsとして報じており、こちらはTIGER獲得のトップ10リストがあります。
これをみるとマルチモーダルやバスレーンプロジェクトがあがっており、ラストのオクラホマのプロジェクトで4950万ドルです。
他の分野で刺激策の恩恵を受けたのはカリフォルニア州のOtay Mesa港が2000万ドル、ミシシッピー州のGulfport港の鉄道改良プロジェクトが同じく2000万ドルやハワイ州ホノルル港コンテナターミナル再建に2450万ドルなどがあります。
最も小額なのはバーモント州バーリントンのウォーターフロントプロジェクトの320万だそうです。
個人的に面白いと思うのはコンテナ・オン・バージ輸送(container-on-barge:COB)にお金がついたことです。貨物船で到着したコンテナはバージ(艀)が受け取り鉄道貨物ヤードやトラックヤードで積み替えられるのですが、これは艀が水路を利用しそのまま運ぶというもの。(詳しくはSea PointのCOB項をどうぞ)
そしてカリフォルニア州のオークランド港と内陸のサクラメントやストックトン間のCOB運営に向けたプロジェクトに3000万ドルがついています。
少人数で大量の貨物が運べCO2の排出量が少ないということで水路、運河が見直されています。
東京も江戸時代の掘割を残しておけば随分違ったのにと思いますが、モータリゼーション時代にそんなことを言っても誰も歯牙にもかけなかったことでしょう。
by fukimison | 2010-02-19 10:57 | 法律