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中東の道路プロジェクト入札

世界のインフラ事情をお伝えしてはや2年、インフラにまつわるニュースの幅の広さに改めて驚いています。そして2分野以上に跨るものもあれば、インフラと捉えて良いのか迷うこともしばしば。

そんな1つがPRM紙が報じたロシアの国防省が工事入札をインターネットで始める計画というニュース。要約すると国防省は電気的な取引システムを介して物資の調達を行っていたが、7月20日からロシア内軍事施設の工事および改修作業の入札をインターネットを介して行うこととしたというもの。対象となる工事をみていると建物の屋根や外壁の修理、電気回路に加え、パイプラインとあるあたりがロシア的。これにより30-50%の経費削減を予定しているとあります。

しかしロシア国防省のサイトを見ても、7月の話しのせいかプレスリリースがなく、これ以上のニュースが無いのとはたしてこれはインフラなのか?ということで却下。でも伝えたい、ジレンマが良くあります。

しかし本日のメインはカタールの道路プロジェクトのニュースです。
6月17日のThe PeninsulaはQR1.59bn Ashghal contract for Doha Expresswayと題してカタールの公共事業省はSalwa Road projectの第2期となるDoha Expresswayの第7パッケージ(15億9000万リアル・1リアルが25円ぐらい)の落札者を発表したと伝えています。既存の道路間をつなぐ6.9kmの道路(フリーウェイとありますが、four-lane dual carriage とあるからには4車線で中央分離帯のある道路で、日本人の感覚では幹線道路というよりは、高速道路みたいなのを想像してしまいます)

このニュースは6月17日付けのMENAでもLusail Expressway建設と共に伝えられており、これらの道路インフラ建設は2022年のワールドカップサッカー誘致に乗り出すカタールの本気度を示すものだということです。

カタールでサッカー、ドーハの悲劇を思い出します。

by fukimison | 2010-06-22 11:12 | 公共財  

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