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第3四半期不動産概況

11月2日付けKHLにGlobal real estate markets softenという記事があり、これによれば「英王立鑑定士協会(Royal Institution of Chartered Surveyors)の最新の世界商業不動産調査は第2四半期に比べプロジェクトの開始や照会が減り見通しが不透明であることから、2011年第3四半期の不動産市場は軟調であると報じた」としています。

RICSのサイトにある3Qのリリース文によれば、最も強気なのは中国、ブラジル、そしてロシア。
中国、ブラジルはわかりますが、ロシアですか?でも本日の新聞では中国も先日の鉄道事故などからちょっと怪しい雰囲気が漂っているようですが、商業不動産市場は別なのかしらん?

そして、センチメントが最もネガティブなのが欧州、
開発圧力が最も高いのがブラジルとマレーシアとあります。

少し細かく見てみると「第3四半期において、中国とブラジルの商用不動産市場が最も良い業績を示している。ドイツ、香港そしてロシアは市場はまあまあの状態との報告。ポーランドとチェコの不動産関係者もおおよそ好感を示し、特に投資においてそれが明らか、資本価値予測もポジティブ、投資家からの需要も第4四半期にかけて上昇と見込まれる」

ちょっと不思議なのは「この3年で初めて日本からの報告は沈滞予測および資本価値でポジティブを示した」とあるあたり。
いまだに福島は小規模な臨界だ(臨界は臨界でしょう!)除染しても処分地がない!復興増税とセンチメントはネガティブ以外なにものでもないような気がしますが、いい加減もどうでも良いと居直る感じがでてもおかしくはないでしょう。

「ギリシア、アイルランド、ポルトガルからの報告はスペイン、イタリア、英国からの報告と同様に弱含みが増している」というあたりはそうだろうなぁです。

なんというのか、米国系の金融工学による幻影に踊らされる割合が益々高くなり、実態との乖離が進んでいくのが問題に感じます。

自給自足の江戸時代に戻れるわけもないけど、あと100年もすれば人口は江戸時代とおなじぐらいに減るわけだから、そのあたりをゴールに再構築でいいんじゃないかなぁ。

by fukimison | 2011-11-03 12:21 | 不動産  

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