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タタ、モルディブで住宅建設

温暖化のためか、暑くなるのが早くなっている。以前は6月から30度を越すことはなかったし、いくらフェーン現象にヒートアイランドが重なったからといって40度近くになることもなかった。

ルモンド紙の記事A Fukushima, des taux de radioactivité quatre fois supérieurs à la limite légaleによれば、福島市内で1986年のチェルノブイリ原発事故でソビエト当局が住民避難を決定した際の放射線基準値を超えていると市民団体が発表し、妊婦や子供の避難措置を求めているとのこと。福一の核燃料がチェルノブイリのそれに比べ250倍であることを考えると、へんなところで納得してしまうのですが、しかし、欧州にとりフクシマとチェルノブイリは同意語になり、少なくとも今後50年は観光・農業立国はムリでしょう。

福一といえば東芝なのですが、ブルガリアにおける超臨界石炭火力発電及びCCSプロジェクトの案件形成調査なんていうPRを出しています。石炭火力発電でも加圧して気体だか液体だかわからない状態の超臨界状態の発電、うーみゅです。

本日は7月6日付けWallstreet JournalのTata to Build Residential Project in the Maldives を中心にお伝えします。

「インドのタタ住宅開発社(Tata Housing Development Co)はモルディブ政府の委託により、住宅約350戸および別荘、約1億9000万ドル相当の住宅建設を行うと発表」

タタ社の担当役員は「フラットお80%は政府へ直接売却し、残りは市場に出す予定であり、工期は2-3年」と語ったとあります。

今後数年のうちに、同社はスリランカのコロンボでも2つの住宅建設プロジェクトを実施する計画だそうです。
やっと内戦が収まったスリランカ、次ぎは住宅やインフラ建設というのは良くわかります。

同重役によれば、タタは今年度に80から100億ルピーを新プロジェクトに投資する計画であり、うち25億から30億ルピーは海外プロジェクトに投じられるだろうとのこと。

モーリシャスやモルディブといったインド洋諸国、土木のインド系という人口構成に加え、いままではリゾート開発だったのが少し様変わりしてきたのでしょうか?

タタグループはインド国内で4300万平方フィートの用地を開発中であり、さらに今年度中に2200万平方フィートを買い増す計画だとのこと。

やはり7月6日付けWallstreet JournalはInterserve Eyes India's Building-Services Sector というニュースも報じています。

こちらは英国を本拠とするアウトソース・建設企業のInterserve社が買収または合併により、インドの建設サービスセクターへ参入を検討しているというもの。ベースにある考えとして、今後のインドの発展、つまり海外の多国籍企業のインド市場参入やインドの諸都市自体の発展を考慮すれば、ビルの維持管理、電気系統の儀装といった近代的なビル経営が必要になるというもの。

記事によればインドの建設産業は1970年代後半から着実に伸びており、インド政府の統計によれば2007年から2017年の10年間に12.4%の伸びが予測されるとあります。

中国の次ぎはインド、国土、人口、教育からしてもそうでしょう。
中国もインドも同じように民族、環境、官僚組織に問題を抱えています。

どうしても一つの政府が納められる国土の広さと人口、構成に限界があるように感じられて成りません

by fukimison | 2011-07-06 12:14 | 公共財  

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