メキシコシティ、Earthscraper計画
2011年 11月 01日
都市計画のカテゴリーにはいるのかもしれませんが、実現性に疑問を感じているので動向ということで。
10月31日付けSmart Planetに掲載されたIn Mexico City, an underground solution for sprawlは、BNKR Arquitecturaによる提案を紹介しています。
記事はメキシコシティの現状紹介から始まっています。
メキシコシティーの歴史地区は建物を建てる余地が全くない。既存の建物はスペイン統治時代にまで遡ることができ、解体することが出来ないし、空き地があっても高さ制限に見合う高さまでしか建設ができない。そこに70階の店舗、住宅、オフィスに文化施設建設の提案がもたらされたというのです。
「高層物を建てるというのが間違い、規制のある歴史地区に新しいスペースをどのように作り出すのか」、ということで、ロシアの赤の広場に次ぐ世界2位の広場Zocaloの地下を開発し、skyscraper ならぬEarthscraperを提案しています。
記事によれば「逆さまを向いたピラミッドの形」をしており、このZocaloの下300mに達する逆タワーだそうです。現在ある広場の石畳は建物内を照らすためガラスにされ、最新の光ファイバー技術(米で開発中)で最深部まで自然光を届ける。最初の10層は建設中に発見されるであろう遺跡・遺物の展示場として利用され、住宅と店舗がそれぞれ10層、そして35層のオフィススペースで構成されているのだそうです。
しかしこのデザインは賛否両論を呼んでおり、批判の理由の一つとしてメキシコシティーが地震多発地帯にあることがあげられているとあります。
言葉で説明するよりイメージ、arch dailyに掲載された記事The Earthscraperをご覧いただくのが一番。
しかし、昨年発表された森ビルによる「垂直都市」構想と同列のものですが、その必要性というかその都市の直面する問題への解として本当にこれしかないのでしょうか?少なくともはっきりと人口減社会となる日本において、森ビルの提案する新橋開発は違うように感じます。
10月31日付けSmart Planetに掲載されたIn Mexico City, an underground solution for sprawlは、BNKR Arquitecturaによる提案を紹介しています。
記事はメキシコシティの現状紹介から始まっています。
メキシコシティーの歴史地区は建物を建てる余地が全くない。既存の建物はスペイン統治時代にまで遡ることができ、解体することが出来ないし、空き地があっても高さ制限に見合う高さまでしか建設ができない。そこに70階の店舗、住宅、オフィスに文化施設建設の提案がもたらされたというのです。
「高層物を建てるというのが間違い、規制のある歴史地区に新しいスペースをどのように作り出すのか」、ということで、ロシアの赤の広場に次ぐ世界2位の広場Zocaloの地下を開発し、skyscraper ならぬEarthscraperを提案しています。
記事によれば「逆さまを向いたピラミッドの形」をしており、このZocaloの下300mに達する逆タワーだそうです。現在ある広場の石畳は建物内を照らすためガラスにされ、最新の光ファイバー技術(米で開発中)で最深部まで自然光を届ける。最初の10層は建設中に発見されるであろう遺跡・遺物の展示場として利用され、住宅と店舗がそれぞれ10層、そして35層のオフィススペースで構成されているのだそうです。
しかしこのデザインは賛否両論を呼んでおり、批判の理由の一つとしてメキシコシティーが地震多発地帯にあることがあげられているとあります。
言葉で説明するよりイメージ、arch dailyに掲載された記事The Earthscraperをご覧いただくのが一番。
しかし、昨年発表された森ビルによる「垂直都市」構想と同列のものですが、その必要性というかその都市の直面する問題への解として本当にこれしかないのでしょうか?少なくともはっきりと人口減社会となる日本において、森ビルの提案する新橋開発は違うように感じます。
by fukimison | 2011-11-01 11:37 | 動向