ドバイのRotating Tower、ロンドンで実現か?
2012年 02月 17日
中東諸国の模索を見ていて、巨大建築を柱にしたリゾート地のドバイ、各国の有名美術館・博物館を誘致したアブダビ、欧米の有名大学・大学院・研究所の集積による学術都市構想のカタールの中で、残るのは天然ガスリッチのカタールであり、これらの誘致が王道だろう、と思っていました。
しかしここまで来ると、ドバイはこういった奇想天外ビルの見本市会場として生き残っていくのも、建築オタクにとっては面白いし(すみません、他人事です)、お客は呼べるだろうと思わなく泣くも無いですね。
2月11日付Emirate247の記事World’s first rotating tower not to come up in Dubaiは、そのタイトルの通り、世界初の回転する超高層ビル(rotating tower)の建設がドバイではなく、ロンドンで実現されることを嘆いております。
このrorating towerプロジェクト、もともとのプロジェクト名はダイナミックタワーは、David Fisher設計によるもので、高さ420mの80階建てのビルで動く超高層ビルとしてドバイに建設が計画されたもので、wikiによれば、各フロアがそれぞれ独立して回転することから、タワーの形が常に代わり続ける、(各フロアは最大1分6m、または90分で1回転)、2008年、事業者は2010年に完成としていたが、2009年になりFisherしは2011年後半に完工と宣言、しかし、工事は始まらずに今回の記事となったもよう。
それでもロンドンを本拠とする事業者のダイナミックグループは、経済状態が回復したら実現とドバイプロジェクトをあきらめてはいない様子です。
あらためてダイナミックグループサイトを見るとロンドンプロジェクトがでています。「現在、ロンドンは三度目となる2012年オリンピックの開催都市としての準備を進めており、この回転するタワーをイベントのランドマークとして、さらには未来の生活のアイコン、次世代のインスピレーションとして実現したいとしています。
しかし2012年も2月半ばでいったいどういう目算があってこんな記事がでるのかと思い、英系のサイトを調べてみたところ、2月15日のLondonistにRotating Dynamic Tower Coming To London?あり、その後半にしっかりと「建設予定地、建設許可、資金、さらには入居予定者に関する詳細情報はなく、この話は都合の良い解釈以上のものではないと推測する」とあり、なるほどぉみたいな結末でした。
by fukimison | 2012-02-17 11:39 | プロジェクト