EU、計算ミスで鉄鋼カルテルの罰金12%減
2010年 10月 13日
なんとなく欧州連合はツギハギだらけでありながら、それを統括するECは居丈高というイメージがあります。ユーロの乱高下を見ていると、本当は5カ国ぐらいのイメージであったのが、ついつい27カ国までに膨らんでしまって、足を引っ張られてツラそうです。
といいながらも10月6日付けCNBCのEU cuts steel cartel fine by 12 pct due to error、なんか良いナァ。
記事は10月6日EU監督機関は計算間違いを犯したとして、3ヶ月ほど前にEU規則違反を犯したとして高強度鋼材カルテルに対し課した罰金を11.6%減じ4億5800万ユーロ(6億3400万ドル)とした。欧州連合27カ国の反トラスト監視官であるECはルクセンブルグを本拠とする鋼材メーカーArcelorMittal 社の罰金を2億5600万ユーロから2億3040万ユーロへと減じた。(依然としてカルテルメンバーの中で最高額)
記事は「6月30日ECは強高度鉄鋼メーカー17社に対し1984年から2002年の18年に渡り、ほぼEU全域でカルテル行為(価格の統制、顧客の分配、微妙な市場情報の交換)をおこなっていたとして罰金を課した。」と続きます。
このニュースは10月12日付けのKHLでもEuropean cartel fines “corrected”として報じられています。
こちらでは「元はプレスとコンクリート用鉄鋼メーカー17社に対し5億1800万ユーロの罰金が課せられたが、9月30日ECは罰金を4億5840万ユーロへと訂正した」
この決定により影響(恩恵)を受ける企業はArcelorMittal, Emesa/Galycas/ArcelorMittal (スペイン), WDI/Pampus and Rautaruukki/Ovakoの各社。
EUのカルテル禁止および制限的商慣行違反を18年も続けていたとあってはどうしようもないですね。しかし1ユーロ100円と考えてもなかなかすごい数字です。
by fukimison | 2010-10-13 12:20 | 法律