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中東の不動産

本日は久しぶりにArabian Businessのサイトから中東での不動産の動きを拾ってみました。
ギリシアだ、イタリアだ、TPPだと一般紙の記事は重苦しいものが多いですが、中東はなんとなく気楽な感じがします。

まず「アラブの億万長者、ロンドンのアパートを週9万ドルで賃貸」Arab billionaire rents London flat for $90,000 a weekという相変わらずの記事。

Harrods Estateによればある億万長者はロンドンでも最高級住宅地であるKnightsbridgeにある4 Bed-roomのペントハウスを1年470万ドル、週当たり9万ドルで賃貸契約を結んだ」のだそうです。

高級物件専門のロンドンの不動産代理店は中東、ロシア、そしてアジアのお金持ちによる高級物件の引き合いが急増しているとし、平均賃貸料は前年同期の1955ポンドから4285ポンドへと値上がりしたのだそうです。

金額ベースでいうと、ロンドンにある最高級不動産の約13%は中東系の所有であり、その平均値は400万ポンドだということです。

思わず関連記事を探したところ、7月にMidEast buyers behind 20% of prime London dealsという記事が出ていました。

「IP Global社は、この12ヶ月の急激な利息上昇を受けて、ロンドン中心部の高級物件の全取引においてその20%は中東のバイヤーが控えている」と述べ、また「新たらしい報告書はロンドン中心部にある高級物件売買において国外の不動産投資化による割合は48%に達したと記している」とあることから、ロンドンの不動産が投資物件としておいしいことを表しています。

住んでいるのならまだしも、投資物件として所有しているだけなら建物に所有者の名前が書いてあるわけも無く、いままで同じような通りの風景でありながら、所有権を持つ人は半分が外国人というのはどんなもんなんね。景観がカウントされるような利益構造にならない限り、レンタブル比の高いものが幅を利かす風潮がより強くなるのは目に見えていますね。

by fukimison | 2011-11-09 14:03 | 不動産  

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