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米、地熱発電助成

オバマ政権はメキシコ湾石油流出事故における初期の不手際を隠すためか、BP上層部を米議会公聴会に喚問したり、都合のよいことに、記者会見での幹部問題発言(しかもそのシーンがYoutubeにあがっている)があったりして、メディアは過熱しております。

そんな中、やはり化石系燃料より再生可能エネルギーでしょうという風潮が高くなり、風力・太陽光が注目を浴びています。
そこで本日は米エネルギー省が先ごろ発表した地熱発電ファンド(助成金)についてお知らせします。
エネルギー省のサイトにEnergy Department Offers Conditional Commitment to Support Nevada Geothermal Development with Recovery Act Fundsというニュースが上がっています。これによるとエネルギー省長官のチョー氏(なんとノーベル物理学賞受賞者)はJohn Hancock Financial Services が9850万ドルの融資を行うNevada Geothermal Power Companyの地熱発電プロジェクト(ネバダ州北西部のHumboldt郡で実施し、49.5メガワットの発電を予定)に条件づき一部保証を行うことを発表したそうです。

このプロジェクトはBlue Mountainプロジェクトというもので、このプロジェクト申請者と出資者のJohn Hancock Financial Servicesは2009年米国再生再投資法においてエネルギー省が融資保証するFinancial Institution Partnership Program (FIPP:融資制度パートナーシッププログラ)プログラムの初の受益者となっています。

このFIPPですが、NEDOの海外レポートによれば 「FIPP の募集の下では、資金の借り手とプロジェクトのスポンサーはDOEに直接申請はしない。その代わり、プロジェクトの実施者は、DOE に直接融資保証を申
請することが出来る資格を持った財団を貸し手として共に行動する。FIPP は、DOE から部分的なリスク分担型の融資保証を受ける資格のある貸し手を対象に募集の案内をする。保証の割合は融資期間の元利合計の最大値の80%を超えないことになっており、またプロジェクトの債務者(実行者)は国家公認の格付け機関によって少なくともBB(ダブルB)相当の信用格付けを取得していなければならない」とあります。詳しくは米国再生法による再生可能エネルギーへの融資保証パートナーシップをどうぞ。

この初のFIPP実施のニュースは6月17日付けUS Infra誌でもDepartment of Energy to invest in geothermal projectsとして報じられています。

記事によればネバダ北部は地熱発電における米国のサウジと呼ばれるほどの地帯だそうです。

太陽光や風力に比べ地熱発電がメジャーで無い理由は、熱井戸を掘るのに1本あたり数百万ドルという初期投資の高さにあると言われています。

そこでDOEの融資保証の出番となるのですが、このネバダの地熱発電の他DOEはオレゴン州でも同様にFIPPを利用して22メガワットのプラントに条件付きで1億220万ドルの融資保証を行うと発表しています。

日本の場合は立地がどうしても温泉と競合し、温泉に影響がでないことが条件となる場合が多く、なかなか進まないと聞いております。先行していても、跡から抜かれるというよくあるパターンが予想されます。

by fukimison | 2010-06-18 11:03  

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