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メキシコ、オハカで風力発電ファーム建設へ

南米、アフリカの記事も満遍なく紹介したいと思いつつ、なぜか中東や欧州の記事が探しやすいことから、つい取り上げることが多いのですが、本日は中米、メキシコの話題です。

3月1日付けENR誌はConstruction of 228-MW Wind Farm in Oaxaca, Mexico Beginsとしてスペインの再生可能エネルギー企業Renovalia Energy社がメキシコ・オハカ週で228MWの風力発電ファーム建設を開始したと伝えています。

オハカ州はどのあたりかというと、メキシコ南部にありウィキによれば、「太平洋岸に面した山がちな州である。西側にゲレーロ州、北西にプエブラ州、東にチアパス州、北にベラクルス州と境界を接し、面積はメキシコで5番目、人口は10番目に大きな州」だそうです。

ENRによればPiedra Larga風力発電ファームと名付けられ工費は4億1157万ドルで、これにより発電された電力はメキシコ内14ヶ所にあるBimbo社という食品企業の工場に配電されるとあります。

もう少し詳しいことを思い探したところ ラテンアメリカ・ヘラルドトリビューン紙がSpanish Firm Builds 228 MW Wind Farm in Mexicoという記事を掲載していました。この記事によると、Piedra Larga風力発電ファームにはスペインのGamesa社のメキシコ工場で建設された114基のタービンが設置されるとあります。このタービンは、同社の見積りによれば年間841GW/hの発電が行えるそうです。

Renovalia Energy社は米国、カナダ、メキシコ、イタリア、ルーマニア、トルコおよびハンガリーで発電ファーム運営を行い、総計3,255MWの発電を行っているとあります。

またEVWINDをみるとこの風力発電ファームは「メキシコで2番目に規模の大きなもの」であり、請負業者のRenovalia Energy社は「114基のタービンに関する建設・技術・資材供給・設置・コミッション・運営および維持管理契約を結んだ」とあります。

また228MWの能力を持つこの風力発電ファームは年間49,0202TOE(石油換算トン:エネルギー単位換算ご参照ください)であり、これは年間342,000トンの二酸化炭素排出を防ぐことを意味するとあります。

さらに調べたらこのファームから買電をするBimbo社は世界で1-2位の食品メーカーだそうで、そうすると知らないうちににこの風力発電の電力を使って作られた食品をワタシは食べることがあるかもしれない。

by fukimison | 2010-03-05 11:26  

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